塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

選手の移籍とクラブの補強について

2010-04-01 01:23:12 | 日記
 3月30日発売のサッカーダイジェストの特集記事は、「日本人選手の海外移籍」についてでした。この記事の中で特に印象に残った事は、海外、特にスペインでは日本人選手は眼中に無く、南米、特にベネズエラの選手達にスカウトの視線が注がれているというものでした。

 僕はベネズエラの代表選手はマジョルカで長くプレイしたアランゴしかわかりませんが、確かに同じスペイン語を操り、ウルグアイやアルゼンチンとは異なり、まだ荒らされていない地域ですから、有望株が眠っている可能性は高いと言えそうです。

 以前ウルグアイのサッカー関係者の、次のようなコメントを読んだ事があります。
 「日本は優れた車を輸出することで有名だが、ウルグアイは優れたサッカー選手を輸出することで有名だ。」

 日本がアマチュアからプロ化して17年ですが、僕は焦る必要は無いと思います。日本の市場は明らかに欧州の市場に根を張りつつありますが、ウルグアイ同様優れた選手を海外に送り込んでも、次世代の選手がプロの世界に飛び込んでこなければ、Jリーグ自体の魅力が萎んでしまいます。

 ですから次世代の選手がプロに入る前の準備段階として、プリンスリーグや全国高校サッカー選手権を筆頭とする、ユースやジュニアユースの設備を拡大しながら、Jリーグ各クラブが欧州と国内を含む選手の移籍を考えられる状態にしないといけないと僕は思うのです。

 第一選手を海外に移籍させ懐が潤ったとしても、移籍した選手の穴埋めが出来ずクラブが降格してしまっては何の意味もありません。
 今はスモールクラブだけでなく、メガクラブも選手を売却することで、赤字の穴埋めをする時代ですから、特定の戦力を維持することは事実上不可能でしょう。

 選手を移籍させる背景には
 1・現金収入が必要
 2・余剰戦力を放出することで。クラブをスリム化し経費(給料)を削減する
 この2点があるはずです。

 選手を売却することでクラブが潤う事は確かですが、限られた戦力で戦い続ければ、選手は精神も肉体も疲弊し厳しい戦いを1年通じて余儀なくされてしまいます。
 また近年のアーセナルのように、上位に進出はできても優勝には手が届かないクラブは、「ベテランを売却し経験の浅い若手だけで戦っているからだ。」と批判されてしまいます。

 日本のクラブも売却と補強のバランスを常に考えながら、クラブの目標を定める時代にきたと思います。特にJ1とACLを掛け持ちするクラブにとっては、選手の移籍と補強は大きな意味合いを持つはずです。
コメント
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