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塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

「ぶた にく」という絵本を読んで(2)

2010-11-14 01:55:42 | 日記
 聞いた話ですが、関西圏の方は太った方に対して

 「ブタ!!」

 と声をかけるそうですね。

 もしこの話が本当だとしたら、養豚場を経営しているかた、精肉加工の仕事をして
いる方に無礼を働いているとは感じないのでしょうか?

 僕らも普段の生活の中で

 「ブタみたいにぶくぶく太りやがって!!」
 「ブタみたいな大食漢だ!!」

 などと養豚の関係者だけでなく、豚という生き物その物を罵倒し無視する発言が
見受けられます。

 こんな失礼な発言はありませんし、

 「ぶた にく」

 を読むだけで、僕らの多くが偏見に満ちた見方をしていることがわかります。

 これってアフリカ出身のサッカー選手に対する偏見と、どこか類似点があるように思え
ませんか?

 今の欧州サッカーにおいて、アフリカ出身の選手達の重要度は年を追うごとに高まって
いますし、カメルーンやガーナといった強国以外でも、ジンバブエや赤道ギニアなど、目
覚しい発展を遂げつつある国もあります。

 アフリカ選手権の際に、クラブと選手の国のサッカー協会が激しいやりとりを行う事は
当たり前の光景ですし、ファンもフロントも彼らを重要な選手として捉えているのに、無粋
なチャントは消えてなくなりません。

 例えば僕の住む日本の片田舎であれば、外国の方が住む割合が圧倒的に低い為、アフリカ
のに限らず外国の方とんも付き合い方法がわからない。ということもあります。

 でも欧州の殆どの国はアフリカと交わりがあるはずなのに、なかなか人種差別の横断幕は
なくなりません。

 自分の鬱憤を晴らすべく、アフリカの選手達を罵倒することは本当に恥ずかしいことです。

 逆に日本は欧州や南米と比較して「娯楽」が豊富な点が、サッカー場から暴力を追放して
いるのかもしれません。

 みなさんも良ければこの

 「ぶた にく」

 を読んでみてください。非常に考えることが沢山でてきます。(税込み1680円)

 
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「ぶた にく」という絵本を読んで

2010-11-14 01:42:38 | 日記
 幻冬舎から

 「ぶた にく」


 という名のドキュメンタリー写真絵本が発売されています。

 この絵本、以前信濃毎日新聞に取り上げられ、その記事を見た時から読んでみたいと
思っていまして、先日遂に手に入れる事ができました。

 帯に

 「お肉はどこからやってくる」

 を書いてあるのですが、その題のとおり母親が子豚を出産し、その子豚がすくすくと
成長し、やがて生肉となるべく精肉加工所に送られ、その母親が再び出産するまでの過
程を、大西暢夫さんという写真家の方が、写真と文を添えているんです。

 率直に良い本に出会えたと思いました。

 大西さんは85ページの中で

 「すべてを食べ尽くしてこそ、むくいることだと僕は思う。」

 と記していまして、つくづく僕たちは地球や自然に生かされている生き物だという

 「当たり前」
 
 の事を痛感したんですね。

 サッカーの世界も皮革の世界と繋がっています。サッカーボールにしても、スパイク
にしてもそうですよね。

 特にスパイクに関して言えば、今も昔も

 「カンガルー皮」
 
 が重宝していますし、選手達が移動の際に身につけている革靴やベルトも、当然皮革
製品ですしその点では僕も何ら変わりません。

 僕はサッカーをしませんが、サッカーやフットサルで汗を流している方、是非とも自分
のスパイクを大切にしてください。

 特にそのスパイクが本皮だとしたら、使い終わったら懸命に磨いてあげてください。

 革をなめすことは人間が古来から行なってきたことですが、やはり使う僕らが手入れを
してこそ、初めてその意味が生きてくると思います。

 僕も仕事から帰ってきると、靴磨きをしてから夕食を食べることが日課になっています。

 「足許を見る」

 とはその靴を履いている人間の品定めをする時に使いますが、僕らは無意識のうちに動物
に対して頭を下げているのかもしれません。
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