ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1985年11月23日付 グレン・フライ Glenn Frey - You Belong To The City

2021-11-21 22:52:07 | 1985年ビルボードTop40
1985年11月23日付ビルボード All American Top40、久し振りの2週連続の1位となりました、Starshipの"We Built This City"。Starship、ルーツは60年代のJefferson Airplaneまでさかのぼります。その後、1974年にJefferson Starshipとなり、さらに1984年、ジェファーソン・エアプレイン創設メンバーのポール・カントナーがバンドを去ったことにより、Starshipとなりました。Starshipとしては初めてのヒットですが、Jefferson Airplane時代の最高位5位の"Somebody to Love"、Jefferson Starship時代の最高位3位の"Miracles"と合わせて3曲目のTop5ヒット、グループの長い歴史を経ての初めてのNo.1です。

2位も前週と変わらず、Glenn Freyの"You Belong To The City"。Glenn Freyですが、もちろん皆さんご存知、The EaglesでDon Henleyなどとともに、ボーカリスト、ソングライター、ギタリストとして活躍し、イーグルス活動停止後、ソロではこの曲で6曲目のTop40ヒット、最高位2位の"The Heat Is On"に続く2曲目の2位を記録するヒットになりました。この曲、No.1となったJan Hammerの"Miami Vice Theme"と同じくテレビドラマ『特捜刑事マイアミ・バイス』サントラ収録曲です。
3位は6位からアップ、Phil Collins & Marilyn Martinの"Separate Lives (Theme From White Nights)"。この曲、映画「White Nights」サウンドトラックからのテーマ曲です。Phil Collinsですが、もちろん皆さんご存知、Genesisのドラマー兼ボーカリストで、ソロでも大ヒットを連発、"Against All Odds (Take a Look at Me Now)"など3曲のNo.1ヒットを含み、この曲でソロ5曲目のTop3ヒットです。一方、Marilyn Martinですが、この曲が初めてのシングルヒットです。
4位は7位からアップ、Mr. Misterの"Broken Wings"。Mr. Misterですが、アメリカのロックグループ。彼ら初めてのTop40ヒットがTop5ヒットになりました。
5位は8位からアップ、Heartの"Never"。Heartですが、1975年にデビューしたアメリカンロックグループ。1975年の初めてのヒット"Magic Man"が最高位9位、それ以降ヒットを積み重ね、この曲で11曲目のTop40ヒットで初めてのTop5ヒットになりました。

この週2週目の2位はGlenn Freyの"You Belong To The City"。最高位はこの2週間の2位。年間チャートは30位。同じこの年の最高位2位、年間19位の"The Heat Is On"に次ぐ大ヒットになりました。

Glenn Freyですが、もちろん皆さんご存知、私も大好きなアーチスト。イーグルスの創設メンバーであり、ドン・ヘンリーとともにグループの中心メンバー。シンガーソングライターであり、ギタリスト、キーボーディストでもあります。
その甘い声で、イーグルスの数々の大ヒット、デビュー曲の"Take It Easy"をはじめ、"Lyin' Eyes"、"New Kid in Town"、"Heartache Tonight"などなど、のリードボーカルを務めています。

Eaglesが1980年に活動を停止した後、ソロ活動を開始、まずは1982年にファーストソロアルバム『No Fun Aloud』をリリースします。
さらに1984年にはセカンドソロアルバム『The Allnighter』をリリース、シングルヒットも、大ヒットにはならなかったものの、2枚のアルバムから計3曲のTop40ヒットを記録します。

続いて、エディ・マーフィ主演の映画「Beverly Hills Cop」のサウンドトラックからのシングルカット曲の "The Heat Is On"が大ヒット、前述のように最高位2位、年間19位の大ヒットになります。 "The Heat Is On"はこちらをご覧ください→→→

そしてこの曲"You Belong To The City"ですが、曲の作者はGlenn FreyとJack Tempchinの共作。Jack Tempchinですが、ミュージシャンでもありますが、有名ソングライターです。Eaglesにも曲を提供し、"Peaceful Easy Feeling"や"Already Gone"は彼の作によるものです。Glenn Freyとも、この曲の他にも、"Smuggler's Blues"や"Sexy Girl", "True Love"も彼ら二人の共作です。

Glenn Freyの甘い、優しいボーカルには、 "The Heat Is On"のようなアップテンポの曲よりも、この"You Belong To The City"のような陰のあるバラードの方が断然合っていると思います。
この曲、サックスも効果的。サックスの担当はBill Bergmanというスタジオミュージシャンです。
この曲ですが、前述のようにテレビドラマ『特捜刑事マイアミ・バイス』サントラ収録曲。このサントラからはもう1曲Jan Hammerの"Miami Vice Theme"がNo.1となる大ヒットになっています。こちらをご覧ください→→→


