ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ナイト・レンジャー Night Ranger - When You Close Your Eyes(1984年の洋楽 Part39)

2020-10-01 22:16:27 | '84年洋楽
1984年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart39はNight Rangerの"When You Close Your Eyes"。
最高位は9月29日付の1週のみの第14位。年間チャートは98位。ぎりぎり年間100に入るまずまずのヒットでした。

Night Rangerですが、サンフランシスコ出身、80年代アメリカ西海岸を代表するロックグループです。
バンドの結成は70年代後半ですが、Night Rangerとの名前で活動を始めたのは82年。82年にデビューアルバム『Dawn Patrol』をリリース。そのアルバムからはデビューシングルとなる"Don't Tell Me You Love Me"がシングルカットされ、ぎりぎり最高位40位を記録するヒットとなりました。

そして翌年1983年にリリースしたセカンドアルバム『Midnight Madness』からのセカンドシングル"Sister Christian"が最高位5位、年間チャートは40位の、ロックグループとしては大ヒットとなりました。
"Sister Christian"について、また、バンドのもうちょっと詳しい紹介については、こちら→→→をご覧ください。

さて、"When You Close Your Eyes"ですが、曲の作者はJack Blades、Alan Fitzgerald、Brad Gillisのメンバー3人の共作。
セカンドアルバム『Midnight Madness』からのセカンドシングル"Sister Christian"に続くサードシングルです。
Night Rangerの特徴は、なんといっても、ハードな曲を歌うJack Bladesと、バラードなど抑え目の曲を歌うドラムスのKelly Keagyの2枚のボーカル、そして、ツインギターの激しくカッコイイギターソロでしょう。
この曲のボーカルはJack Blades。ハードな曲にもメロディアスなところがあって、もちろん、ギターソロもカッコイイ、このバンドらしい素晴らしい曲です。


こちらがライブ動画です。やっぱりこのバンド、ライブですね。
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トゥイステッド・シスター Twisted Sister - We're Not Gonna Take It(1984年の洋楽 Part38)

2020-09-24 22:52:34 | '84年洋楽
1984年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart38はTwisted Sisterの"We're Not Gonna Take It"。
最高位は9月22日と29日付の第21位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

Twisted Sister、グラムメタルというのか、LAメタルというのか、この頃人気が出始めたアメリカンメタルロックバンドです。
グラムメタルからは数多くの大人気グループが出ますが、このブームの走りとなるグループが、昨年末に紹介したQuiet Riot、先日紹介したRattの"Round And Round"、そしてこのTwisted Sisterです。この頃のアメリカのチャート、こんなハードなロックが続けて上位に食い込んできていました。面白いチャートでした。

Twisted Sisterのデビューは1972年頃とのこと、まだまだマイナーなグループで、このグループの看板ボーカリストとなるディー・スナイダー の加入が1976年で、ライブを中心に段々人気が出てきます。
そしてデビューから10年以上経過した1982年にレコードデビュー、ファーストアルバム『Under the Blade』をリリースしますが、このアルバムは一部で話題になったのみ、次のセカンドアルバム『You Can't Stop Rock 'n' Roll』で、まずはイギリスを中心にようやくヒットし始めます。

1984年にリリースしたサードアルバム『Stay Hungry』でやっと本国アメリカでも火が付きます。
このアルバムからのシングルカットがこの曲"We're Not Gonna Take It"です。
"We're Not Gonna Take It"のシングルヒットとともにアルバムも最高位15位を記録する初めてのヒットアルバムとなります。

"We're Not Gonna Take It"の作者は看板ボーカリストのDee Snider。
Dee Snider、なかなかすごい派手なメイクの人です。
Dee Sniderがノリノリで歌うこの曲、ストレートでカッコイイ曲ですね。
シングルのTop40ヒットはこの曲のみでしたが、アルバム・ライブアーチストですからそれも仕方ないでしょうか。

Twisted Sisterですが、1987年に5枚目のアルバム『Love Is for Suckers』をリリースしますが、その後にDee Sniderが脱退、バンドは解散します。90年代終盤に再結成して最近まで活動していたようですが、今は活動を停止しているようです。

"We're Not Gonna Take It"のPVですが、コメディドラマ仕立てになっているようです。ロングドラマバージョンもありますが、こちらはノーマルバージョンです。


このバンド、やっぱりライブでしょう。一度本物を見てみたかったライブ映像です。
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スパンダー・バレエ Spandau Ballet - Only When You Leave(1984年の洋楽 Part37)

2020-09-17 23:16:59 | '84年洋楽
1984年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart37はSpandau Balletの"Only When You Leave"。
最高位は9月15日付と22日付の第34位。年間チャートは圏外でした。

Spandau Balletですが、イギリス出身のニューロマンティック系ロックグループ。デビューは1980年。
ファーストアルバムのリリースは1981年、ファーストアルバム『Journeys to Glory』をリリースしますが、先行発売されていたシングル"To Cut a Long Story Short"がイギリスで大ヒット、アルバムも併せて大ヒットします。アメリカでは全然ヒットしなかったようです。

