畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

生乾燥

2008-09-04 20:34:57 | 米作り
8月4日  ときどき 

稲の収穫は、昔は稲を刈り、藁で縛って吊るして天日乾燥。その後、脱穀して籾を収穫していた。鎌で稲を刈り、腰に結わえた藁で株下を縛った。腰と手の痛くなる、重労働だった。その後、バインダーと云って、稲を刈って縛ってくれる機械ができた。刈った稲は架け干ししたが、重労働から解放されて農家は喜んだはずだ。しかし、それから30年もしないうちに、コンバインだ。稲を刈ると同時に、脱穀して、生籾を収穫する。水分が20%以上もある生籾を、変質させずに、15%位に短時間に乾燥させる、石油を使う乾燥機のおかげだ。刈り取りの日の天候だけ気にすれば、その後は夜のうちに、機械が乾燥してくれる。晴天が続くのを待って、脱穀する必要もない。台風で、架け干ししている稲を飛ばされる心配もない。
乾燥機、様様だ。しかし、機械である。乾燥機が動いている時は、どうしても気になる。夜中に一度くらいは見にゆく。
で、今朝の様に、夜中、起きてしまうと、なんとなく目がさえてしまうこともある。「そうだ、昨晩は、何もしないで、寝ちゃったんだ」と、パソコンの前に座った次第。

今日は、昨日の受託の籾が乾燥完了で、籾すりをする。午後は稲刈りができる天気だったが、機械の故障の修理を頼んであったので、(機械屋も忙しく、なかなか来てくれない。機械も刈って刈れないことはないが、)稲刈りは止めた。
籾貯蔵の片づけ等をやって、明日の準備をする。
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受託

2008-09-04 03:43:36 | 農作業
9月3日  ときどき 

今日も一日稲刈り。刈り取りから籾すりをして玄米にするまでを、頼まれている作業。高齢化とか機械等が壊れたのをきっかけに、米作りを自分ではやめる家が増えている。
いくつかのやめ方がある。ひとつは、完全に耕作放棄。休耕にしてしまう。年に一、二度草刈りをすれば良いほうで、田んぼは荒れてしまう。
ひとつは、小作。農地を、完全に貸し付けて、管理一切を委託してしまう。そして、小作料をもらう。小作料も、米価の下落から、年々下がり、基盤整備の負担金にも足りないくらいになっている。(私の様に借受者には、金額が低いほうが良いのだが。)
もうひとつは、作業委託。これは、春の田植作業、秋の刈り取り調整作業などを、委託しやってもらう方法。小作と違うのは、田植え後収穫までの、水田の管理(水管理、草刈りなど)は自分でやり、収穫できた米も自分のものになる。各作業について、受託者に作業料を支払う。作業料は農業委員会などが、基準料金の目安を出している。米を販売する場合、委託料を差し引くと、自分の作業料にも満たない金額しか残らないようだ。
この、受託の刈り取り。20a強で三枚の田んぼ。べったり倒伏してしまった田んぼもあり、手間取る。しかし、刈り取りを残してしまっては、もう一日そのためだけにしか仕事ができない。(乾燥機に混ぜて入れれないから) 真っ暗になり、ライトを点けての作業になり、最終的に、乾燥機に火をつけて家に入ったのは、9時近かった。
で、ビールを飲んだら、ばたんきゅう。
今、雨が降っている。2時半位から降り始めた。さきほど、大雨洪水注意報が出た。これからの天気、どうなるのだろう。稲刈りは、あと40a少しを残すだけ。
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