今週 先週 song / artist
1 1 WE BUILT THIS CITY / STARSHIP
2 2 YOU BELONG TO THE CITY / GLENN FREY
3 6 SEPARATE LIVES (THEME FROM WHITE NIGHTS) / PHIL COLLINS & MARILYN MARTIN
4 7 BROKEN WINGS / MR. MISTER
5 8 NEVER / HEART
6 10 LAY YOUR HANDS ON ME / THOMPSON TWINS
7 4 HEAD OVER HEELS / TEARS FOR FEARS
8 3 MIAMI VICE THEME / JAN HAMMER
9 11 WHO'S ZOOMIN' WHO / ARETHA FRANKLIN
10 5 PART TIME LOVER / STEVIE WONDER
11 9 BE NEAR ME / ABC
12 12 YOU ARE MY LADY / FREDDIE JACKSON
13 18 ELECTION DAY / ARCADIA
14 19 SLEEPING BAG / ZZ TOP
15 17 ONE OF THE LIVING / TINA TURNER
16 15 LOVE THEME FROM ST. ELMO'S FIRE / DAVID FOSTER
17 24 PARTY ALL THE TIME / EDDIE MURPHY
18 22 ALIVE & KICKING / SIMPLE MINDS
19 23 I MISS YOU / KLYMAXX
20 21 SOUL KISS / OLIVIA NEWTON-JOHN
21 25 PERFECT WAY / SCRITTI POLITTI
22 32 SAY YOU, SAY ME(TITLE SONG FROM WHITE NIGHTS) / LIONEL RICHIE
23 13 TAKE ON ME / A-HA
24 14 SAVING ALL MY LOVE FOR YOU / WHITNEY HOUSTON
25 36 SMALL TOWN / JOHN COUGAR MELLENCAMP
26 31 SISTERS ARE DOIN' IT FOR THEMSELVES / EURYTHMICS AND ARETHA FRANKLIN
27 26 SO IN LOVE / ORCHESTRAL MANOEUVRES IN THE DARK
28 33 WRAP HER UP / ELTON JOHN
29 16 ONE NIGHT LOVE AFFAIR / BRYAN ADAMS
30 38 TONIGHT SHE COMES / CARS
31 35 RUNNING UP THAT HILL / KATE BUSH
32 37 OBJECT OF MY DESIRE / STARPOINT
33 40 WALK OF LIFE / DIRE STRAITS
34 20 LOVIN' EVERY MINUTE OF IT / LOVERBOY
35 44 EMERGENCY / KOOL & THE GANG
36 46 BURNING HEART / SURVIVOR
37 51 CONGA / MIAMI SOUND MACHINE
38 48 YOU'RE A FRIEND OF MINE / CLARENCE CLEMONS & JACKSON BROWNE
39 57 THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR / DIONNE WARWICK & FRIENDS
40 47 LOVE IS THE SEVENTH WAVE / STING
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ビルボード 全米 Top40 1985年11月16日付 ティアーズ・フォー・フィアーズ Tears For Fears - Head Over Heels

2021-11-14 22:44:09 | 1985年ビルボードTop40
1985年11月16日付ビルボード All American Top40、この週も1位の交代がありました、ついに6週連続の1位交代、いつ以来でしょうか?70年代の半ばには1位がコロコロと変わる時期もありましたので、その頃以来でしょうか?
5位から上がってのいきなりの1位はStarshipの"We Built This City"。Starship、ルーツは60年代のJefferson Airplaneまでさかのぼります。その後、1974年にJefferson Starshipとなり、さらに1984年、ジェファーソン・エアプレイン創設メンバーのポール・カントナーがバンドを去ったことにより、Starshipとなりました。Starshipとしては初めてのヒットですが、Jefferson Airplane時代の最高位5位の"Somebody to Love"、Jefferson Starship時代の最高位3位の"Miracles"と合わせて3曲目のTop5ヒット、グループの長い歴史を経ての初めてのNo.1です。