アメリカでの初めてのヒットは彼ら3枚目のスタジオアルバム『True』から1983年にシングルカットされたアルバムタイトル曲"True"、最高位は4位、彼ら最大のヒットです。雰囲気の良いいい曲でしたね。イギリスでは1位を記録しています。
2曲目のヒットは"Gold"。この曲も大好きでした。こちらはアメリカでは29位止まりでしたが、イギリスでは2位を記録しました。

さて、この曲"Only When You Leave"ですが、彼ら4枚目のアルバム『Parade』からのシングルカット。
曲の作者はメンバーのGary Kemp。この曲もまたメロディアスで、ボーカルも満点な良い曲です。
結局Spandau BalletのアメリカでのTop40ヒットはこの3曲のみ。この曲が最後のTop40ヒットになってしまいました。
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ピーター・ウルフ Peter Wolf - Lights Out(1984年の洋楽 Part36)

2020-09-10 23:12:07 | '84年洋楽
1984年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart36はPeter Wolfの"Lights Out"。
最高位は9月8日と15日付の第12位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

Peter Wolf、そうなんですよね、あのThe J. Geils Bandの創設メンバーであり、バンドの看板リードボーカルです。
そのThe J. Geils Band、バンドの結成は1968年、ということで、60年代から音楽活動を始めたベテランロッカーです。
アルバムでのデビューは1970年にリリースした『The J. Geils Band』、このアルバムは残念ながらあんまりヒットはしませんでした。
初めての大ヒットは1973年の3枚目のアルバム『Bloodshot』、最高位10位を記録します。
シングルは4枚目のアルバムからのシングルカット曲"Must of Got Lost"が1974年に最高位12位と、初めての大ヒットを記録します。
その後、70年代後半には、ポップないい曲を出すのですが、残念ながらシングルチャートでは30位台にとどまります。"One Last Kiss"や"Come Back"はとってもい曲で、私も大好きでした。私のブログにも何度も登場しています。

そしてこのバンドの転機になったのはもちろんアルバム『Freeze-Frame』、そこからのシングル"Centerfold"がなんと4週間の1位という特大のヒット。The J. Geils Band、地味目のバンドでしたが、この曲で奇跡的に超メジャーバンドとして全世界に認められます。

ただし、"Centerfold"のあまりの大ヒット、ヒットしすぎてバンドの中がうまくいかなくなったのでしょうか、ライブアルバム『Showtime!』をリリース後、Peter Wolfはソロ活動を開始、まもなくバンドを脱退します。
Peter Wolf、バンド脱退後の初めてのソロアルバムが『Lights Out』、ソロアルバムからのシングルがこの曲"Lights Out"です。

"Lights Out"ですが、Peter WolfとDon Covayの共作。Don Covayですが、60年代から活躍しているソウル系のシンガーソングライターです。73年には"I Was Checkin' Out, She Was Checkin' In"という曲が29位を記録しています。
"Lights Out"ですが、曲調はまさにJ. Geils Band。J. Geils Bandの新曲といってもいい曲ですね。

反対に、Peter Wolfが脱退した後のJ. Geils Bandのアルバム『You're Gettin' Even While I'm Gettin' Odd』は全くヒットせず、シングルもTop40に入ることなくバンドはあえなく解散してしまいます。
その後、オリジナルメンバーで再結成、J. Geilsは2017年に亡くなってしまいますが、現在もPeter Wolfとともに活動を続けています。
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グレン・フライ Glenn Frey - Sexy Girl(1984年の洋楽 Part35)

2020-09-03 20:51:53 | '84年洋楽
1984年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart35はGlenn Freyの"Sexy Girl"。
最高位は8月18日と25日付の第20位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

Glenn Freyですが、皆さんご存知ですよね。私が最も好きなグループThe Eaglesの創設メンバー。The EaglesといえばDon HenleyとGlenn Freyの二人のグループといっても良いでしょう。
グループ創設から、解散時期を挟んでGlenn Freyが亡くなるまで、常にイーグルスにはこの二人が存在していました。

The Eaglesですが、1980年に活動を停止、82年に正式に解散します。1994年に再結成するのですが、その間、Glenn Freyはソロ活動に専念、1982年にソロ第一弾『No Fun Aloud』を発表、そのアルバムからは"The One You Love"が最高位15位、"I Found Somebody"も31位を記録、2曲がTop40ヒットを記録します。

そして1984年にセカンドソロアルバム『The Allnighter』を発表、そのアルバムからのファーストシングルがこの曲"Sexy Girl"です。
このアルバムのほとんどの曲をGlenn FreyとJack Tempchinのコンビで手掛けています。Jack Tempchinはイーグルス時代から曲の提供をしていて、"Peaceful Easy Feeling"や"Already Gone"も彼の作品です。"Sexy Girl"もGlenn FreyとJack Tempchinのコンビの作品です。

この"Sexy Girl"、Glenn Freyが男の色気を発散しまくっています。 Eaglesのデビューの頃のGlenn Freyに比べるとずいぶん角が取れて、セクシーな歌手になりました。
この曲のヒットの少し後、彼の来日公演に行ったのですが、その際、真っ白なスーツ姿で登場したGlenn Frey、カッコ良かったなぁ!
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