ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

霧笛第37号〈編集後記〉及び日野修さん 河北新報最優秀賞の件

2016-04-21 20:53:52 | 霧笛編集後記

〈編集後記〉

◆日野修さんの受賞のことは、前ページに紹介した。

◆前号で紹介した遠藤誠司君が新しい同人として作品を寄せてくれた。画家で音楽家でもある。

◆詩集「湾Ⅲ2011~14」を出版した。読み始めると一気に読めてしまうものになっているようだ。とても有難い感想を多数頂戴している。何らかの形で紹介したいと思う。常山俊明の表紙画と挿画が大きな力となっている。

◆照井由紀子さんが、二〇一三年十月に詩集(抄)として「時季と場と心とが」を纏められていたことは紹介していなかった。盛岡のNPOのサポートで出版の形となったもののようである。先日、照井さんの陸前高田ジョニーにお邪魔した時いただいてきた。

◆及川良子さんも、詩集を纏められている。良子さんらしく推敲を重ねられているようだ。出来上がりが楽しみである。

 

 以下も、37号に掲載した、同人の日野さんの受賞についての紹介

  日野修さん 河北新報「あの日から5年 ふるさとへの想い」最優秀賞に

 

 河北新報の「あの日から5年 ふるさとへの想い」プロジェクトの一般の部最優秀賞に、霧笛同人の日野修さんが選ばれた。2月29日付の河北新報のカラー刷り全一面に小中学生の部、一般の部ともに最優秀1名、優秀賞各2名が発表された。

 3月1日第1火曜日の例会で、熊本吉雄さんが、河北の切り抜きを持ってきた。私は、まだ見ていなかった。

 タイトルは「うんめな」。気仙沼弁で、「美味いなあ」の意である。

 日野さんは、仙台在住、長く、県内では老舗の同人誌「方」の同人であったが、気仙沼市階上出身である。「方」解散後、故郷で活動を継続している「霧笛」に参加いただいた。

 3月11日には、県民会館での大震災メモリアルイベント「想いを未来へ」で、和合亮一氏、山寺宏一氏らにより朗読され、表彰を受けたとのことである。

 

「うそこがね

 サメ水揚げ日本一

 フカヒレ生産量日本一

 フカヒレ

 うんめな」

 

と始まり、もどりがつお、炭で焼いたさんま、帆立、塩ウニ、鮑がうたわれ、

 

 「故郷でみんなで

  うんめもの食って

  とんでもね苦しさを

  笑顔で語り合う最高の幸せ」

と、締める。

 自作の紙芝居演者でもある日野さんらしい東北弁の語り口で描いた「ふるさとへの想い」である。

 東北の沿岸で生きる私たちの想いを代弁した優れた作品である、といえるだろう。

 日野さん、おめでとうございます。


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