2位は4位からアップ、Glenn Freyの"You Belong To The City"。Glenn Freyですが、もちろん皆さんご存知、The EaglesでDon Henleyなどとともに、ボーカリスト、ソングライター、ギタリストとして活躍し、イーグルス活動停止後、ソロではこの曲で6曲目のTop40ヒット、最高位2位の"The Heat Is On"に続く2曲目の2位を記録するヒットになりました。この曲、1位のJan Hammerと同じくテレビドラマ『特捜刑事マイアミ・バイス』サントラ収録曲です。
3位は1週のみの1位からダウン、Jan Hammerの"Miami Vice Theme"。Jan Hammerですが、チェコスロバキア出身のプロデューサー、ピアニスト、キーボードプレイヤー。テレビドラマ『特捜刑事マイアミ・バイス』のテーマ曲のこの曲で初めてのTop40ヒットがついにNo.1獲得です。
4位は3位からダウン、Tears For Fearsの"Head Over Heels"。イギリス出身のデュオTears For Fears、アメリカでの初ヒット"Everybody Wants to Rule the World"、続く"Shout"と、2曲連続の1位を記録、さらに続いてシングルカットされたこの曲で、3曲連続のTop3ヒットとなりました。
5位は2位からダウン、1週間ですが1位を記録、Stevie Wonderの"Part Time Lover"。Stevie Wonderですが、もちろん皆さんご存知のソウル界の、いや音楽界のスーパースター。デビューは60年代、早くも63年には"Fingertips – Part 2"が初めてのNo.1ヒット、その後も数多くのヒット曲を重ね、この曲でなんと9曲のNo.1、14曲目のTop3ヒットになりました。

この週4位はTears For Fearsの"Head Over Heels"。最高位はこの前週の11月9日付の第3位。年間チャートは60位。この年の年間チャートでは、7位に"Everybody Wants to Rule the World"、20位に"Shout"、そしてこの曲が60位と、アメリカでは実質的なデビュー年度でありましたが、大活躍でした。

Tears For Fearsですが、イギリス出身の4人組シンセポップ・ロックバンド。デビューは1981年で、まずはシングルがイギリスで大ヒット、1983年にリリースしたファーストアルバム『The Hurting』もシングルに続いて大ヒット、イギリスではいきなりの1位獲得となりますが、残念ながらまだアメリカでは人気が出ませんでした。

アメリカでのブレイクはセカンドアルバムの『Songs from the Big Chair』。このアルバムからアメリカでのファーストシングルカット曲"Everybody Wants to Rule the World"で、アメリカでの初めてのヒットがNo.1を獲得、日本を含め全世界での大ヒットになります。
"Everybody Wants to Rule the World"についてはこちらの記事をご覧ください→→→

"Head Over Heels"ですが、アルバム『Songs from the Big Chair』からの3曲目のシングルカット曲。曲の作者はメンバーのRoland OrzabalとCurt Smith。この二人がバンドの中心メンバーですね。

そしてこの曲のリードボーカルをとっているのがRoland Orzabal。
Tears For Fearsですが、このグループの特徴は、Roland OrzabalとCurt Smithの二人のボーカリストがいるということでしょう。
力強くもあり、また繊細で穏やかなボーカル、この二人のボーカリストがTears For Fearsのサウンドを作り出しています。
初めてのヒット"Everybody Wants to Rule the World"のリードはCurt Smithで、"Shout"のリードはRoland Orzabal。そしてこの曲がRoland Orzabalで、3曲の大ヒットを記録しました。


今週 先週 song / artist
1 5 WE BUILT THIS CITY / STARSHIP
2 4 YOU BELONG TO THE CITY / GLENN FREY
3 1 MIAMI VICE THEME / JAN HAMMER
4 3 HEAD OVER HEELS / TEARS FOR FEARS
5 2 PART TIME LOVER / STEVIE WONDER
6 7 SEPARATE LIVES (THEME FROM WHITE NIGHTS) / PHIL COLLINS & MARILYN MARTIN
7 11 BROKEN WINGS / MR. MISTER
8 12 NEVER / HEART
9 9 BE NEAR ME / ABC
10 10 LAY YOUR HANDS ON ME / THOMPSON TWINS
11 16 WHO'S ZOOMIN' WHO / ARETHA FRANKLIN
12 14 YOU ARE MY LADY / FREDDIE JACKSON
13 8 TAKE ON ME / A-HA
14 6 SAVING ALL MY LOVE FOR YOU / WHITNEY HOUSTON
15 19 LOVE THEME FROM ST. ELMO'S FIRE / DAVID FOSTER
16 13 ONE NIGHT LOVE AFFAIR / BRYAN ADAMS
17 21 ONE OF THE LIVING / TINA TURNER
18 29 ELECTION DAY / ARCADIA
19 25 SLEEPING BAG / ZZ TOP
20 15 LOVIN' EVERY MINUTE OF IT / LOVERBOY
21 24 SOUL KISS / OLIVIA NEWTON-JOHN
22 28 ALIVE & KICKING / SIMPLE MINDS
23 31 I MISS YOU / KLYMAXX
24 35 PARTY ALL THE TIME / EDDIE MURPHY
25 30 PERFECT WAY / SCRITTI POLITTI
26 26 SO IN LOVE / ORCHESTRAL MANOEUVRES IN THE DARK
27 18 I'M GONNA TEAR YOUR PLAYHOUSE DOWN / PAUL YOUNG
28 17 FORTRESS AROUND YOUR HEART / STING
29 20 OH SHEILA / READY FOR THE WORLD
30 23 AND WE DANCED / HOOTERS
31 37 SISTERS ARE DOIN' IT FOR THEMSELVES / EURYTHMICS AND ARETHA FRANKLIN
32 40 SAY YOU, SAY ME / LIONEL RICHIE
33 38 WRAP HER UP / ELTON JOHN
34 36 GIRLS ARE MORE FUN / RAY PARKER JR.
35 39 RUNNING UP THAT HILL / KATE BUSH
36 42 SMALL TOWN / JOHN COUGAR MELLENCAMP
37 43 OBJECT OF MY DESIRE / STARPOINT
38 44 TONIGHT SHE COMES / CARS
39 22 LONELY OL' NIGHT / JOHN COUGAR MELLENCAMP
40 45 WALK OF LIFE / DIRE STRAITS
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ビルボード 全米 Top40 1985年11月9日付 ヤン・ハマー Jan Hammer - Miami Vice Theme

