ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード Billboard All American Top40 1989年1月14日付 ボビー・ブラウン Bobby Brown - My Prerogative

2025-01-12 20:00:00 | 1989年ビルボードTop40
1989年ビルボード Billboard All American Top40、1989年1月14日付、2位から上がって初の1位はBobby Brownの"My Prerogative"。Bobby Brownですが、アメリカ・マサチューセッツ州出身のポップ、R&B歌手。1983年ニュー・エディションの一員としてデビュー、1986年にグループを脱退してソロ歌手に、ソロ2枚目のアルバムでブレイクし、初のシングルヒット"Don't Be Cruel" が最高位8位、この曲が2曲目のヒットで、初のNo.1獲得です。

2位は3位からアップ、Phil Collinsの"Two Hearts"。Phil Collinsですが、ご存じ、Genesisのドラマー兼ボーカルであり、ソロでも大ヒットを連発、ソロではまず、1981年に"I Missed Again"が最高位19位を記録、このシングルを皮切りに、この曲でTop40ヒットは計13曲、5曲のNo.1ヒットを含め、Top5ヒットは8曲目となりました。

3位は3週間の1位からダウン、Poisonの"Every Rose Has Its Thorn"。Poisonですが、アメリカペンシルベニア州出身のグラムメタルバンド。グラムメタルバンドとしては異例の大人気バンドで、初のTop40ヒット"Talk Dirty to Me" が最高位9位、この曲が5曲目のTop40ヒットで、3曲目のTop10ヒット、ついに初のNo1獲得です。

4位は6位からアップ、Taylor Dayneの"Don't Rush Me"。Taylor Dayneですが、アメリカ・ニューヨーク出身のシンガー・ソングライター。デビューアルバムから、ファーストシングルの"Tell It to My Heart"が最高位7位、この曲が4曲目のシングルで、4曲すべてがTop10入り、2曲目のTop5ヒットになりました。

5位は9位からアップ、Def Leppardの"Armageddon It"。Def Leppardですが、イギリス出身のハードロック・ヘヴィメタルグループ。1983年には"Photograph"が最高位12位を記録、この曲で7曲目のTop40ヒットで、4曲目のTop10ヒット、惜しくも1位を逃した"Pour Some Sugar On Me"、初のNo.1となった"Love Bites" に続き、3曲目のTop5ヒットです。

この週初の1位はBobby Brownの"My Prerogative"。1位はこの1週間ですが、Hot100には通算24週間滞在するロングヒットで年間チャートは2位の特大のヒットとなりました。

Bobby Brownですが、10代の少年5人組のR&BグループNew Edition に参加、1983年にファーストアルバム『Candy Girl』をリリースします。Bobby Brownは1969年生まれですので、この時まだ14歳です。

このアルバムからは3曲のシングルカットがありましたが、全米ではHot100にはエントリーするもののTop40ヒットにはなりませんでした。続いてリリースされたのがセカンドアルバムの『New Edition』、このアルバムからのファーストシングルが"Cool It Now"で、母国イギリスに続きアメリカでもブレイク、1985年に最高位4位を記録します。こちらをご覧ください→→→

New Editionの次のアルバム『All for Love』は、Top40ヒットは1曲と、いまいちのヒットに終わり、Bobby Brownはグループを脱退、ソロ活動を始めます。脱退ということですが、実態は解雇に近い状況だったようです。

グループを脱退した年の1986年に、早速ソロ第一弾アルバム『King of Stage』をリリースしますが、このアルバムは大ヒットには至りませんで、シングルもTop40には入りませんでした。

続くソロ2枚目のアルバム『Don't Be Cruel』が大ヒット、ファーストシングルのアルバムタイトル曲"Don't Be Cruel"が最高位8位のソロで初めてのヒットとなります。

そして、2枚目のシングルがこの曲"My Prerogative"で、初のNo.1、特大のヒット曲となりました。曲の作者はBobby BrownとプロデューサーのTeddy Riley、同じくプロデューサーのGene Griffinの3人の共作。

この曲の大ヒットには、Teddy RileyとGene Griffinの二人のプロデューサーの影響が大きかったです。この二人は、、R&Bとヒップホップを融合した新しいジャンル「ニュージャックスウィング」の創始者として知られています。この"My Prerogative"は、「ニュージャックスウィング」の初めての大ヒットとなりました。

