アイリッシュウイスキー。蒸溜所はCounty Corkにありますので、ミドルトン蒸溜所からそう遠くない場所です。至近距離ではありませんが。
Double Oak Finishとラベルにあるように、こちらは結構寝かせた感じのあたりの柔らかさがあります。あと味の深みも。
蒸溜所自体は最近アイルランドでいくつも立ち上がっている新興蒸溜所のうちの一つなので、おそらくどこか別の蒸溜所で造られた原酒を自前のブランドで販売しているのだと思います。味の傾向から推察するとBushmillsあたりではないかと思われますが、実際どうなんでしょう。
最近のアイルランドでは、すごい勢いでいくつもの蒸溜所が立ち上がっていますが、一般に新しく蒸溜所を立ち上げるにあたってどこも苦労するのが、新しく造ったウイスキーを出荷するまでの数年間、どうやって会社を維持するかということです。
Dingle Whiskeyのようにウイスキーの設備を活用して熟成に時間のかからないジンを製造したり、設立当初のニッカウヰスキーのようにりんごジュースを売ったりして会社を維持するわけですが、この蒸溜所は他の蒸溜所で造られた原酒を仕入れて売るという方法を採ったようです。
まあ、これはこれで一つの方法なので、いいとか悪いとかではありません、念の為。
追記
ラベルをよく見ると、熟成して仕上げてボトルに詰めた(matured,finished and bottled)とは書いてありますが、蒸溜した(distilled)とは書いてないので、やはり自前で蒸溜した原酒ではないようです。