徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

Jリーグ中断期間にやるべきこと

2013-06-01 17:24:07 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
木曜日、静岡でコールリーダーのエツロウ君と呑んできた。
中断前最終戦の仙台戦にひとまず快勝といっていい内容で勝利したとはいえ、チーム周辺にはいまだに諸々の問題がくすぶっているのは確かだ。ゲーム前にはサポーター有志による「アンケート」が行なわれたこともあり、彼の意見を聞きたいと思って声をかけた。
オレはあの「やり方」は疑問に思っていて、彼はあの「やり方」を全面的に賛同しているわけではないけれども、「やったこと」に関しては理解を示している。現場で先頭に立つ人間としてはそれは当然だろう。
だからまず話を聞きたいと思ったわけである。話せる限りで率直な対話ができたと思う。

クラブとチームのために自分は何ができるのかを考えていればこそ、第三者の目から見れば馬鹿馬鹿しいことでもサポーターは真剣に行動する。サッカーがエンタテイメントではあるけれども、エンタテイメントを越えて真剣に行動することはサポーターの行動として一番大事なことで、だからこそ「たかがサッカー」で真剣に喧嘩できることは悪くないことだと思っている。
I Know It's Only Rock'n Roll
But I Like It
ということで。
リーグやフロントにとっては味方であると同時に厄介な存在なのかもしれないけれども、Jリーグ20年の歴史というのは「勝手に育ってしまった」サポーターの歴史でもある。

望むような結果は出ていないとはいえ、恐らく「一部サポーター」の不信はアフシンのビジネスマンとしての「優秀さ」を逆に証明しているのではないか。
オレ自身『ゴトビ革命』に濃厚に漂うビジネス書臭さが鼻についたのも事実で、サポーター界隈に流れるアフシンにまつわる諸々の「噂」もビジネス視点で読んでみれば合致のいくものばかりだと思う。クラブライセンス制度で緊縮財政が求められ、移籍ルールの国際スタンダード化が着々と進行している中で、アフシン・ゴトビが優秀なマネージャーで、ビジネスマンであればあるほど、彼が「革命」的に、時には冷徹に、無慈悲な決断を下していくのも合点がいく。
合点はいくのだが、やはりサッカークラブの成績は呑気に「ためしてガッテン」というわけにはいかない。サポーターにとってはプランと現実が乖離していけばいくほど不信だけが募るわけだ。
だから3月にはバス出入り口の封鎖が2回起こったし、5月はアンケートの形を借りた解任署名が行なわれた。
しかし、やはりフロントがその「革命」を支えていない限り、アフシンだけに結果責任を求めるのはあまりにも酷だと思うのだ。アフシン自身の契約状況はわからないけれども、オレは現状でクラブからアフシンに与えられている条件やミッションはかなり厳しいものだと思っている。本気でフロントがアフシンを支えようとしているのならば、やはり、それなりの補強なりヴィジョンを示す必要があるのではないか。

進むも地獄、退くも地獄なら進むしかないんじゃないか。エツロウ君と意見を交わして、やはり、アフシンと彼のチームには何が何でも成功してもらわなければエスパルスに関わる人たちが不幸になるんじゃないか、と思った。
真剣に考えれば考えるほど、多くの人たちは一筋縄ではいかない事情を理解し危機感を抱えながら行動している。
複雑な思いを抱えながら、それでも「あの人もエスパルスですから」というエツロウ君の言葉はとても重い。

せっかくの中断期間なんだから、某巨大掲示板やSNSだけではなくて直接面と向かって意見を交わすにはいいタイミングです。今度は勝利を祝う酒が呑めればいいと思う。


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