あるショッピングモールで使える補助券をいただいた。
1枚1000円×3枚で3000円分のお買物券である。
頭を悩ますほどの大金ではないのだが、せっかくの補助券、無駄にしてはならじと、嬉しさ半分緊張半分である。
お釣りは出ない。超えた分は現金払いなので、そこもよく考えないといけない。
1枚目は、迷わず、モールのはずれにあるちょっと雰囲気のある、コーヒーショップで使うことにする。
間違っても自腹をきってまで入ることはないだろうというちょっとお高めのお店なのは明らか。
そういう場所にこそこうした券を使ってぜいたくしてみたい。
ショーケースには、おいしげなケーキ。
迷わずケーキセットを注文する。1,340円也。
出てきたフルーツタルトの上には、つやつやとしたフルーツが所狭しとのっかっている。
そう、タルト全体が、一口サイズと言っても過言ではないほど小さいのである。
(ショーケースのガラス、あれは絶対拡大ガラスを使っているのにちがいない)。
が、小さくても、というか小さいからこそ、ひと口ひと口大事に食べておいしかった。
しばらくすると、近くの席に陣取っていた男性3人組の雰囲気が不穏になり始め、なにやら揉め始めた。
仕事の納期の話がこじれているらしい。
水曜日にできるならなぜ火曜日にできないんだ!この嘘きめ!誠意をみせろ!とひとりが声を荒げると、もうひとりがぼそぼそと言い訳のようなことをつぶやく。
それでも最初の男性の怒りはおさまらない。
そうしたやりとりがずっと続く。
わたしには関係がないのに、なんだか居心地が悪くなる。
これが女性同士のワルクチ陰口の類なら、他愛がなくて、ちょっと盗み聞きなんかして楽しむ余裕もあったかもしれないが、なにぶん、大の男性がドスの利いた声で、あまりにも真剣に怒っているのでコワイ。
それで早々に店を出た。
なんだか、ケーキセットの楽しみまで半減したようだ。
さて、気を取り直して、次に2枚目。ショッピングモールの地下にあるスーパーで使うことにする。
何の変哲もない普段使いの店だが、場所が変われば、近所の店にはないようなものも見つかるかもしれない。
それに、日用品なら衝動買いの後悔もないだろう……と、本日の夕食のために総菜をふたつ3つ、+日持ちのするお菓子をひとつ。
買い物かごに入れながら、1000円を少し超える程度になるよう、頭の中で計算するせせこましさ。
消費税ができてから、支払総額が計算しづらくなった。
レジに持っていくと、1,180円也。あら、ちょうどいいじゃないの、とプチ達成感。
手にしたものがいつも買うものと同じようなレベルなので、とりたててワクワク感はしない。
さて、最後の3枚目は、ショッピングモールの上階にある書店。
本だったら値段が書いてあるのでわかりやすい。小規模の店なので、読みたい本が見つかるかどうか危ぶんだが、偶然、以前から欲しかった本が見つかった。1200円也。
ほとんどが食べものだったせいか、あとあとまで姿が残り、お得感がするのは、結局この本だけになった。
それにしても、こういうちょっとしたものをいただいた時の使い方に、性格というか、性分というものは、如実にあらわれる。
せっかくだからと、ここはどか~んと、値の張るものをひとつ購入して、いっぺんに3枚使い果たす人もいれば、わたしのように1枚1枚、消費税のことまで考えながら、ちまちま使っていく人と……。
ともあれ、券を手にして、何に使おうかな~♪とあれこれ思いをめぐらしている時が、1番気持ちが高揚するのは言うまでもない。
1枚1000円×3枚で3000円分のお買物券である。
頭を悩ますほどの大金ではないのだが、せっかくの補助券、無駄にしてはならじと、嬉しさ半分緊張半分である。
お釣りは出ない。超えた分は現金払いなので、そこもよく考えないといけない。
1枚目は、迷わず、モールのはずれにあるちょっと雰囲気のある、コーヒーショップで使うことにする。
間違っても自腹をきってまで入ることはないだろうというちょっとお高めのお店なのは明らか。
そういう場所にこそこうした券を使ってぜいたくしてみたい。
