もうひとつの世界が
ある
この世界は
見えない
もうひとつの世界が
ある
この世界は
冷たい
暖かな温もり
肉体の実在
あなたがいるから
ここは暖かい
屋外は
冷たい
この世界は
ない
この世界は冷たく
意味がない
もうひとつの世界が
ある
豊かな意味を育んで
もうひとつの世界が
ある
あなたがストーブに火を灯し
ある
この世界は
見えない
もうひとつの世界が
ある
この世界は
冷たい
暖かな温もり
肉体の実在
あなたがいるから
ここは暖かい
屋外は
冷たい
この世界は
ない
この世界は冷たく
意味がない
もうひとつの世界が
ある
豊かな意味を育んで
もうひとつの世界が
ある
あなたがストーブに火を灯し
灯油が燃えるから
この部屋は暖かい
想像しても
部屋は暖まらない
想像するだけでは
部屋は暖まらない
あなたが
誰かが
火を灯さなければ
行為しなければ
この部屋は暖かい
想像しても
部屋は暖まらない
想像するだけでは
部屋は暖まらない
あなたが
誰かが
火を灯さなければ
行為しなければ
冷たいまま
もっと冷たく冷え込んで
夜が更けていく
もっと冷たく冷え込んで
夜が更けていく
※2011.1(震災前である)に掲載した詩を、誰かが読んでくれたようだった。着想は活かせると思えたので、書き直してみた。どうだろう。
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