ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

1982年12月11日付 ビルボード 全米 Top40 Toni Basil - Mickey

2018-12-11 20:55:05 | 1982年ビルボードTop40
1982年12月11日付ビルボード All American Top40、3位から上がっての1位はToni Basilの"Mickey"。Toni Basil、初めてのヒットで唯一のヒット曲がNo.1獲得です。

これで2週目の2位はLaura Braniganの"Gloria"。ローラ・ブラニガン、この曲が初めての大ヒットで2位まで上がってきました。
3位は4位からアップ、Hall & Oatesの"Maneater"。Hall & Oates、1976年の初めてのヒット曲"Sara Smile"からたくさんのヒット曲を持っていますが、1981年のNo.1ヒット"I Can't Go for That"以来のTop3ヒットです。
2週間の1位からダウンしての4位はLionel Richieの"Truly"。Lionel Richieですが、The Commodoresでは数々の大ヒットを持っています。そしてDiana Rossとのデュエットソング"Endless Love"はご存知9週間の1位の特大のヒットでした。ソロでは初めてのヒットでもちろん初めてのNo.1です。
5位は8位からアップ、Michael Jackson and Paul McCartneyの"The Girl Is Mine"。Paul McCartney、Stevie Wonderとのスーパースターデュエット"Ebony and Ivory"に続くスーパースターとのコラボでの大ヒット、Michael Jacksonとしては1979年の3週間のNo.1ヒット"Rock With You"以来のヒットです。

この週初めての1位はToni Basilの"Mickey"。1位はこの1週のみでしたが、最終的にはHot100に通算27週滞在するロングセラー大ヒット。年間チャートは年度の途中となり1983年版の36位でした。

Toni Basil、音楽ヒットはまさに一発屋。Top40ヒットでもこの曲のみです。
歌手としては一発屋ですが、60年代からテレビの振付師として活躍、70年代に入ってはダンスグループThe Lockersの一員として活躍、このロッカーズですが、ストリートダンスのパイオニアとしてその道の方々には有名のようです。
ということで、多方面で活躍している方なのです。

"Mickey"ですが、この曲の原曲はイギリスのグループRaceyの"Kitty"という曲です。男性グループが女性のことを歌っていたのですね。
その歌を女性の"Mickey"に換えてヒットしたのがこの曲です。
初めに全英で火がついて2位を記録、アメリカにわたってきてゆっくりとチャートを上がりついに1位獲得です。
彼女、アルバムはこの曲が入ったファーストアルバム「Word of Mouth」と次のアルバム「Toni Basil」の2枚だけしか作りませんでしたが、その後も長く振付師として映画やテレビで活躍していきます。


これが原曲のRaceyの"Kitty"です。


今週 先週 song / artist
1 3 MICKEY / TONI BASIL
2 2 GLORIA / LAURA BRANIGAN
3 4 MANEATER / DARYL HALL & JOHN OATES
4 1 TRULY / LIONEL RICHIE
5 8 THE GIRL IS MINE / MICHAEL JACKSON & PAUL MCCARTNEY
6 7 STEPPIN' OUT / JOE JACKSON
7 9 DIRTY LAUNDRY / DON HENLEY
8 12 SEXUAL HEALING / MARVIN GAYE
9 11 ROCK THIS TOWN / STRAY CATS
10 10 MUSCLES / DIANA ROSS
11 13 IT'S RAINING AGAIN / SUPERTRAMP
12 6 UP WHERE WE BELONG / JOE COCKER & JENNIFER WARNES
13 14 SHADOWS OF THE NIGHT / PAT BENATAR
14 19 DOWN UNDER / MEN AT WORK
15 17 HEARTBREAKER / DIONNE WARWICK
16 16 HEART ATTACK / OLIVIA NEWTON-JOHN
17 5 HEARTLIGHT / NEIL DIAMOND
18 27 AFRICA / TOTO
19 25 ROCK THE CASBAH / CLASH
20 21 THE LOOK OF LOVE / ABC
21 24 YOU AND I / EDDIE RABBITT
22 22 LOVE ME TOMORROW / CHICAGO
23 23 MISSING YOU / DAN FOGELBERG
24 28 YOU CAN'T HURRY LOVE / PHIL COLLINS
25 31 BABY COME TO ME / PATTI AUSTIN & JAMES INGRAM
26 26 I.G.Y. / DONALD FAGEN
27 34 THE OTHER GUY / LITTLE RIVER BAND
28 29 BE MY LADY / JEFFERSON STARSHIP
29 33 HAND TO HOLD ON TO / JOHN COUGAR
30 32 ON THE WINGS OF LOVE / JEFFREY OSBORNE
31 47 HEART TO HEART / KENNY LOGGINS
32 38 YOU GOT LUCKY / TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS
33 35 EVERYBODY WANTS YOU / BILLY SQUIER
34 36 A PENNY FOR YOUR THOUGHTS / TAVARES
35 45 GOODY TWO SHOES / ADAM ANT
36 37 WHAT ABOUT ME / MOVING PICTURES
37 43 I DO / J. GEILS BAND
38 40 LET'S GO DANCIN / KOOL & THE GANG
39 39 SHOCK THE MONKEY / PETER GABRIEL
40 51 LOVE IN STORE / FLEETWOOD MAC
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1982年12月4日付 ビルボード 全米 Top40 Lionel Richie - Truly