2021-11-07 22:07:04 | 1985年ビルボードTop40
1985年11月9日付ビルボード All American Top40、この週も1位の交代がありました、これでついに5週連続の1位交代です、2位から上がって1位はJan Hammerの"Miami Vice Theme"。Jan Hammerですが、チェコスロバキア出身のプロデューサー、ピアニスト、キーボードプレイヤー。テレビドラマ『特捜刑事マイアミ・バイス』のテーマ曲のこの曲で初めてのTop40ヒットがついにNo.1獲得です。

2位は1週のみの1位からダウン、Stevie Wonderの"Part Time Lover"。Stevie Wonderですが、もちろん皆さんご存知のソウル界の、いや音楽界のスーパースター。デビューは60年代、早くも63年には"Fingertips – Part 2"が初めてのNo.1ヒット、その後も数多くのヒット曲を重ね、この曲でなんと9曲のNo.1、14曲目のTop3ヒットになりました。
3位は4位からアップ、Tears For Fearsの"Head Over Heels"。イギリス出身のデュオTears For Fears、アメリカでの初ヒット"Everybody Wants to Rule the World"、続く"Shout"と、2曲連続の1位を記録、さらに続いてシングルカットされたこの曲で、3曲連続のTop3ヒットとなりました。
4位は6位からアップ、Glenn Freyの"You Belong To The City"。Glenn Freyですが、もちろん皆さんご存知、The EaglesでDon Henleyとともに、ボーカリスト、ソングライター、ギタリストとして活躍し、イーグルス活動停止後、ソロではこの曲で6曲目のTop40ヒット、最高位2位の"The Heat Is On"に続く2曲目のTop5ヒットです。この曲、1位のJan Hammerと同じくテレビドラマ『特捜刑事マイアミ・バイス』サントラ収録曲です。
5位は7位からアップ、Starshipの"We Built This City"。Starship、ルーツは60年代のJefferson Airplaneまでさかのぼります。その後、1974年にJefferson Starshipとなり、さらに1984年、ジェファーソン・エアプレイン創設メンバーのポール・カントナーがバンドを去ったことにより、Starshipとなりました。Starshipとしては初めてのヒットですが、Jefferson Airplane時代の最高位5位の"Somebody to Love"、Jefferson Starship時代の最高位3位の"Miracles"と合わせて3曲目のTop5ヒットです。

さて、今週も、皆さんの予想どおりでしょうか、1位のJan Hammer"Miami Vice Theme"の紹介です。この1週のみの1位、年間チャートは27位。アメリカで初めてのシングルヒットが大ヒットとなりました。

Jan Hammerですが、チェコスロバキア・プラハ出身の音楽プロデューサーであり作曲家、キーボード・シンセサイザープレイヤーで、ドラマーでもあります。60年代から音楽家として活動を開始、70年代中頃には彼がリーダーとなるアルバムも発表します。

また、スタジオミュージシャンとしても活躍、1976年に発表されたJeff Beckのアルバム『Wired』には、プロデューサーとして、またシンセサイザープレイヤーとして参加しています。Jeff Beckのアルバムには、他にも『There & Back』や『Flash』などにも参加しています。日本でもヒットした"Blue Wind(蒼き風)"の曲の作者はJan Hammerですね。

