ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ロッド・スチュワート Rod Stewart - Some Guys Have All the Luck(1984年の洋楽 Part44)

2020-11-13 00:09:41 | '84年洋楽
1984年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart44はRod Stewartの"Some Guys Have All the Luck"。
最高位は10月27日付の第10位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

Rod Stewartの"Some Guys Have All the Luck"ですが、13枚目のスタジオアルバム『Camouflage』から"Infatuation"に続くセカンドシングル。
"Infatuation"は最高位6位、年間58位のヒットとなりました。8月9日にこちらで紹介済みです詳しくはこちらでどうぞ→→→

さて"Some Guys Have All the Luck"ですが、ジェフ・ベックが参加したロック"Infatuation"から一転して軽快なポップス。
この2曲良い曲でしたよね。どうしても両方紹介したかったです。

この"Some Guys Have All the Luck"は元々は1973年にリリースされたR&Bヴォーカル·グループThe Persuadersのヒット曲。といっても最高位は39位。ぎりぎりのTop40ヒットです。
The Persuadersは1971年に"Thin Line Between Love and Hate"という曲で最高位15位を記録しています。Top40ヒットはこの曲と合わせて2曲のみ。数年間の活動のみだったようです。
曲はソングライターのJeff Fortgangの作品。とくに有名な曲はこの曲以外無いようです。
R&B曲を見事にポップスにアレンジ、ロッド・スチュワートのボーカルで復活ヒットしました。


こちらが原曲、最高位39位のThe Persuadersバージョンです。いかにも70年代R&Bです。
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ダイアナ・ロス Diana Ross - Swept Away(1984年の洋楽 Part43)

2020-11-05 22:55:20 | '84年洋楽
1984年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart43はDiana Rossの"Swept Away"。
最高位は10月27日と11月3日の第19位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

さて、木曜日に更新していた1984年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズ、先週はお休みしてしまいましたので、今週は、紹介する候補曲が3曲溜まってしまい、どの曲を選ぼうか迷った結果、多分大方の予想を裏切っての"Swept Away"です。

Diana Rossですが、もちろん皆さんご存知ですよね、デビューは15才のとき、1950年代から活躍するスーパースター。
女性ポップ・ソウルボーカルグループ「ザ・スプリームス」のリードシンガーとして活躍します。ザ・スプリームスとして、"Love Child"など、なんと12曲の全米No.1ヒットを持っているのです。なんとまあ、すごいグループです。

1970年からソロ歌手として活動を開始、その年の"Ain't No Mountain High Enough"のNo.1を皮切りに、1981年の Lionel Richieとのデュエットソング"Endless Love" が9週間の1位を記録する歴史的な大ヒットを記録しますが、その曲を含め5曲の全米No.1、グループとソロを含め、17曲のNo.1ヒットを持つ偉大なるソウルシンガーです。

そのDiana Rossが歌う"Swept Away"、同名アルバム『Swept Away』は彼女のソロになってからの14枚目のアルバムですが、そのアルバムからのファーストシングルがこの曲"Swept Away"です。

"Swept Away"の曲の作者ですが、曲調から意外だと思いますが、なんとDaryl Hallと、彼と組んで曲を作っているSara Allenとの共作です。
Sara AllenといえばDaryl Hallの元恋人、彼と一緒に"Private Eyes"や"Maneater"などの数々の名曲を作った方です。Hall & Oatesの初めてのTop40ヒット曲"Sara Smile"の「Sara」は彼女のことだというのは有名ですね。

そしてこの曲、よく聞くとバックボーカルにDaryl Hallの声が聞こえます。
曲は文句なくカッコイイ、なぜ19位止まりだったか?いまいちのヒットだったので、あんまり皆さん知らないかもしれませんが、ぜひ聞いてください。素晴らしい曲だと、大好きな曲です。
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ブルース・スプリングスティーン Bruce Springsteen - Cover Me(1984年の洋楽 Part42)

2020-10-22 20:51:38 | '84年洋楽
1984年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart42はBruce Springsteenの"Cover Me"。
最高位は10月20日付の第7位。年間チャートは67位。この年の年間チャート14位の"Dancing in the Dark"に続く大ヒットになりました。

アメリカンロック界、というか、世界のロック界のスーパースター、Bruce Springsteen。
Bruce Springsteenのデビューは1973年、詳しくは"Dancing in the Dark"の時に紹介していますのでご覧ください→→→

Bruce Springsteenの7枚目のスタジオアルバムが『Born in the U.S.A.』。
このアルバムは通算7週間の1位、年間チャートはこの1984年こそ28位でしたが、翌年1985年には年間1位、さらに1986年も16位と、3年連続の年間チャートに入る歴史的な大ヒットアルバムです。

