1989年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart7は、Edie Brickell & New Bohemiansの"What I Am"。最高位は3月4日付の第7位。年間チャートは84位でした。
Edie Brickell & New Bohemiansですが、突然チャートを上がってきたこのバンド、アメリカ・テキサス州出身のフォーク・ロックバンド。元々、80年代前半に、New Bohemiansとして活動を開始、アルバムを出すまでには至りませんでしたが、80年代中頃、ボーカルでソングライターのEdie Brickellがバンドに加入、Edie Brickell & New Bohemiansとして、1989年、ファーストアルバム『Shooting Rubberbands at the Stars(星に輪ゴムを)』をリリースします。
そのファーストアルバムからのシングル、デビューシングルになりますが、この曲"What I Am"。曲の作者はボーカルのEdie Brickellと、バンドメンバーのKenny Withrowの共作。
アメリカンフォークソングというと、87年にスザンヌ・ヴェガの「ルカ」がヒットしましたが、この曲は、それよりも、79年のリッキー・リー・ジョーンズに近い曲にも感じました。アルバム『Shooting Rubberbands at the Stars』ですが、地味なアルバムだったですが、最高位4位のロングヒットとなり、年間チャートでも18位の大ヒットアルバムになりました。
Edie Brickell & New Bohemiansですが、次のアルバムは残念ながらヒットせず、シングルヒットはこの曲のみの一発屋で終わってしまいました。この曲のヒットの時にはまだ23歳だったボーカルのEdie Brickellですが、バンド活動停止後、なんとポール・サイモンと結婚、25歳年の差夫婦で、3人のお子さんも設けたそうです。
1989年ビルボード Billboard All American Top40、1989年2月25日付、これで3週目の1位の大ヒット、Paula Abdulの"Straight Up"。ポーラ・アブドゥルですが、アメリカカリフォルニア州出身のシンガー、ダンサー、振付師。元々、NBAのチアリーダーから振付師として活躍、歌手としての初めてのヒットシングルが、ついにNo.1獲得です。
2位は4位からアップ、Debbie Gibsonの"Lost In Your Eyes"。この時Hot100にはまだ6週目で2位まで急上昇です。Debbie Gibsonですが、アメリカの女性ボーカル、シンガーソングライター。デビューシングルの"Only in My Dreams"がいきなり最高位4位を記録、続いて出すシングルが大ヒットを続け、4枚目のシングル"Foolish Beat" が初のNo.1、この曲で、6曲目のTop40ヒットで、5曲目のTop5ヒット、3曲目のTop3ヒットです。
4位は5位からアップ、Sheena Eastonの"The Lover In Me"。Sheena Eastonですが、イギリススコットランド出身の女性ボーカリスト。初のヒット曲"9 to 5 (Morning Train)"がいきなりのNo.1、この曲で11曲目のTop40ヒット、3曲目のTop5ヒットとなりました。
5位は1週間の3位からダウン、Bon Joviの"Born To Be My Baby"。Bon Joviですが、アメリカニュージャージー州で結成された日本でも大人気ハードロックバンド。1984年にファーストシングルの"Runaway"が最高位39位と初のTop40ヒット。86年には、"You Give Love A Bad Name "、"Livin' on A Prayer"が、2曲連続のNo.1、さらに、88年には"Bad Medicine"もNo.1と、3曲のNo.1ヒットを持つハードロックグループとしては異例のシングルヒットを連発する大人気バンド、この曲で6曲目のTop40ヒット、4曲目のTop3ヒットとなりました。
このアルバム『Forever Your Girl』からは、結局4曲のNo.1ヒットが生まれ、それはデビューアルバムとしての記録となります。アルバムも、リリース後の64週目でNo.1を記録するロングヒットとなり、年間チャートでは89年の3位、90年の6位と、2年間10位以内に入る特大のヒットアルバムとなりました。
今週 先週 song / artist 1 1 STRAIGHT UP / PAULA ABDUL 2 4 LOST IN YOUR EYES / DEBBIE GIBSON 3 2 WILD THING / TONE LOC 4 5 THE LOVER IN ME / SHEENA EASTON 5 3 BORN TO BE MY BABY / BON JOVI 6 7 SHE WANTS TO DANCE WITH ME / RICK ASTLEY 7 10 YOU GOT IT (THE RIGHT STUFF) / NEW KIDS ON THE BLOCK 8 8 WHAT I AM / EDIE BRICKELL & NEW BOHEMIANS 9 16 THE LIVING YEARS / MIKE + THE MECHANICS 10 9 WALKING AWAY / INFORMATION SOCIETY 11 11 SURRENDER TO ME(FROM "TEQUILA SUNRISE") / ANN