この曲"Miami Vice Theme"ですが、テレビの人気刑事ドラマ『特捜刑事マイアミ・バイス』の主題歌。曲の作者はもちろんJan Hammer自身。プロデューサーも彼が務めています。
アルバム『Miami Vice soundtracks』からは、他にも、この週4位のGlenn Freyの"You Belong To The City"が最高位は2位と大ヒットシングルになりました。この2曲のヒットにより、サウンドトラックアルバムも大ヒット、アルバムチャートではなんと11週間の1位を記録する大ヒットアルバムとなりました。

さて、インスツルメント曲のヒットですが、映画「Beverly Hills Cop」のサウンドトラックからHarold Faltermeyerの"Axel F"がこの85年の6月に最高位3位を記録していまして、それ以来の大ヒットインスツルメント曲となりました。
1位となると、1982年5月に1位を記録した映画「炎のランナー」主題歌Vangelisの"Chariots of Fire"以来となります。→→→こちらをご覧ください。その前となると、1980年のHerb Alpertの"Rise"となるでしょうか?

MTVですが、テレビドラマのミニエピソード形式になっています。James Crockett刑事とRicardo Tubbs刑事に追われる逃亡者がJan Hammerです。

インスツルメント曲の1位獲得曲ですが、この曲を最後に長い間無くなります。次となると、なんと30年近く過ぎた2013年のBaauerの"Harlem Shake"まで間が空くことになります(この曲がインスツルメント曲と言えるかどうかは、はなはだ疑問ですが)


こちらは、2016年にハリウッドで開催されたJeff Beckの"Blue Wind(蒼き風)"です。シンセサイザーを演奏している普段着のおじさんがJan Hammerですね。なんというカッコ良い曲でしょうか。


今週 先週 song / artist
1 2 MIAMI VICE THEME / JAN HAMMER
2 1 PART TIME LOVER / STEVIE WONDER
3 4 HEAD OVER HEELS / TEARS FOR FEARS
4 6 YOU BELONG TO THE CITY / GLENN FREY
5 7 WE BUILT THIS CITY / STARSHIP
6 3 SAVING ALL MY LOVE FOR YOU / WHITNEY HOUSTON
7 15 SEPARATE LIVES (THEME FROM WHITE NIGHTS) / PHIL COLLINS & MARILYN MARTIN
8 5 TAKE ON ME / A-HA
9 10 BE NEAR ME / ABC
10 18 LAY YOUR HANDS ON ME / THOMPSON TWINS
11 20 BROKEN WINGS / MR. MISTER
12 17 NEVER / HEART
13 14 ONE NIGHT LOVE AFFAIR / BRYAN ADAMS
14 16 YOU ARE MY LADY / FREDDIE JACKSON
15 9 LOVIN' EVERY MINUTE OF IT / LOVERBOY
16 21 WHO'S ZOOMIN' WHO / ARETHA FRANKLIN
17 8 FORTRESS AROUND YOUR HEART / STING
18 13 I'M GONNA TEAR YOUR PLAYHOUSE DOWN / PAUL YOUNG
19 22 LOVE THEME FROM ST. ELMO'S FIRE / DAVID FOSTER
20 11 OH SHEILA / READY FOR THE WORLD
21 27 ONE OF THE LIVING / TINA TURNER
22 12 LONELY OL' NIGHT / JOHN COUGAR MELLENCAMP
23 23 AND WE DANCED / HOOTERS
24 30 SOUL KISS / OLIVIA NEWTON-JOHN
25 32 SLEEPING BAG / ZZ TOP
26 28 SO IN LOVE / ORCHESTRAL MANOEUVRES IN THE DARK
27 26 BOY IN THE BOX / COREY HART
28 33 ALIVE & KICKING / SIMPLE MINDS
29 35 ELECTION DAY / ARCADIA
30 31 PERFECT WAY / SCRITTI POLITTI
31 36 I MISS YOU / KLYMAXX
32 19 I'M GOIN' DOWN / BRUCE SPRINGSTEEN
33 25 SUNSET GRILL / DON HENLEY
34 34 THE NIGHT IS STILL YOUNG / BILLY JOEL
35 43 PARTY ALL THE TIME / EDDIE MURPHY
36 37 GIRLS ARE MORE FUN / RAY PARKER JR.
37 39 SISTERS ARE DOIN' IT FOR THEMSELVES / EURYTHMICS AND ARETHA FRANKLIN
38 40 WRAP HER UP / ELTON JOHN
39 42 RUNNING UP THAT HILL / KATE BUSH
40 - SAY YOU, SAY ME / LIONEL RICHIE
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ビルボード 全米 Top40 1985年11月2日付 スティーヴィー・ワンダー Stevie Wonder - Part Time Lover

