アフシン「いい流れだった。コンビネーションフットボール、スペースを作る動き、素晴らしかった。/ただもっと危険な所へとび込んでいけ。/我々のサッカーをこのまま続ければ追いつき、そして勝てる。勝ちたい気持ちを見せろ。」(J's GOAL11月24日付 ハーフタイムコメント)
等々力で川崎戦。
湯浅さんのコラムじゃないが、他サポが観てもエキサイティングなゲームになった。結果的にはまたもや「内容は良かったが…」を証明するようなゲームになってしまったが、ガンバ戦ではできなかった「内容」が十分できていた(前節のガンバ戦でオレが期待していたのは「こんな内容」だったのだ…)。この日の吉田と平岡の対応や出来には疑問を持たざるを得なかったけれども、全般的にゲームをコントロールしていたのは清水だったし、勝ちに値する内容だった。
プレーヤーたちは十分に「勝ちたい気持ち」を見せていたと思う。
願わくば同点に追いついてからの10分、15分程度の怒涛の波状攻撃の時間帯にゴールが決まっていれば…久々に起用されたタカのゴールへ向かう姿勢も素晴らしかったのだが(タカのチャントは本当に盛り上がる)。ガンバ戦後の「次の一点」は川崎の先制点だったが、やはり追いついてからの清水の「次の一点」が勝負の分かれ目だったような気がする。最悪の11月はとにかく次の一点に泣かされた。
それでもオレたちはサポートし続けなければならない。
「勝ちたい気持ち」を見せてアグレッシヴにプレーを続けるプレーヤーにゴール裏はエキサイトしていた。結果的には11月の戦いは無残にも終わったわけだが、11月の戦いに呼応するようにこの日の等々力でのゲームのゴール裏は一番声が出ていたように思う(個人の感想です)。
つまりサポーターにとっては声の大きさや感情の爆発こそ、剥き出しの「勝ちたい気持ち」に他ならない。
ブーイングや「オフサイドコール」に批判があるようなのだけれども、スタジアム全体が「発狂したときの日本平」っていうのはこんなものだろう。ゴール裏以外のサポーターが個々に叫び始めるときにスタジアム全体は本物の熱狂に包まれる。その功罪はあるし、中には聞くに堪えない野次もあるだろう(オレだって少なくともゲーム中での味方への口汚い野次には言い返すこともある)。まあ、それだって熱狂の一部だし、それが「本気で勝ちたい気持ち」ということでもある。
昨夜の川崎戦のゴール裏にはそれがあったし、結果にはがっかりしたとはいえ案外ポジティブになれたのは、そういう本気の声に包まれたからだと思う。ゲーム終了後にプレーヤーへ拍手を送ることができたのも、やせ我慢して、エエカッコせずに、きっとオレたちも本気で燃焼したからだと思うのだ。
キックオフ前の他会場の結果を受けて、勝ち点3で上位再浮上の可能性もあったにも関わらず、ほとんどすべての可能性を失った11月の最後にこんな負け方をしたにも関わらず、だ(中継で観ていたら欲求不満が溜まったことだろうけれども、テレビってのはそもそもそういうものだから仕方がない)。
批評する気持ちはわからないでもないけれども、「行動」を批判する気持ちにはなれない。
チャントはコールリーダーにコントロールされているものだし、ある程度はそうすべきものだとは思うけれども、個人の「熱狂」は一部のグループにコントロールできるものじゃない(逆に言えば、そこまでのコントロールの責任をリーダーが感じて、背負う必要はないと思うです)。
今季のリーグ戦は残すところあと1ゲーム。この日の川崎戦も優勝(ACL圏内)にも残留にも関係ない「消化ゲーム」だったわけだが、伝統的にこういうときの清水は大概素晴らしいゲームをするものだ。もはやACL圏内もなくなった清水、さらに最終節の対戦相手である大宮も(今季も!)この日のゲームで無事残留を決め、ノープレッシャーでの「消化ゲーム」になった。
残されたチャンスである天皇杯のためにも、素晴らしいゲームになることを期待している。
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