ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

霧笛第127号〈編集後記〉

2018-10-21 22:54:13 | 霧笛編集後記

◆暑かったり、台風が来たり、穏やかとは言えない日が続いている。若い頃はもっと夏が好きだった気がするが、暑さへの耐性が落ちている。しかし、関東以西と比べると問題にならないくらい過ごしやすい。仙台近辺よりもなお。

◆前号でもお知らせしたとおり、震災以降、チヒローズとして、石津ちひろさん、なかがわちひろさんらに、気仙沼の図書館にお出でいただいている。今回も、子どもたちを集めてのイベントのほか、ガラス窓にコヨセジュンジさんのかわいい小人のイラストなど、素敵なプレゼントがあった。お礼のメールに石津さんから返信をいただいた。前号で紹介した糸井重里氏の言葉について、

「図書館にお寄せになった言葉も、言い得て妙ですし、なによりも軽やかなところが、魅力ですね。

「霧笛」第一二六号…帰りの新幹線にて読ませていただいたのですが…千田さんの「星」という詩に、しみじみとした気持ちになりました。

そうなんですよね…「星」と一言でいっても、恒星もあれば、惑星も流れ星もある。地球との距離も、さまざまですよね。

先日、『はるなつあきふゆの詩』という詩の絵本を訳したのですが、その中にこんな詩がありました。

 

9月10日

ぽつんと光るちいさな星たちが

遠い宇宙のかなたでは

太陽のようにまぶしくかがやいているなんて

ちっとも知らなかった

 

星をながめていると、そのひとときだけは、自分が無になったような気持ちになれるから、やめられません。」

◆なかがわちひろさんからも、

「気仙沼の図書館、ほんとに素敵ですね。わたしの脳裏には、一三年前から何度か訪れた古い建物のことが何度も浮かんでいました。子どもたちや若い人たちが夢を育み、さまざまな力をたくわえる文化の拠り所となるよう、願っています。」

◆七月二九日(土)のコマイぬ公演、熊谷達也氏原作の「ラッツォクの灯」については、及川良子さんが、今回の原稿送付のお手紙に書いてくれた。

「とてもレベルの高い演劇でした。学ぶことは沢山ありました。三人の役者さん、すばらしかったです。…対談もあんなに間近に達也氏をみられてそれだけで満足しました。「生者と死者は一体」というお話、とても共感しました。ぜいたくな時間でした。内湾眼の前の場所での公演、大成功でしたね。」場所は、もちろん、小説の舞台そのものである気仙沼の内湾に面したKポート。

◆八月一九日(日)、仙台で、宮城県詩人会の「」ポエトリーカフェみやぎ」としては二回目の「気ままな哲学カフェ」を行った。テーマは「オープンダイアローグ対話実践のガイドラインを読む」。詩で、哲学で、オープンダイアローグで、とややこしい構造となったが、楽しんでもらえたと思う。


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