ショーケースには、おいしげなケーキ。
迷わずケーキセットを注文する。1,340円也。
出てきたフルーツタルトの上には、つやつやとしたフルーツが所狭しとのっかっている。
そう、タルト全体が、一口サイズと言っても過言ではないほど小さいのである。
(ショーケースのガラス、あれは絶対拡大ガラスを使っているのにちがいない)。
が、小さくても、というか小さいからこそ、ひと口ひと口大事に食べておいしかった。
しばらくすると、近くの席に陣取っていた男性3人組の雰囲気が不穏になり始め、なにやら揉め始めた。
仕事の納期の話がこじれているらしい。
水曜日にできるならなぜ火曜日にできないんだ!この嘘きめ!誠意をみせろ!とひとりが声を荒げると、もうひとりがぼそぼそと言い訳のようなことをつぶやく。
それでも最初の男性の怒りはおさまらない。
そうしたやりとりがずっと続く。
わたしには関係がないのに、なんだか居心地が悪くなる。
これが女性同士のワルクチ陰口の類なら、他愛がなくて、ちょっと盗み聞きなんかして楽しむ余裕もあったかもしれないが、なにぶん、大の男性がドスの利いた声で、あまりにも真剣に怒っているのでコワイ。
それで早々に店を出た。
なんだか、ケーキセットの楽しみまで半減したようだ。
さて、気を取り直して、次に2枚目。ショッピングモールの地下にあるスーパーで使うことにする。
何の変哲もない普段使いの店だが、場所が変われば、近所の店にはないようなものも見つかるかもしれない。
それに、日用品なら衝動買いの後悔もないだろう……と、本日の夕食のために総菜をふたつ3つ、+日持ちのするお菓子をひとつ。
買い物かごに入れながら、1000円を少し超える程度になるよう、頭の中で計算するせせこましさ。
消費税ができてから、支払総額が計算しづらくなった。
レジに持っていくと、1,180円也。あら、ちょうどいいじゃないの、とプチ達成感。
手にしたものがいつも買うものと同じようなレベルなので、とりたててワクワク感はしない。
さて、最後の3枚目は、ショッピングモールの上階にある書店。
本だったら値段が書いてあるのでわかりやすい。小規模の店なので、読みたい本が見つかるかどうか危ぶんだが、偶然、以前から欲しかった本が見つかった。1200円也。
ほとんどが食べものだったせいか、あとあとまで姿が残り、お得感がするのは、結局この本だけになった。
それにしても、こういうちょっとしたものをいただいた時の使い方に、性格というか、性分というものは、如実にあらわれる。
せっかくだからと、ここはどか~んと、値の張るものをひとつ購入して、いっぺんに3枚使い果たす人もいれば、わたしのように1枚1枚、消費税のことまで考えながら、ちまちま使っていく人と……。
ともあれ、券を手にして、何に使おうかな~♪とあれこれ思いをめぐらしている時が、1番気持ちが高揚するのは言うまでもない。
財布の中に『補助券』があると、ワクワクしますね。財布の中で紛れてしまい、期限切れしたこともあります。
つい先週、いつも利用するスーパーマーケットで三千円分の買い物で五百円の補助券が頂けるセールがありました。主に食品ですから、カゴ2つ分くらいまとめ買いするもので、暗算の限界を超え、レジで「あと70円でもう1枚補助券出ますよ」と言われ、もう一度売り場に戻り、追加で冷凍食品を買いました。
得した感より、疲れました。
わたしも、ポイント2倍券や10パーセント割引券の類を、何度も期限切れにしてしまいました。今回のように金券の形をとっていないので、印象が薄いのかもしれません。
足りない分を買い足すために、行ったり来たり、レジから出直すのも、”あるある”です。あまり大きく超えるのもかえって損したみたいだし、不要なものも買いたくないし……。
かご2個持ってとなると、なおのこと、疲れたことでしょう^^
忘れないうちにすぐに使います
楽しいお時間だったみたいですね
そうですね。
ワクワクと算段した末購入したお総菜のお味はあまり覚えておらず、本もまだ読んでおりません。(^^ゞ
やはり券を手にした瞬間の気分に勝るものはありませんね。