ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

矢野久美子著 ハンナ・アーレント―「戦争の世紀」を生きた政治哲学者 中公新書

2014-05-24 12:54:36 | エッセイ
 最近、なにかの雑誌で、ハンナ・アーレントの映画が岩波ホールで公開され、その帰り道の観客で、神保町の本屋で、彼女の著作が良く動いたと言う話題を目にしていた。このところの出版不況で、特にお堅い人文書はほとんど売れないみたいな文脈で、珍しく動いたと。  ふーん、その映画、見てみたいな、などとも思ったところだった。  というときに、職場の新刊コーナーでこの本を見つけた。借りて読もうとしたときに、すで . . . 本文を読む

最近の大学は

2014-05-24 00:28:07 | エッセイ
 最近の大学は、すべからく、ICU化しようとしている、というふうに見える。国際基督教大学(International Christian University)のような、リベラル・アーツの大学を目指しているようだ。これは、なんらかのエヴィデンス(明証、確証、統計的な数字に基づく証拠)に基づいて語っているわけではなくて、私個人の印象として、ということなのだが。  リベラル・アーツとは、中世以来の伝 . . . 本文を読む