首都のきらめく灯台を落っこちて
西北の豊葦原の稲穂の苗は田に植えず
東京タワー見たか見もせず
西郊の西洋の天主は思ひもよらず
外つ国は喰はず嫌ひ
周縁の奇しき玉の先を愛で
東北の地の果てに
落ち延びて
鉛色の海を見て
ら安寿
と呼び
墜ちたか堕ちたか
溺れたか
藁をも縋って生き延びたか
悦ばしきは知
地の果ての知
いかづち
輝く知
書を読み書を物する
天雷別命
神鳴り稲光り
雨降り
梅の雨桃の雨杏の雨
道奥の雷別命
港区芝の東京タワーてっぺんの避雷針の先に胡坐かいて
高笑ひ轟き
地響きする高笑ひ轟き
どたりと地表に落っこちて
ほこりを払って
逃げ延びる すたこら!
西北の豊葦原の稲穂の苗は田に植えず
東京タワー見たか見もせず
西郊の西洋の天主は思ひもよらず
外つ国は喰はず嫌ひ
周縁の奇しき玉の先を愛で
東北の地の果てに
落ち延びて
鉛色の海を見て
ら安寿
と呼び
墜ちたか堕ちたか
溺れたか
藁をも縋って生き延びたか
悦ばしきは知
地の果ての知
いかづち
輝く知
書を読み書を物する
天雷別命
神鳴り稲光り
雨降り
梅の雨桃の雨杏の雨
道奥の雷別命
港区芝の東京タワーてっぺんの避雷針の先に胡坐かいて
高笑ひ轟き
地響きする高笑ひ轟き
どたりと地表に落っこちて
ほこりを払って
逃げ延びる すたこら!
ランボーとか古事記によりながら、「知」を希求し、首都圏を意識しつつ東北の片田舎に生き延びる男は、さて、どこに逃げのびて行くのやらと書いた詩、みたいなところかな。