"My Prerogative"ですが、「スウィング」っぽいところもあるのでしょう、カッコいいダンスミュージックですね。スティービー・ワンダーからマイケル・ジャクソン、ボビー・ブラウンへ。R&Bの新しい時代が始まります。

今週    先週    song    /    artist
1 2 MY PREROGATIVE / BOBBY BROWN
2 3 TWO HEARTS / PHIL COLLINS
3 1 EVERY ROSE HAS ITS THORN / POISON
4 6 DON'T RUSH ME / TAYLOR DAYNE
5 9 ARMAGEDDON IT / DEF LEPPARD
6 5 IN YOUR ROOM / BANGLES
7 10 SMOOTH CRIMINAL / MICHAEL JACKSON
8 11 I REMEMBER HOLDING YOU / BOYS CLUB
9 12 PUT A LITTLE LOVE IN YOUR HEART / ANNIE LENNOX & AL GREEN
10 15 THE WAY YOU LOVE ME / KARYN WHITE
11 7 WAITING FOR A STAR TO FALL / BOY MEETS GIRL
12 16 WHEN I'M WITH YOU / SHERIFF
13 17 BORN TO BE MY BABY / BON JOVI
14 19 WHEN THE CHILDREN CRY / WHITE LION
15 13 SILHOUETTE / KENNY G
16 4 GIVING YOU THE BEST THAT I GOT / ANITA BAKER
17 18 ALL THIS TIME / TIFFANY
18 8 LOOK AWAY / CHICAGO
19 23 HOLDING ON / STEVE WINWOOD
20 22 LITTLE LIAR / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS
21 28 STRAIGHT UP / PAULA ABDUL
22 31 WILD THING / TONE LOC
23 26 I WANNA HAVE SOME FUN / SAMANTHA FOX
24 30 THE LOVER IN ME / SHEENA EASTON
25 14 WELCOME TO THE JUNGLE / GUNS N' ROSES
26 25 WILD WORLD / MAXI PRIEST
27 20 WALK ON WATER / EDDIE MONEY
28 34 WALKING AWAY / INFORMATION SOCIETY
29 21 BABY, I LOVE YOUR WAY/FREEBIRD MEDLEY / WILL TO POWER
30 40 SHE WANTS TO DANCE WITH ME / RICK ASTLEY
31 38 KISS / THE ART OF NOISE FEATURING TOM JONES
32 41 WHAT I AM / EDIE BRICKELL & NEW BOHEMIANS
33 42 ANGEL OF HARLEM / U2
34 24 HOW CAN I FALL? / BREATHE
35 43 DIAL MY HEART / THE BOYS
36 29 THE PROMISE / WHEN IN ROME
37 45 YOU GOT IT (THE RIGHT STUFF) / NEW KIDS ON THE BLOCK
38 39 BACK ON HOLIDAY / ROBBIE NEVIL
39 33 GHOST TOWN / CHEAP TRICK
40 27 I DON'T WANT YOUR LOVE / DURAN DURAN
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エディ・マネー Eddie Money - Walk on Water(1989年の洋楽 Part1)

2025-01-09 20:00:00 | '89年洋楽
1989年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart1は、 Eddie Moneyの"Walk on Water"。最高位は1988年12月24日と31日の2週間の第9位。年間チャートは72位。厳密にいうと1988年のヒット曲ですが、年末は年間チャート紹介の特集でしたので1989年の一発目に持ってきました。

Eddie Moneyですが、デビューは1977年、ファーストアルバムの『Eddie Money』をリリースし、そのアルバムからのファーストシングルカット曲が"Baby Hold On"で初のTop40ヒット、1978年に最高位11位、年間チャート67位の大ヒット曲となります。特徴的なギターのイントロにハスキーボイス、新人ながら大きな話題となった曲でした。こちらをご覧ください→→→