2018-12-07 21:08:01 | 1982年ビルボードTop40
1982年12月4日付ビルボード All American Top40、2週目の1位はLionel Richieの"Truly"。Lionel Richieですが、The Commodoresでは数々の大ヒットを持っています。そしてDiana Rossとのデュエットソング"Endless Love"はご存知9週間の1位の特大のヒットでした。ソロでは初めてのヒットでもちろん初めてのNo.1です。

前週と変わらず2位はLaura Braniganの"Gloria"。ローラ・ブラニガン、この曲が初めての大ヒットで2位まで上がってきました。
3位は6位からアップ、Toni Basilの"Mickey"。Toni Basil、初めてのヒットTop3入り、初めてで唯一のヒット曲です。
4位は7位からアップ、Hall & Oatesの"Maneater"。Hall & Oates、1976年の初めてのヒット曲"Sara Smile"からたくさんのヒット曲を持っていますが、1981年のNo.1ヒット"I Can't Go for That"以来のTop5ヒットです。
5位は前週と変わらずこれで4週目の5位、Neil Diamondの"Heart Light"。数々の大ヒットを持っていますが、1981年に2位を記録した"Love On The Rocks"以来のTop5ヒットです。

この週2週目の1位はLionel Richieの"Truly"。1位はこの2週間、年間チャートは年度の途中となってしまい、1983年の47位でしたが1981年の年間2位のDiana Rossとのデュエットソング"Endless Love"を除いて、ソロでは初めての大ヒットです。

Lionel Richie、もちろん皆さんご存知ですよね、世界最高とも言っていいバラード歌手です。
70年代初めころ、Commodoresを結成して音楽活動を始めました。Commodoresの初めてのシングルヒットをご存知でしょうか、"Machine Gun"という曲で、ダンスインストゥルメンタル曲なのです。なんとLionel Richieの歌はないのです。この曲で最高位22位を記録しました。
その後しばらくのヒット曲はファンクな曲とソウルバラード系の曲が半々ぐらいでしたが、段々Lionel Richieのボーカルをフューチャーしたバラード曲が主流になってきて、彼のワンマンバンドになってきます。バンド活動と並行してソングライターとしても活躍、Kenny Rogersの"Lady"の特大のヒットもありました。
1982年になってそのコモドアーズを脱退、ソロ活動をはじめ、ソロ初めてのアルバム「Lionel Richie」からの初めてのシングルヒットがこの曲"Truly"で大ヒットしました。
その後もソロで活動を続け、たくさんのヒット曲を生み出します。
最近でも活躍を続け、2012年に出したアルバム「Tuskegee」が大ヒット、1位を記録しました。このアルバムでは、カントリー歌手とのデュエットが数多く収められており、聴いてみましたが大変すばらしいアルバムでした。

