ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

霧笛141号〈編集後記〉 気仙沼市仲町 宮脇書店にて発売中

2022-12-22 12:00:35 | 霧笛編集後記
◆秋、文化的なイベントがずっと続いている。秋とはそういう季節に違いない。
◆気仙沼市民文化祭参加「絵と詩の展覧会」を10月22~23日の土日、市民会館中ホールにて実施。同人全員の詩作品を、同人以外の他作者の絵や書などと展示した。昨年度は明けての2月、つい半年前の開催であった。
◆宮城県民文化祭が、持回りで今年は気仙沼・南三陸町地域にて開催となり、11月26~27日の土日、本吉総合体育館の展示部門に霧笛の会も参加。市民文化祭同様、小田亜希子さんの表紙原画の展示あり、小野寺正典さんは五行歌の会としても隣接して展示。県内他エリアからの参加もあって、各々の展示スペースはほぼ半減となり、内容は10月を踏襲しつつもそれぞれに変更点があった。
◆隣接するはまなすホールの舞台部門では、神楽や民謡、舞踊、ダンス、コーラスに、地元のおのずがた劇団MOOの創作演劇の発表もあった。
◆県芸術協会の芸術祭文芸作品公募について、10月22日(土)文芸祭にて発表あり、畠山幸さんが佳作に選ばれた。実は、私が審査員で、当日講評を述べた。応募は五作のみ、小林秀雄の「様々なる意匠」ではないが、意匠のみで書いた作品はとらず、より的確に描きたいことが伝わった二作品を佳作とした。念のため言っておけば、幸さんが同人の仲間であるからでは決してない。来年は、同人を含め、もっと広く多数の応募を期待するところである。
◆西城健一さんが、なにやら川柳をはじめたらしい。畠山幸さんは俳句、正典さんは五行歌、西城さんと熊本吉雄さんが河北歌壇の常連であるが、鈴木東吉先生もその影響か、前号から短歌を掲載されている。詩誌霧笛は、現在の詩の同人誌であって、定型を排除する了見は、そもそもない。
◆9月25日(日)、リアス・アーク美術館方舟祭に、気仙沼自由芸術派を名乗り、、千田基嗣+千田真紀の朗読ユニットとして参加した。千田遊人もサポート出演。ゲストに及川良子さんを迎えた。今号の原稿郵送の折「つくづく思ったのは表現することの大切さでした。…朗読は…もっとも幸せな、他者との共感」であり、「朗読に心血を注ぐ」千田を目撃した、と書き送っていただいた。興の向くまま動いていることで、もし「心血を注ぐ」とまで映ったとすれば望外のことである。良子さんの、愚直なほどまっすぐで鮮烈な詩は朗読においてもそのまま生きていた。聴衆の共感を得て、プログラムの中間点で、転調した間奏曲のような時となった。
◆千田遊人が再入会。誰に頼まれたのでもない、自らの意志である。
◆宮城県詩人会の理事復帰2年目であるが、気仙沼という辺境にいながら発足以来会員として関わってきた。岐路には立っているところである。
◆11月24日付の三陸新報に、第35回落合直文全国誌上短歌大会の入賞作が掲載され、一般の部で、畠山幸さんの作品「昔はねラーメン屋だった辺りだよ嵩上げの地を母娘が歩く」が佳作に選ばれている。重ね重ねおめでとうございます。   (千田基嗣)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