2021-10-31 21:22:53 | 1985年ビルボードTop40
1985年11月2日付ビルボード All American Top40、この週も1位の交代がありました、これで4週連続の1位交代です、2位から上がって1位はStevie Wonderの"Part Time Lover"。Stevie Wonderですが、もちろん皆さんご存知のソウル界の、いや音楽界のスーパースター。デビューは60年代、早くも63年には"Fingertips – Part 2"が初めてのNo.1ヒット、その後も数多くのヒット曲を重ね、この曲でなんと9曲のNo.1、14曲目のTop3ヒットになりました。

2位は4位からアップ、Jan Hammerの"Miami Vice Theme"。Jan Hammerですが、チェコスロバキア出身のプロデューサー、ピアニスト、キーボードプレイヤー。テレビ番組『特捜刑事マイアミ・バイス』のテーマ曲のこの曲で初めてのTop40ヒットが4位まで上がってきました。
3位は1週のみの1位からダウン、Whitney Houstonの"Saving All My Love For You"。Whitney Houstonですが、もちろん皆さんご存知、数々の大ヒットを持つスーパースター、ソウル界のスーパー歌姫の記念すべきはじめてのNo.1です。Whitney Houston、最高位3位を記録した初ヒット"You Give Good Love"に続く2曲目のヒットです。
4位は5位からアップ、Tears For Fearsの"Head Over Heels"。イギリス出身のデュオTears For Fears、アメリカでの初ヒット"Everybody Wants to Rule the World"、続く"Shout"と、2曲連続の1位を記録、さらに続いてシングルカットされたこの曲で、3曲連続のTop5ヒットとなりました。
5位は3位からダウン、1週のみですが1位を記録、A-haの"Take On Me"。A-haですが、ノルウェー出身のポップバンド。この曲はデビューシングルで、もちろん初めてのNo.1ヒットになりました。

さて、今週も1位の交代がありましたので、今回の記事も1位の紹介です、Stevie Wonderの"Part Time Lover"。1位はこの1週間のみ、年間チャートは22位、年度の途中でしたので年間チャートこそ20位台でしたが、9曲目のNo.1ヒットとなりました。

Stevie Wonderですが、デビューは60年代前半、1962年にファーストアルバム『The Jazz Soul of Little Stevie』を発表します。このアルバムはインストゥルメンタルアルバムで、スティービーは1950年生まれですのでこの時まだ12歳、作曲や演奏も手掛ける、改めて天才ミュージシャンです。1963年に初のライブアルバム『Recorded Live: The 12 Year Old Genius』を発表、アルバム収録の"Fingertips – Part 2"がいきなりのNo.1を記録します。

その後も、切れ目なく大ヒット曲を積み重ね、1984年の10月に"I just called to say I love you"が1位となり、デュエット曲を含め8曲目のNo.1を記録します。詳しくはこちらの記事をご参照ください→→→

そしてこの曲"Part-Time Lover"で、なんと通算9曲目のNo.1ヒットとなりました。
この曲は彼の20枚目のスタジオアルバム『In Square Circle』からのファーストシングルカット曲、作詞、作曲、プロデュースももちろんスティービー自身です。さらにこの曲、演奏もスティービー自身が担当しています。ドラムスとシンセサイザーです。
ボーカルには有名人がたくさん入っています。その中でも目立っているのがLuther Vandross、かなりの部分を一緒に歌っていますね。他にもEarth Wind & FireのPhilip Bailey、Syreeta(1979年のヒット、Billy Prestonとのデュエット曲の"With You I'm Born Again"で有名です)、さらにはNaked EyesのPeter Byrne もバックボーカルに参加しています。

アルバム『In Square Circle』ですが、こちらもプロデュースはもちろんスティービー自身。演奏も、ピアノ、シンセサイザー、ドラムス、パーカッションと、沢山の楽器をスティービーが演奏しています。曲を作ったのもすべて彼自身ですので、やっぱり天才ミュージシャンとは彼のことを言うのでしょう。

この曲の前のシングルNo.1ヒット"I just called to say I love you"が収録されていたのはアルバム『The Woman in Red』でしたが、このアルバムはサントラ盤でした。その前のNo.1ヒット"Ebony and Ivory"もポール・マッカートニーのアルバムに収録されていた曲ですので、『Songs in the Key of Life』"Sir Duke"以来となるオリジナルアルバムからのNo.1ヒットとなります。
アルバム『In Square Circle』ですが、『Songs in the Key of Life』以来の名盤と言っていいかもしれません。"Part-Time Lover"の他にも素晴らしい曲満載のアルバムでありました。