WILSON & ROBIN ZANDER 12 17 RONI / BOBBY BROWN 13 15 DIAL MY HEART / THE BOYS 14 19 PARADISE CITY / GUNS N' ROSES 15 18 A LITTLE RESPECT / ERASURE 16 6 WHEN I'M WITH YOU / SHERIFF 17 23 GIRL YOU KNOW IT'S TRUE / MILLI VANILLI 18 21 MY HEART CAN'T TELL YOU NO / ROD STEWART 19 24 DON'T TELL ME LIES / BREATHE 20 12 I WANNA HAVE SOME FUN / SAMANTHA FOX 21 14 ANGEL OF HARLEM / U2 22 26 I BEG YOUR PARDON / KON KAN 23 13 WHEN THE CHILDREN CRY / WHITE LION 24 28 YOU'RE NOT ALONE / CHICAGO 25 31 DREAMIN' / VANESSA WILLIAMS 26 34 ETERNAL FLAME / BANGLES 27 30 JUST BECAUSE / ANITA BAKER 28 22 ALL SHE WANTS IS / DURAN DURAN 29 32 THE LOVE IN YOUR EYES / EDDIE MONEY 30 36 WALK THE DINOSAUR / WAS (NOT WAS) 31 41 THE LOOK / ROXETTE 32 43 STAND / R.E.M. 33 40 YOU GOT IT / ROY ORBISON 34 20 ALL THIS TIME / TIFFANY 35 39 MORE THAN YOU KNOW / MARTIKA 36 25 THE WAY YOU LOVE ME / KARYN WHITE 37 48 SUPERWOMAN / KARYN WHITE 38 46 CRYIN' / VIXEN 39 49 SHE DRIVES ME CRAZY / FINE YOUNG CANNIBALS 40 44 THE LAST MILE / CINDERELLA
母国アイルランドでは、デビュー後すぐに大ヒットを連発する人気バンドになりますが、アメリカでの初のヒットは1984年、"(Pride) In The Name Of Love"が最高位33位を記録します。
その後はご存じのとおり、『ライヴエイド』のステージが全世界で中継され、世界的な人気バンドに、1987年にリリースされた5枚目のアルバム『The Joshua Tree』からは、"With or Without You"が3週間のNo.1、さらには、"I Still Haven't Found What I'm Looking For" も2週間のNo.1と、2曲連続の大ヒットを記録します。
続くアルバムが『Rattle and Hum』で、U2のThe Joshua Treeツアーを記録に残しておこうということで企画が進められた映画のサントラ盤。これまでのU2メッセージソングとはだいぶ違う傾向の曲が多く、ファーストシングルの"Desire"はアメリカンロック系の曲で最高位3位を記録しました。こちらをご覧ください→→→
続くシングルがこの曲"Angel Of Harlem"で、曲の作者はもちろんBono。「Angel Of Harlem」とは、30年代から50年代にかけて活躍したアメリカのジャズ歌手ビリー・ホリデイのこと。この曲はビリー・ホリデイに捧げる歌なのです。
1989年ビルボード Billboard All American Top40、1989年2月18日付、2週目の1位はPaula Abdulの"Straight Up"。ポーラ・アブドゥルですが、アメリカカリフォルニア州出身のシンガー、ダンサー、振付師。元々、NBAのチアリーダーから振付師として活躍、歌手としての初めてのシングルが、ついにNo.1獲得です。
3位は4位からアップ、Bon Joviの"Born To Be My Baby"。Bon Joviですが、アメリカニュージャージー州で結成された日本でも大人気ハードロックバンド。1984年にファーストシングルの"Runaway"が最高位39位と初のTop40ヒット。86年には、"You Give Love A Bad Name "、"Livin' on A Prayer"が、2曲連続のNo.1、さらに、88年には"Bad Medicine"もNo.1と、3曲のNo.1ヒットを持つハードロックグループとしては異例のシングルヒットを連発する大人気バンド、この曲で6曲目のTop40ヒット、4曲目のTop3ヒットとなりました。
4位は12位からジャンプアップ、Debbie Gibsonの"Lost In Your Eyes"。この時Hot100にはまだ5週目で4位まで上がっています。Debbie Gibsonですが、アメリカの女性ボーカル、シンガーソングライター。デビューシングルの"Only in My Dreams"がいきなり最高位4位を記録、続いて出すシングルが大ヒットを続け、4枚目のシングル"Foolish Beat" が初のNo.1、この曲で、6曲目のTop40ヒットで、5曲目のTop5ヒットです。
