TOMATOの手帖

日々の生活の中で出会う滑稽なこと、葛藤、違和感、喪失感……などをとりとめもなく綴っていけたらと思っています。

連休、中休み

2022年05月02日 | インポート
最近のテレビのニュースを見ていると、ヒトって本当に、愚かこのうえなく、さらに限界だらけ。
命にも限界があるのだ、という事実をまざまざと思い知られるできごとが多く、落ち込んでしまう。

そんな気持ちとは裏腹に、窓をあけると気持ちのいい風のはいってくる気候になった。
1年のうち、冷房も暖房も不要な、ほんの短い時期―。

カレンダーどおりの連休を過ごしている。
今日は、出勤者が少ない。2日と6日を休むと10連休のためだ。
わたしも1日ぐらい休みを足してもいいのだが、そういうときに限って、不在中に突発的なできごとが起きており、休み明けにあたふたあたふたすることになる。

連休前半は、実家に赴いた。
昨年あたりまでは、旅行気分でお気楽な帰省だったが、父に軽い認知症と緑内障までが加わった最近では、どことなくせつなさと悲壮感が漂う。
認知症の薬に根治効果はないらしいが、種類はいくつかあるのだそうで、現在は貼り薬を試している。
診察では、決まって主治医が「今日は何日ですか?」と尋ねるので、腹を立てた父は、あらかじめ日にちを覚えていき、質問されると瞬時に答えるようにしているという。認知機能を確認するためらしいが、あまりにも露骨な質問である。雑談などしながらさりげなく確認してくれればいいのに、と思うのだが、診察時間は、ほんの2,3分。雑談なんぞしている暇もないのかもしれないが、もう少し工夫して欲しい。
歩行困難は相変わらずだが、コロナ禍の今、外出できないのならちょうどいいと、自らを納得させているようなのが気の毒である。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (カラス)
2022-05-02 22:56:31
お疲れさまです。
お父様、お元気そうです。
自分に関わる様々なことを意識できているということです。
個性が強く出るように見えるかもしれません。
幻視があった私の父は、当時、イライラして怒ってばかりいましたが、薬を服用すると喜怒哀楽がなくなり無表情になりました。
無表情から何かを感じ取ることは、難しいです。
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Unknown (TOMATO)
2022-05-03 08:29:05
ありがとうございます、カラスさん

個性が際立ってくるのは、本当にそのとおりですね。
もともと父は取り繕う性分があったのですが、認知の心もとなさを何とか補おうとするために、その性分を存分に?生かしているみたいです。
こちらも、つい主治医のように、どこまでわかっているのか確認したい気持ちになってしまいます。
カラスさんのお父様は、ままならないご自分の状況がうまく説明できずに、もどかしい思いをされていたのでしょうか。感情はコミュニケーションの窓口。気持が読み取れないというのも、周りのご家族もせつなく、もどかしい思いをされたでしょうね。
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Unknown (一般人)
2022-05-03 13:05:07
瞬時に答えるために、覚えて行く。
効果的なやり方です。
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Unknown (TOMATO)
2022-05-04 14:08:28
一般人さん、こんにちは。

確かに、いつも問いかけが同じとわかっているので、効率的な”対策と傾向”です。憤慨できるくらいなら、まだプライドは保っていられるのだな、とこちらもホッとするものがあります。
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