最近、なにかの雑誌で、ハンナ・アーレントの映画が岩波ホールで公開され、その帰り道の観客で、神保町の本屋で、彼女の著作が良く動いたと言う話題を目にしていた。このところの出版不況で、特にお堅い人文書はほとんど売れないみたいな文脈で、珍しく動いたと。
ふーん、その映画、見てみたいな、などとも思ったところだった。
というときに、職場の新刊コーナーでこの本を見つけた。借りて読もうとしたときに、すで . . . 本文を読む
最近の大学は、すべからく、ICU化しようとしている、というふうに見える。国際基督教大学(International Christian University)のような、リベラル・アーツの大学を目指しているようだ。これは、なんらかのエヴィデンス(明証、確証、統計的な数字に基づく証拠)に基づいて語っているわけではなくて、私個人の印象として、ということなのだが。
リベラル・アーツとは、中世以来の伝 . . . 本文を読む