今週 先週 song / artist
1 2 PART TIME LOVER / STEVIE WONDER
2 4 MIAMI VICE THEME / JAN HAMMER
3 1 SAVING ALL MY LOVE FOR YOU / WHITNEY HOUSTON
4 5 HEAD OVER HEELS / TEARS FOR FEARS
5 3 TAKE ON ME / A-HA
6 10 YOU BELONG TO THE CITY / GLENN FREY
7 13 WE BUILT THIS CITY / STARSHIP
8 8 FORTRESS AROUND YOUR HEART / STING
9 11 LOVIN' EVERY MINUTE OF IT / LOVERBOY
10 16 BE NEAR ME / ABC
11 6 OH SHEILA / READY FOR THE WORLD
12 7 LONELY OL' NIGHT / JOHN COUGAR MELLENCAMP
13 14 I'M GONNA TEAR YOUR PLAYHOUSE DOWN / PAUL YOUNG
14 17 ONE NIGHT LOVE AFFAIR / BRYAN ADAMS
15 20 SEPARATE LIVES (THEME FROM WHITE NIGHTS) / PHIL COLLINS & MARILYN MARTIN
16 18 YOU ARE MY LADY / FREDDIE JACKSON
17 23 NEVER / HEART
18 19 LAY YOUR HANDS ON ME / THOMPSON TWINS
19 9 I'M GOIN' DOWN / BRUCE SPRINGSTEEN
20 27 BROKEN WINGS / MR. MISTER
21 25 WHO'S ZOOMIN' WHO / ARETHA FRANKLIN
22 24 LOVE THEME FROM ST. ELMO'S FIRE / DAVID FOSTER
23 21 AND WE DANCED / HOOTERS
24 12 MONEY FOR NOTHING / DIRE STRAITS
25 22 SUNSET GRILL / DON HENLEY
26 29 BOY IN THE BOX / COREY HART
27 31 ONE OF THE LIVING / TINA TURNER
28 30 SO IN LOVE / ORCHESTRAL MANOEUVRES
29 15 DANCING IN THE STREET / MICK JAGGER & DAVID BOWIE
30 34 SOUL KISS / OLIVIA NEWTON-JOHN
31 35 PERFECT WAY / SCRITTI POLITTI
32 36 SLEEPING BAG / ZZ TOP
33 38 ALIVE & KICKING / SIMPLE MINDS
34 37 THE NIGHT IS STILL YOUNG / BILLY JOEL
35 46 ELECTION DAY / ARCADIA
36 40 I MISS YOU / KLYMAXX
37 39 GIRLS ARE MORE FUN / RAY PARKER JR.
38 26 CHERISH / KOOL & THE GANG
39 45 SISTERS ARE DOIN' IT FOR THEMSELVES / EURYTHMICS AND ARETHA FRANKLIN
40 53 WRAP HER UP / ELTON JOHN
コメント (38)
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ビルボード 全米 Top40 1985年10月26日付 ホイットニー・ヒューストン Whitney Houston - Saving All My Love For You

2021-10-25 20:06:53 | 1985年ビルボードTop40
1985年10月26日付ビルボード All American Top40、この週も1位の交代がありました、これで3週連続の1位交代です、2位から上がって1位はWhitney Houstonの"Saving All My Love For You"。Whitney Houstonですが、もちろん皆さんご存知、数々の大ヒットを持つスーパースター、ソウル界のスーパー歌姫の記念すべきはじめてのNo.1です。Whitney Houston、最高位3位を記録した初ヒット"You Give Good Love"に続く2曲目のヒットです。

2位は3位からアップ、Stevie Wonderの"Part Time Lover"。Stevie Wonderですが、もちろん皆さんご存知のソウル界の、いや音楽界のスーパースター。デビューは60年代、早くも63年には"Fingertips – Part 2"が初めてのNo.1ヒットとなりました。その後も数多くのヒット曲を重ね、この時までに、なんと8曲のNo.1ヒット、この曲で14曲目のTop3ヒットになりました。
1週のみの1位からダウンして3位はA-haの"Take On Me"。A-haですが、ノルウェー出身のポップバンド。この曲はデビューシングルで、もちろん初めてのNo.1ヒットになりました。
4位は5位からアップ、Jan Hammerの"Miami Vice Theme"。Jan Hammerですが、チェコスロバキア出身のプロデューサー、ピアニスト、キーボードプレイヤー。テレビ番組『特捜刑事マイアミ・バイス』のテーマ曲のこの曲で初めてのTop40ヒットが4位まで上がってきました。
5位は10位からジャンプアップ、Tears For Fearsの"Head Over Heels"。イギリス出身のデュオTears For Fears、アメリカでの初ヒット"Everybody Wants to Rule the World"、続く"Shout"と、2曲連続の1位を記録、さらに続いてシングルカットされたこの曲で、3曲連続のTop5ヒットとなりました。

