ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

大きな心

2020-11-25 20:41:02 | 月刊ココア共和国 投稿詩
ミラーボールの輝く暗闇
黒い天使がひそむ垂れ幕の影
通りすがりに
ほのかな生き物の香りを投げかけて
その大きな心で
僕たちを包む

ダンスホールの大きなフロア
仮面をつけた黒い口唇の女
選好する
かすかな生き物の匂いを投げかけて
膨張する震える心で
僕たちを包み込む

白い魔法と黒い魔法
天使と堕天使の永遠の物語
腕の中にすっぽりと納まる肉体の小ささで
その大きな心で
深い愛を交わす
甘い蜜の味快楽のハーモニー
天使と堕天使の不朽のダンス
白いバターと黒い小麦粉の循環のパンケーキ
甘い糖蜜の味黒ゴマの実黒コショウの香り
生体の匂いと装われた香り
その大きな心で
深い愛を交換する
天使と堕天使のダンス
バターと小麦粉の交雑のパンケーキ
天使と堕天使の淫靡なダンス
バターと小麦粉の螺旋のパンケーキ

最新の画像もっと見る

コメントを投稿