その後、低迷した時期もありましたが、アルバムはコンスタントに発表、シングルも、大ヒットにまでは至りませんでしたが、数曲をTop40に送り込みます。

1982年に最高位16位を記録した"Think I'm In Love"を最後に、4年ほどTop40から遠ざかっていましたが、1986年にリリースした彼の6枚目のアルバム『Can't Hold Back』からのシングル"Take Me Home Tonight"で久々のTop40返り咲き、最高位は初のTop10入りとなる第4位、年間チャートは59位、その6枚目のアルバムからは、さらに2曲がTop40ヒットとなりました。"Take Me Home Tonight"についてはこちらをご覧ください→→→

続いて1988年にリリースした7枚目のアルバム『Nothing to Lose』、そのアルバムからのファーストシングルがこの曲"Walk on Water"で、彼の2曲目のTop10ヒットとなりました。

曲の作者はJesse Harms、Jesse Harms ですが、この曲でキーボードを担当しているミュージシャン。Eddie Moneyと組む前には、Sammy Hagarバンドでもキーボードプレイヤーとして、さらにはソングライターとして活躍していた人です。

この曲"Walk on Water"ですが、ヒット性の高いポップなロック、ギターソロもかっこいい曲でした。
コメント (18)
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ビルボード Billboard All American Top40 1989年1月7日付 ポイズン Poison - Every Rose Has Its Thorn

2025-01-05 20:00:00 | 1989年ビルボードTop40
1989年ビルボード Billboard All American Top40、1987年1月7日付、 今週から89年のチャートに入りました、今年もよろしくお願いします。
なお、前週の1988年12月31日付は、「FROZEN CHART」として12月24日付と同順位となっています。

この週3週目の1位はPoisonの"Every Rose Has Its Thorn"。Poisonですが、アメリカペンシルベニア州出身のグラムメタルバンド。グラムメタルバンドとしては異例の大人気バンドで、初のTop40ヒット"Talk Dirty to Me" が最高位9位、この曲が5曲目のTop40ヒットで、3曲目のTop10ヒット、ついに初のNo1獲得です。

2位もこれで3週目の2位、Bobby Brownの"My Prerogative"。Bobby Brownですが、アメリカ・マサチューセッツ州出身のポップ、R&B歌手。1983年ニュー・エディションの一員としてデビュー、1986年にグループを脱退してソロ歌手に、ソロ2枚目のアルバムでブレイクし、初のシングルヒット"Don't Be Cruel" が最高位8位、この曲が2曲目のヒットで、初の2位まで上がってきました。

3位は6位からアップ、Phil Collinsの"Two Hearts"。Phil Collinsですが、ご存じ、Genesisのドラマー兼ボーカルであり、ソロでも大ヒットを連発、ソロではまず、1981年に"I Missed Again"が最高位19位を記録、このシングルを皮切りに、この曲でTop40ヒットは計13曲、5曲のNo.1ヒットを含め、Top5ヒットは8曲目となりました。

 4位はAnita Bakerの"Giving You The Best That I Got"。12月17日付で1週間の3位を記録した後、これで3週間続けた第4位、超ロングヒットになりました。Anita Bakerですがアメリカオハイオ州出身のR&B歌手。初のTop40シングル"Sweet Love"が最高位8位、この曲で3曲目のTop40ヒットで、初のTop3ヒットとなりました。

5位は8位からアップ、Banglesの"In Your Room"。The Banglesですが、アメリカロサンジェルス出身の女性ロックグループ。初のヒットシングル"Manic Monday"が2位、この曲で6曲目のTop40ヒットで、年間1位のメガヒット"Walk Like an Egyptian"を含め、この曲で4曲目のTop5ヒットです。 

この週3週目の1位はPoisonの"Every Rose Has Its Thorn"。1位はこの3週間、年間チャートは第3位の大ヒットでした。

Poisonですが、1980年代初めにアメリカペンシルベニア州で、ドラムスのリッキー・ロケットとボーカルのブレット・マイケルズを中心に結成。ロサンジェルスに移り、LAメタルバンドとして活動します。

レコードデビューは1986年、ファーストアルバム『Look What the Cat Dragged In』をリリース、そのアルバムからのセカンドシングル"Talk Dirty to Me"が最高位9位を記録するいきなりのヒットシングル、アルバムも、最高位3位を記録するヒットアルバムとなります。