さて、この週の紹介曲は、やっぱりこの曲しかありません、初のNo.1を記録したWhitney Houstonの"Saving All My Love For You"。1位はこの週のみでしたが、年間チャートは23位、初めてのヒットで最高位3位を記録した"You Give Good Love"を上回るヒットとなりました。

Whitney Houstonですが、デビューは1984年、まずはTeddy Pendergrassとのデュエット曲が初めてのシングルヒット。"Hold Me"という曲で、この曲は最高位46位を記録します。この曲はまずはTeddy Pendergrassのアルバム収録曲として発表されました。
そして1985年に彼女のファーストアルバム『Whitney Houston』を発表、"You Give Good Love"が3位を記録し、続くこの曲で1位を獲得します。詳しくはこちらをご覧ください→→→
このアルバム『Whitney Houston』、名盤でした。デビューアルバムにして完成度の高い素晴らしいアルバムです。

"Saving All My Love For You"ですが、ソングライターでプロデューサのMichael Masser と作詞家Gerry Goffinの共作。
オリジナルはMarilyn McCoo and Billy Davis Jr.の1978年のアルバムに収録されていた曲です。
Marilyn McCoo and Billy Davis Jr.はご存知でしょうか?1977年1月にNo.1を記録した"You Don't Have to Be a Star"、ご存知の方もいると思います。
オリジナルよりも、絶対にWhitney Houstonバージョンの方が素晴らしいと思います。


こちらは1991年の日本でのライブの動画です。1991年というと、横浜アリーナでしょうか?私は行ったことがないのですが、何度も来日して、ライブで素晴らしい歌唱を披露してくれています。早すぎる死は何とも残念でした。


今週 先週 song / artist
1 2 SAVING ALL MY LOVE FOR YOU / WHITNEY HOUSTON
2 3 PART TIME LOVER / STEVIE WONDER
3 1 TAKE ON ME / A-HA
4 5 MIAMI VICE THEME / JAN HAMMER
5 10 HEAD OVER HEELS / TEARS FOR FEARS
6 4 OH SHEILA / READY FOR THE WORLD
7 6 LONELY OL' NIGHT / JOHN COUGAR MELLENCAMP
8 9 FORTRESS AROUND YOUR HEART / STING
9 11 I'M GOIN' DOWN / BRUCE SPRINGSTEEN
10 15 YOU BELONG TO THE CITY / GLENN FREY
11 12 LOVIN' EVERY MINUTE OF IT / LOVERBOY
12 7 MONEY FOR NOTHING / DIRE STRAITS
13 17 WE BUILT THIS CITY / STARSHIP
14 16 I'M GONNA TEAR YOUR PLAYHOUSE DOWN / PAUL YOUNG
15 8 DANCING IN THE STREET / MICK JAGGER & DAVID BOWIE
16 18 BE NEAR ME / ABC
17 19 ONE NIGHT LOVE AFFAIR / BRYAN ADAMS
18 21 YOU ARE MY LADY / FREDDIE JACKSON
19 24 LAY YOUR HANDS ON ME / THOMPSON TWINS
20 29 SEPARATE LIVES (THEME FROM WHITE NIGHTS) / PHIL COLLINS & MARILYN MARTIN
21 23 AND WE DANCED / HOOTERS
22 22 SUNSET GRILL / DON HENLEY
23 27 NEVER / HEART
24 26 LOVE THEME FROM ST. ELMO'S FIRE / DAVID FOSTER
25 28 WHO'S ZOOMIN' WHO / ARETHA FRANKLIN
26 13 CHERISH / KOOL & THE GANG
27 35 BROKEN WINGS / MR. MISTER
28 14 DRESS YOU UP / MADONNA
29 33 BOY IN THE BOX / COREY HART
30 36 SO IN LOVE / ORCHESTRAL MANOEUVRES
31 37 ONE OF THE LIVING / TINA TURNER
32 20 FOUR IN THE MORNING / NIGHT RANGER
33 31 THE WAY YOU DO THE THINGS YOU DO / MY GIRL / DARYL HALL & JOHN OATES
34 44 SOUL KISS / OLIVIA NEWTON-JOHN
35 41 PERFECT WAY / SCRITTI POLITTI
36 49 SLEEPING BAG / ZZ TOP
37 43 THE NIGHT IS STILL YOUNG / BILLY JOEL
38 52 ALIVE & KICKING / SIMPLE MINDS
39 42 GIRLS ARE MORE FUN / RAY PARKER JR.
40 46 I MISS YOU / KLYMAXX
コメント (31)
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