ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

夢は仕事

2009-05-30 23:00:21 | 寓話集まで

夢は仕事
仕事は夢

幸福な仕事
幸福な夢

天使たちは歌い奏で舞踏い物語る
美しくやはらかに幼く若々しく
彼方まで広がる永劫の可能性
階梯を次のフロアまで駆け上るように

駆け上がるごとに
可能性が一つ一つ実を結び
別の方位の可能性を奪い去っていく

時間は無限だがひとりの人間にとっては有限だ
空間は無限だがひとりの人間はひとりの人間分の空間しか占有できない

天使はいつか鉛色の海の中に落ちる
とまあそんなにシニカルになる必要もないが

酩酊した大人たちが一期一会を曲解して脳天気に騒ぐのもまた一興
報われずともいつまでも夢を求め続けるのもまた一興

仕事は仕事
夢は夢
いや
夢は仕事
仕事は夢


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1 コメント

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Unknown (仕事と夢か)
2010-05-04 22:34:26
仕事か…
夢か…
 交わるものか交わらないものか一義的に決めつけることはできない。
 一致していることが理想、なんだろうけど、一概にそうとも決めつけられない、のかもしれない。
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