"Truly"の作者はLionel Richie、黄道のバラードヒットです。


こちらがコモドアーズ初めてのヒット曲"Machine Gun"。
とってもノリの良い曲で結構好きなんです。


今週 先週 song / artist
1 1 TRULY / LIONEL RICHIE
2 2 GLORIA / LAURA BRANIGAN
3 6 MICKEY / TONI BASIL
4 7 MANEATER / DARYL HALL & JOHN OATES
5 5 HEARTLIGHT / NEIL DIAMOND
6 4 UP WHERE WE BELONG / JOE COCKER & JENNIFER WARNES
7 8 STEPPIN' OUT / JOE JACKSON
8 9 THE GIRL IS MINE / PAUL MCCARTNEY & MICHAEL JACKSON
9 11 DIRTY LAUNDRY / DON HENLEY
10 10 MUSCLES / DIANA ROSS
11 12 ROCK THIS TOWN / STRAY CATS
12 13 SEXUAL HEALING / MARVIN GAYE
13 14 IT'S RAINING AGAIN / SUPERTRAMP
14 16 SHADOWS OF THE NIGHT / PAT BENATAR
15 15 NOBODY / SYLVIA
16 3 HEART ATTACK / OLIVIA NEWTON-JOHN
17 19 HEARTBREAKER / DIONNE WARWICK
18 18 SOUTHERN CROSS / CROSBY STILLS & NASH
19 31 DOWN UNDER / MEN AT WORK
20 20 PRESSURE / BILLY JOEL
21 25 THE LOOK OF LOVE / ABC
22 24 LOVE ME TOMORROW / CHICAGO
23 27 MISSING YOU / DAN FOGELBERG
24 28 YOU AND I / EDDIE RABBITT
25 29 ROCK THE CASBAH / CLASH
26 26 I.G.Y. / DONALD FAGEN
27 33 AFRICA / TOTO
28 40 YOU CAN'T HURRY LOVE / PHIL COLLINS
29 32 BE MY LADY / JEFFERSON STARSHIP
30 30 I'M SO EXCITED / POINTER SISTERS
31 45 BABY COME TO ME / PATTI AUSTIN & JAMES INGRAM
32 35 ON THE WINGS OF LOVE / JEFFREY OSBORNE
33 36 HAND TO HOLD ON TO / JOHN COUGAR
34 51 THE OTHER GUY / LITTLE RIVER BAND
35 38 EVERYBODY WANTS YOU / BILLY SQUIER
36 39 A PENNY FOR YOUR THOUGHTS / TAVARES
37 37 WHAT ABOUT ME / MOVING PICTURES
38 44 YOU GOT LUCKY / TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS
39 41 SHOCK THE MONKEY / PETER GABRIEL
40 49 LET'S GO DANCIN / KOOL & THE GANG
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Steel Breeze - You Don't Want Me Anymore(1982年の洋楽 Part40)

2018-12-03 20:23:37 | ’82年洋楽
1982年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズも今回でついに40回目。今回はSteel Breezeの"You Don't Want Me Anymore"。邦題は「冷たい仕打ち」。
最高位は11月13日と20日の16位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

Steel Breeze、個人名ではなくってグループ名です。
Top40ヒットはこの曲を含め2曲のマイナーなグループですが、曲は覚えやすくて聞いたことがあるかもしれません。

カリフォルニアサクラメント出身の6人組ロックグループ。
バンド名はなんとピンク・フロイドの1975年のヒット曲"Shine On You Crazy Diamond"の歌詞の中の出てくる「You were caught in the cross fire Of childhood and stardom Blown on the steel breeze」からとっているようです。

"You Don't Want Me Anymore"ですが、彼らのファーストアルバム「Steel Breeze」(「カリフォルニア・ブリーズ」っていう笑っちゃう邦題がついているアルバムです)からのシングルカット曲。曲の作者はメンバーのギタリストKen Goorabian。プロデュースはThe Runawaysを見出したことで有名なKim Fowley。
「鉄の風」という名前からは想像できない爽やかな曲です。特にイントロ、というかサビのところが印象的ないかにも80年代っていう感じの曲ですね。
コメント (18)
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