5位は7位からアップ、Sheena Eastonの"The Lover In Me"。Sheena Eastonですが、イギリススコットランド出身の女性ボーカリスト。初のヒット曲"9 to 5 (Morning Train)"がいきなりのNo.1、この曲で11曲目のTop40ヒット、3曲目のTop5ヒットとなりました。
この週3位はBon Joviの"Born To Be My Baby"。最高位はこの1週間の第3位。年間チャートは39位。残念ながら4曲目のNo.1とはなりませんでしたが、バンド4曲目のTop3入りとなる大ヒットでした。
1984年のファーストアルバム『Bon Jovi』からのファーストシングルの"Runaway"が、最高位39位のいきなりのTop40ヒット、さらには、サードアルバム『Slippery When Wet』からは、"You Give Love A Bad Name "、"Livin' on A Prayer"と、なんと2曲連続となるNo.1ヒット、ハードロック界No.1人気バンドとなりました。
そしてそのアルバムからのセカンドシングルがこの曲"Born to Be My Baby"、出だしの「2,3,4」からの「ナナナナーナナ、ナナナナーナ」、それまでの大ヒットした曲と比べても、最もヒット性の高い曲では、と思っていたのですが、うーん、残念、4曲目のNo.1とはなりませんでしたが、堂々の3位を記録しました。
今週 先週 song / artist 1 1 STRAIGHT UP / PAULA ABDUL 2 3 WILD THING / TONE LOC 3 4 BORN TO BE MY BABY / BON JOVI 4 12 LOST IN YOUR EYES / DEBBIE GIBSON 5 7 THE LOVER IN ME / SHEENA EASTON 6 2 WHEN I'M WITH YOU / SHERIFF 7 9 SHE WANTS TO DANCE WITH ME / RICK ASTLEY 8 11 WHAT I AM / EDIE BRICKELL & NEW BOHEMIANS 9 10 WALKING AWAY / INFORMATION SOCIETY 10 15 YOU GOT IT (THE RIGHT STUFF) / NEW KIDS ON THE BLOCK 11 16 SURRENDER TO ME(FROM "TEQUILA SUNRISE") / ANN WILSON & ROBIN ZANDER 12 8 I WANNA HAVE SOME FUN / SAMANTHA FOX 13 5 WHEN THE CHILDREN CRY / WHITE LION 14 14 ANGEL OF HARLEM / U2 15 17 DIAL MY HEART / THE BOYS 16 21 THE LIVING YEARS / MIKE + THE MECHANICS 17 23 RONI / BOBBY BROWN 18 20 A LITTLE RESPECT / ERASURE 19 25 PARADISE CITY / GUNS N' ROSES 20 6 ALL THIS TIME / TIFFANY 21 27 MY HEART CAN'T TELL YOU NO / ROD STEWART 22 26 ALL SHE WANTS IS / DURAN DURAN 23 30 GIRL YOU KNOW IT'S TRUE / MILLI VANILLI 24 29 DON'T TELL ME LIES / BREATHE 25 13 THE WAY YOU LOVE ME / KARYN WHITE 26 32 I BEG YOUR PARDON / KON KAN 27 18 ARMAGEDDON IT / DEF LEPPARD 28 33 YOU'RE NOT ALONE / CHICAGO 29 19 DON'T RUSH ME / TAYLOR DAYNE 30 35 JUST BECAUSE / ANITA BAKER 31 36 DREAMIN' / VANESSA WILLIAMS 32 38 THE LOVE IN YOUR EYES / EDDIE MONEY 33 22 TWO HEARTS / PHIL COLLINS 34 40 ETERNAL FLAME / BANGLES 35 24 HOLDING ON / STEVE WINWOOD 36 42 WALK THE DINOSAUR / WAS (NOT WAS) 37 28 SHAKE FOR THE SHEIK / THE ESCAPE CLUB 38 31 MY PREROGATIVE / BOBBY BROWN 39 43 MORE THAN YOU KNOW / MARTIKA 40 44 YOU GOT IT / ROY ORBISON
このアルバム『Wild Wild West』からのセカンドシングルがこの曲"Shake for the Sheik"。大ヒットにはなりませんでしたが、連続のTop40ヒットになりました。
このアルバムの曲は、全曲を、The Escape Clubの4人全員で作った曲。大ヒットした"Wild, Wild West"は、イギリスのロックグループながらアメリカンロック系の曲で、ちょっと風変わりな曲でしたが、この"Shake for the Sheik"の方は、さらにロック色が強い曲で、70年代ロックを思い起こす曲。私としては、"Wild, Wild West"よりも素直なロックのこの曲の方が好みの曲でした。