かぼ電、とは
おいらが高校生の頃まで走っていた、中央西線の113系電車のこと。
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(↑古虎渓)
色がかぼちゃに似ている、という事で「かぼちゃ色の電車=かぼ電」というあだ名で
高校生の間では有名な電車でした。
(“ぼ”と“で”にアクセントが付くのが正しい発音でした。)
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(↑名古屋)
おいらが高校生の頃、学校最寄の駅からの電車は、
18時台、19時台、20時台がおおよそ30分に一本。
18時台が30分と50分、19時台が28分だったかな?
で、19時28分の電車がこのかぼ電なのでした。
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(↑多治見)
ウチの学校は15時半まで授業で、部活動は原則19時まで。
で、19時に部活動を終えた学生が乗る電車がこの「かぼ電」だったんですね。
毎日、部活帰りに乗るこのかぼ電、
電車が好きな人でなくても、他の電車となんか違うってのはなんとなくわかります。
なぜかいつもゲロ臭い車内、ふかふかすぎて安定しないシート、
全然聞こえない車掌の放送にほかと比べてあまりに酷い乗り心地、
隣の人の悪口を言っても聞こえないぐらいうるさい走行音。
そんなこんなで、かぼ電は部活をやっている人間の間では有名な存在でした。
日常でも何かと取り上げられては話題の中心にありました。
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(↑ 高蔵寺-定光寺)
残念ながら、高2の冬にかぼ電は313系によって淘汰されてしまいましたが、
その直前まで、かぼ電は一日何往復も走り回っており、
ふらっと出かけては写真に収める事ができました。
そのうち、何枚かを並べてみました。
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(↑↓ エキスポシャトル 名古屋)
万博期間中、名古屋地区には113系が大量に集まってきていました。
これは、万博輸送のための車両が不足して、静岡地区から借りてきたものだったと思います。
繁盛期には万博輸送の花形、「快速エキスポシャトル」に充てられて活躍していました。
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(↑名古屋)
この、かぼ電
正式には「113系2000番台」と言うそうな。
国鉄時代、名古屋地区を走る電車は東京からやってきたお古ばかり(70系・80系・103系)で、
この113系2000番台は名古屋地区を走る国鉄電車で初めて「新製配置」された電車だったのだそうです。
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(↑古虎渓)
かぼ電の色は古虎渓や定光寺の風景とよく似合います。
ウチの最寄り駅が古虎渓だったこともあって、万博後のかぼ電は古虎渓でばかり撮っています。
余談ですが、当時の古虎渓はまだ客車時代のホームのままでした。
車体下部とホームの間に隙間があるでしょ?
ここから電車に乗ろうとすると、階段2段分ぐらいの高さをよいしょって登らなければなりません。
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(↑古虎渓)
今使っているデジカメはそこそこ性能がいいものですが、
かぼ電を撮っていた頃のデジカメは400万画素ぐらいのコンパクトデジカメ。
それでも、頑張って撮っていました。
今のデジカメを買ったときには、もうかぼ電は居ませんでした。
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(↑古虎渓)
かぼ電、気が付いたときには4連は廃車され、6連は数往復程度。
211系以降の電車が仲良く手を組んで柔軟に運用されていたのに対し、
かぼ電は他車と併結すること無く、終始単独運用でした。
いつか、模型で6連を作って走らせたいですね。
楽しかった高校時代を思い浮かべながら、今日の記事を終わりにしたいと思います。
ではでは~