ユーザーさんのご家庭の事情で、協会に預かっている「元聴導犬まつ君」。(福)日本聴導犬協会の主治医である柴内先生による6時間にわたる手術を経て、赤坂動物に長く入院していました。
←手術後は、笑顔が増えました面倒をみてもらっている子犬軍団。寝顔はかわいい
ひ臓の部分は腫瘍はありましたが、悪性ではなく、首の部分にできた大きな腫瘍は、残念ながら、悪性でした。現在、漢方薬を飲ませながら、術後観察をしています。
ユーザーさん宅では、静かな、のんびりした生活でしたが、協会では他の仲間たちと常に一緒です。特に、今は、生後5~6カ月の幼犬たちと一緒なので、落ち着けないかな? とも思ったのですが、なんと、保父として忙しい毎日を過ごしています。↓ やんちゃな「さくらこ」に説教? まつおじさん
子犬たちが限度なく、遊んでいれば、中にわって入ったり、ガウガウとうるさく注意をしています。子犬たちも、小言のおおい「まつおじさん」のはずなのに、別部屋からまつ君が戻ってくると、よろこんで競って口をなめに行きます。「パパ、ボクたちのご飯は?」みたいな。
まつ君はというと、子犬たちの教育的指導をするたびに、胸をはり、肩をいからせて、スタッフの方に戻ってきます。 どうも、自分の担当!! と思っているらしい。
なにはともあれ、ユーザーさんと別れて、寂しい。悲しいまつ君ではなく、新しい役割を見付けて、キラキラしているまつ君を見て、ホッとしています。
残る命を、少しでも輝かせて。なんとなく、協会犬全部で、願っているような気がします。