ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

霧笛26号編集後記

2013-09-12 00:28:17 | 霧笛編集後記

 ちょっと遡るが、26号(5月10日付)の編集後記を載せたい。

 じつは、文中の川村龍俊さんについて、うっかりの間違いがあって、ご本人から指摘があったので、修正している。しかし、詩人であるという点については、詩の愛好家とせよとのことだったが、実際に、詩は書いておられるので、あえて訂正はしない。須賀川市を二本松市と間違えたとかのついうっかり。隣県の人間なのに、二本松と須賀川を取り違えるとはあるまじきことであった。

〈編集後記〉

◆宮城県詩人会の仲間、日野修さんが、仙台の「方」の終刊に伴い、霧笛に参加いただける。長く宮城県の詩の中心に位置し続けた「方」は、詩人会前会長今入淳さんのご逝去により活動を終了。日野さんは、気仙沼市階上のご出身、長く仙台に住み、詩を書き、紙芝居のサークルを主宰しご活躍である。一昨年からの気仙沼と大船渡での詩のボクシング大会開催にも尽力された。地元出身の大先輩の加入は、霧笛にとって大きな転換点となる。日野さん、ようこそ!

◆藤村洋介くんは、大学時代以降を過ごした盛岡へ、新たな生活の局面に旅立った。しかし、引き続き霧笛には参加、災害FMにも協力を続け、名簿の住所は変えない。千田遊人も、お陰様で東京の大学に戻って一年を経過した。

◆川村龍俊氏は、詩人で元演劇人、福島県須賀川市に会社を構える実業家である(遊人の大学の大先輩でもあった)が、小熊昭広氏の「回生」誌が媒介となって交わった。定期的に東京、井の頭線の駒場東大前駅近くで、ピアノと近現代詩の朗読によるイベントを続けておられる。先般、震災後の忙しい仕事にようやく一息つける機会があり、お送りした私の詩集と霧笛二十号から二十四号まで読んだとお便り。私の「寓話集」、「震災前でありながら予見に満ちた『カンディードにならって』『文化文化文化』そして『場所』を書いてしまったところに…どっしりと…考え続け」る姿が見えると過分なお誉め。霧笛第2期第20号、通算百号の「いきなり次の21号が震災後!前号の執筆者を襲った様々の出来事がこれでもかと私を襲ってきて本当に参りました。今回の震災に関して、詩の同人誌が果たした役割は記録という意味でも相当なものです。この号の千田様の作品は目を見張るようにどれもすごいですが、特に『男たちは酒を飲み』と『おれはおれだ』に、大男としての千田様の姿が浮かんで見えます。/22号」では「実は『湾Ⅱ』に登場したジョニーのことが気になってしまって(笑)。23号では及川氏の『詩のボクシング』の話が懐かしかったです。…私は、2003年…東京大会に出場していたからです。」長い引用になった。霧笛にとって震災の後の貴重な証言である。川村さん有難うございます。「湾Ⅱ」に登場したジョニーとは、今回の西城さんの「ジャズタイムジョニー」であり、同人照井由紀子さんのお店であることは言うまでもない。  (千田基嗣)


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