有馬もとの補助犬訓練士ダイアリー

聴導犬・介助犬国際認定インストラクター(日本聴導犬協会)有馬もとのプライベートブログです。

814 クロちゃん、現役聴導犬デモ犬の超高齢犬として受賞

2010-10-02 21:00:05 | 補助犬&聴導犬&介助犬
協会のお局様、またの名を女優。


↑女優クロちゃんの控え室/ 一緒に受賞したイブちゃんと/ 誇らしげなMAYUMiさんと/帰り支度のMAYUMIさんを見ているクロちゃん  

本業は聴導犬デモンストレーション犬のクロちゃんが、ヒルズコルゲート社の高齢犬として、表彰されました。


↑高齢犬応援団長 草野仁様が、MAYUMIさんのクロちゃんへの手紙を朗読してくださいました。会場に集まられたマスコミは60だったそうな。すごいね、クロちゃん。イブちゃん。


1996年9月に、伊那保健所に
「盲導犬の血をひいいていると言って買ったのに、雑種だからいらない」
と持ち込まれた子でした。
(福)日本聴導犬協会の旧姓、ジャパン聴導犬協会の時に選ばれ、協会の14年の歴史を創ってくれました。デモンストレーション犬のスタート時期では、やんちゃで、デモンストレーション会



場から姿を消したこともたびたび。
スタッフの中には「クロちゃんとのデモンストレーションは嫌です。不安で、不安で」と言ったのは私だけではありません。
MAYUMIさんの慈悲(?)深い、愛情豊かな指導で、デモンストレーション犬中のデモンストレーション犬となりました。心から頼れる相棒になったのに、3年かかりました。
後ろ足のひざ関節が甘いのと、場所への所有欲があり、生涯デモンストレーション犬として活躍しました。草野仁様が、ヒルズさんでのイベントで読み上げたMAYUMIさんからの手紙です。

 

↑受賞後。ボランティア代表のY様と。Y様 いらしてくださいまして、ありがとうございます。素敵な1日でした。


「女優、または聴導犬デモ犬クロちゃんへ

 

あなたは当時1歳半。

デモンストレーション会場の体育館から入り口に入ってきた野球ボールを追って運動場へ消えていきました。デモは他のデモ犬が行い、終わったころに楽しそうに戻ってきましたね。消防署からのご依頼は貴重な普及啓発の場でしたが、ステージから逃亡し外の消防署員の方に取り押さえられて、帰ってきました。

時には、会場の子どものペンケースを咥えてうれしそうに放り投げては走り回る姿に、歓声が上がり、子供たちが興奮してしまいデモがぐちゃぐちゃになったこともありましたね。デモの場からの逃亡または、他の物に逃避した回数は20回を超え、そのたびに会場に残された私たちは蒼白でありながら「アレ、クロちゃん自主散歩かなぁ~」なんて、軽く話そうとしましたが、ひや~とした冷たい空気に胃が痛くなりました。

それなのに「スタッフは来なくて良いのでクロちゃんだけ来てもらえませんか」などと、口コミであなたの明るい性格が評判となりお招きがどんどん増えました。

2歳を超えてからは、すばらしいデモ犬、またはキーパーソンを見つけ出してはもり立てる女優として、私の頼れる相棒になってくれました。

年間100回前後の講演会のほとんどを、あなたはこなしていました。

期待をはずさないあなた以外に、生でのテレビ出演はできなかったでしょう。

 

そのあなたも、今は14歳。会場から逃げるなんてことは想像もつきません。

「デモが命」のしっかり者。後輩の10頭ちかいデモ犬を引きいるお局様として、完成度の高いデモを毎回行ってきました。

これからは、いきがいだったデモ出演回数は減るでしょう。長生きしてほしいと、誰もが願っていますから、できるだけ遠出は避けて、近隣での講演会などで、あなたの貫禄ある美しい姿を一緒に披露してください。

あなたがいて、日本聴導犬協会があります。

クロちゃんは、協会を、そして私を育ててくれました。あなたはとっても偉大なので、育ての親とは言いません。目に見えないいっぱいのことを、教えてくれました。

私の相棒になってくれたこと、感謝しています。

もっと、もっと一緒に、楽しい出会いや思い出を作っていきたいです。

もっともっと、長生きしてくださいね。

 

ありがとう。クロちゃん。大好きなクロちゃん」

 








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