その大ベストセラーアルバムからの2枚目のシングルカット曲がこの曲"Cover Me"です。
曲の作者はもちろんBruce Springsteen自身。なんといってもこの曲、カッコいいんです。私はアルバム『Born in the U.S.A.』の中でも最高の曲だと思います。


そしてやっぱりこの曲の魅力はライブです。ぞくぞくするほどカッコイイ、動画で見ていただけでもその迫力が伝わります。本物のライブではどれほど凄いのでしょうか。
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リンジー・バッキンガム Lindsey Buckingham - Go Insane(1984年の洋楽 Part41)

2020-10-15 21:06:35 | '84年洋楽
1984年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart41はLindsey Buckinghamの"Go Insane"。
最高位は10月13日付の第23位。年間チャートは圏外でした。

Lindsey Buckingham、もちろんあのスーパーグループ「フリートウッド・マック」のギタリスト兼ボーカリストです。

Lindsey Buckinghamですが、ミュージシャンとしてのデビューは60年代、フリッツというバンドのメンバーとして活動を開始します。
そしてバンド解散後、1973年に同じバンドにいた当時の彼女スティーヴィー・ニックスとデュオグループ「バッキンガム・ニックス」を結成、初めてのアルバム『Buckingham Nicks』を発表します。

二人でのアルバムの作成はこのアルバムのみ、1975年にフリートウッド・マックのミック・フリートウッドと会い、ボブ・ウェルチの後継として、スティーヴィー・ニックスとともにフリートウッド・マックに加入します。
この二人の加入がフリートウッド・マックの転機となり、『ファンタスティック・マック』と『噂』という二枚の歴史に残る世界的名アルバムを完成させます。

さてLindsey Buckingham、フリートウッド・マックのバンド活動を続けながら、順次ソロアルバムを発表します。
まずは1981年にアルバム『Law and Order』を発表、 "Trouble"がソロ初めてのシングルヒットとなり、最高位9位を記録します。

そして彼の2枚目のソロアルバムが『Go Insane』、そのアルバムからのファーストシングルがこの曲"Go Insane"です。彼の2枚目のTop40ヒットで、この曲で最後のTop40ヒットソングとなってしまいました。

曲の作者はLindsey Buckingham。プロデュースも彼自身が手掛けています。


スタジオ盤ではマイルドな軽妙な曲となっていますが、この曲、ライブだとシリアスな、重たい曲になります。アコースティックギターで弾き語る彼のこの曲のライブ、凄い迫力です。
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ジャクソンズ The Jacksons - Torture(1984年の洋楽 Part40)

2020-10-08 21:10:23 | '84年洋楽
1984年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart40はThe Jacksonsの"Torture"。
最高位は9月29日と10月6日の第17位。年間チャートは圏外でした。

The Jacksons、洋楽ファンの方ならもちろんご存知ですね。デビューはThe Jackson 5として60年代にさかのぼります。
メジャーデビューは1969年、初シングル"I Want You Back"がいきなりの1位を獲得、それからなんと4曲連続の1位という鮮烈なデビューを飾ります。75年に、モータウンからエピックへ移籍、The Jackson 5からThe Jacksonsへとグループ名も変更しますが、その間も、70年代から80年代にかけてコンスタントにTop40ヒットを出し続けます。

The Jackson 5、メンバーはJackie、Tito、Jermaine、MarlonそしてMichaelの5人組兄弟グループ。The Jacksonsへの移行の時、Jermaineがメンバーを抜け、代わりに6男のRandyが加入します。さらに、84年、Jermaineが再加入して作成されたアルバムが『Victory』、The Jacksonsとして5枚目のスタジオアルバムとなります。

この『Victory』から、ファーストシングルカットで、最高位3位を記録した"State of Shock"に続くシングルがこの曲"Torture"です。
"State of Shock"はMick Jaggerの参加で話題になりました。

さて、"Torture"です。この曲は良い曲だったんです。出だしからカッコイイ、大好きな曲でした。
この曲は長兄のJackie JacksonとソングライターのKathleen Wakefieldとの共作。
メインボーカルをJermaineとMichaelが半分ずつ務めています。
これだけカッコいい曲、チャートを上がってきたときには大ヒットになると思ったのですが、残念ながら小ヒットで終わってしまいました。ボーカルにマイケルが入ってしまったため、かえって『Thriller』の二番煎じみたいになってしまたたのが悪かったのでしょうか。PVも凝っているのですが"Thriller"の二番煎じっぽかったです。

The Jacksonsですが、このアルバム発表後、Michaelがソロに専念するためバンドを脱退するなど、メンバーのソロ活動が活発になり、バンドとしての活動は低下、89年にバンドは解散してしまいます。2000年代に入ってからバンドは再結成しますが、シングルとしては残念ながらこの曲が最後のTop40ヒットになってしまいました。
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