続いて、1988年、セカンドアルバム『Open Up and Say... Ahh!』をリリース、こちらのアルバムも大ヒット、アルバムチャートでは最高位2位、年間チャートでは、87年の23位、88年の20位と、2年連続のチャートイン、特大のヒットアルバムとなりました。

そのアルバムからのファーストシングル"Nothin' But a Good Time"が最高位6位、セカンドシングルの"Fallen Angel"が最高位12位、そしてサードシングルがこの曲"Every Rose Has Its Thorn"がついにNo.1となりました。"Nothin' But a Good Time"、"Fallen Angel"とも、70年代のロックを感じさせるポップでハードなロックでした。"Nothin' But a Good Time"はこちらをご覧ください→→→

"Every Rose Has Its Thorn"ですが、曲の作者はBret Michaels、C.C. DeVille、Bobby Dall、Rikki Rockettのメンバー4人の共作。パワーバラードでのNo.1獲得です。

イントロがアコースティックギター、続いてドラマティックなボーカルにギターソロ、凝った作りのロックバラードで、当然大ヒット曲になるでしょう、素晴らしい曲でした。この曲、この年のヒット曲の中でも、大好きな1曲でした。

今週    先週    song    /    artist
1 1 EVERY ROSE HAS ITS THORN / POISON
2 2 MY PREROGATIVE / BOBBY BROWN
3 6 TWO HEARTS / PHIL COLLINS
4 4 GIVING YOU THE BEST THAT I GOT / ANITA BAKER
5 8 IN YOUR ROOM / BANGLES
6 10 DON'T RUSH ME / TAYLOR DAYNE
7 5 WAITING FOR A STAR TO FALL / BOY MEETS GIRL
8 3 LOOK AWAY / CHICAGO
9 12 ARMAGEDDON IT / DEF LEPPARD
10 13 SMOOTH CRIMINAL / MICHAEL JACKSON
11 14 I REMEMBER HOLDING YOU / BOYS CLUB
12 19 PUT A LITTLE LOVE IN YOUR HEART / ANNIE LENNOX & AL GREEN
13 16 SILHOUETTE / KENNY G
14 7 WELCOME TO THE JUNGLE / GUNS N' ROSES
15 22 THE WAY YOU LOVE ME / KARYN WHITE
16 27 WHEN I'M WITH YOU / SHERIFF
17 26 BORN TO BE MY BABY / BON JOVI
18 24 ALL THIS TIME / TIFFANY
19 25 WHEN THE CHILDREN CRY / WHITE LION
20 9 WALK ON WATER / EDDIE MONEY
21 11 BABY, I LOVE YOUR WAY/FREEBIRD MEDLEY / WILL TO POWER
22 28 LITTLE LIAR / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS
23 29 HOLDING ON / STEVE WINWOOD
24 17 HOW CAN I FALL? / BREATHE
25 30 WILD WORLD / MAXI PRIEST
26 31 I WANNA HAVE SOME FUN / SAMANTHA FOX
27 15 I DON'T WANT YOUR LOVE / DURAN DURAN
28 35 STRAIGHT UP / PAULA ABDUL
29 18 THE PROMISE / WHEN IN ROME
30 34 THE LOVER IN ME / SHEENA EASTON
31 37 WILD THING / TONE LOC
32 20 FINISH WHAT YA STARTED / VAN HALEN
33 33 GHOST TOWN / CHEAP TRICK
34 41 WALKING AWAY / INFORMATION SOCIETY
35 32 THANKS FOR MY CHILD / CHERYL "PEPSII" RILEY
36 23 EARLY IN THE MORNING / ROBERT PALMER
37 21 SPY IN THE HOUSE OF LOVE / WAS(NOT WAS)
38 40 KISS / THE ART OF NOISE FEATURING TOM JONES
39 42 BACK ON HOLIDAY / ROBBIE NEVIL
40 44 SHE WANTS TO DANCE WITH ME / RICK ASTLEY
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あけましておめでとうございます。

2025-01-01 12:00:00 | 写真日記
あけましておめでとうございます。
今年の元日も快晴、これで5年連続の初日の出でした。
今年は、89年のビルボードチャートの紹介、本年もどうぞよろしくお願いします。

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