塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

厳格な指揮官との付き合い方(2)

2010-11-08 23:44:54 | 日記
 オランダではアヤックスとAZ
 スペインではバルセロナ

 そしてドイツではバイエルンと3カ国で異なるクラブをリーグ優勝に導いたくらい
ですから、ファン・ハールの指導方法に異論はありません。

 選手との相性や2002年のワールドカップにオランダを導けなかったという

 「マイナス面」

 は確かに存在しますが、それでもファン・ハールが現代サッカーで優れた指揮官に数
えることは横暴ではないはずです。

 以前の彼と比較して、最近のファン・ハールはいささか丸くなったような印象を受けま
す。

 アヤックスを率いてトヨタカップに出場した際は、国立競技場の芝に文句をつけ、バル
セロナ時代には多くのオランダ代表を招き顰蹙を買ったファン・ハールですが、自身の用兵
が誤っている、選手のコンディションが落ちているようだと、その選手の起用を見合わせる

 「柔軟性」

 が増してきたように思います。

 例えば昨シーズンマリオ・ゴメスで当確と思われいたFWのレギュラーはオリッチでした
し、ドイツ代表に不可欠となったトーマス・ミュラーを起用したことは、バイエルンにとって
もドイツ代表にとっても大きな収穫となりました。

 レアルから獲得したロッベンを、すぐさま先発で起用したことも見事だったと思います。

 厳格な指揮官は自分の非を認めることがなかなかありませんが、ファン・ハールは自分の
手腕を見直すことでバイエルンの躍進を導いたのだと思います。

 僕は彼のような指導者(言い換えれば権力者)

 とはどうあがいても上手く付き合えないでしょうが、弛緩したクラブや建て直しが急務な
クラブには、ファン・ハールはうってつけの存在かもしれません。

 ただ今季はバイエルンも、そしてシャルケも低迷していますから、再び流れは

 「プレイヤーズ・コーチ」

 ライカールトやアンチェロッティのように、選手の立場を慮る指揮官に流れが変わりつつ
あるのかもしれません。
 
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厳格な指揮官との付き合い方

2010-11-08 23:35:04 | 日記
 ルイス・ファン・ハールを知る人間は異口同音に

 「厳格で戦術に細かい」
 「ジョークを口に出すタイプではない。」

 と答えます。実際ファン・ハールはそのような正確なのでしょうし、選手とは
試合でも練習中でも一線を引くタイプなのでしょう。

 僕は今先日観た映画

 「プラダを着た悪魔」

 を見直したのですが、メリル・ストリープが演じるファンション誌の敏腕編集長

 「ミランダ」
 が僕はファン・ハールの姿と重なったんですね。

 ミランダのアシスタント役を演じるアン・ハサウェイが演じるアンディは、ミランダ
との均衡に頭を悩ませるのですが、仕事の手順や彼女の癖を読み取るようになると、ミラ
ンダからの信頼を得られるようになります。

 ファン・ハールのような厳格な人間は、他の監督たちよりも選手への要求やプレイスタ
イルに妥協や

 「次もある」

 と肩を叩けることができないのかもしれません。

 それはかつてのフィリップ・トルシエを連想させますが、選手としての実績が不足し
指導者として選手を束ねて行くためには

 「自身の唱える戦術の有効性」
 「トレーニング方法の利点と内容」

 で選手の信頼を勝ち取るしか手段が無いからかもしれません。

 つまり選手の側からすれば、指揮官が自身の観念に固執すればするほど、信頼を得る
事が難しくなる側面がありますが、1度勝ち得た信頼はそんな簡単に崩れないという利点
もあると言えます。
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サッカー雑誌と広告

2010-11-08 17:08:12 | 日記
 1990年代前半から後期にかけて、サッカー雑誌にはサッカーグッズの広告
が盛んに掲載されていて、記事を読むだけでなく広告を読む楽しみもありました。


 広告の内容は多岐に渡っていて、新作ジャージやスパイクの宣伝の他

 「最新サッカービデオの紹介」
 「トレーディング・カードの告知]
 「書籍の宣伝」

 など様々な媒体の品物が掲載されていたものです。

 そのころはインターネットが普及しておらず、お店の紹介欄には店名と地図、電話
番号しか載せられなかったので、広告の影響力は僕らが思う以上に絶大だったわけで
す。

 パソコンの画面ではなく、掲載品の注文番号をお店に伝えて通販で物を買った方も
多いのではないでしょうか?

 僕もスーパーで在庫の確認のお電話を頂く事がありますが、確かにネット通販ですと
電話のやりとりが省かれる分、店の従業員の負担が確実へ減ります。

 (電話だと留守の場合や、詐欺なのではないかと疑う方もいる為です。)

 今のサッカー雑誌はこの

 「広告を眺める楽しみ」

 が無くなってしまい、少し残念です。インターネットは確かに便利ですし、電子書籍
は紙を使わない分森林に負担をかける事がありません。

 でも昔の広告や看板が本になって刊行されるように、広告というのはその時代の反映
でもあるわけです。

 長年サッカー雑誌を買ってきた僕にとって、文明の利器は少し寂しいものでもあるん
です。
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サッカーとテレビの付き合い方

2010-11-08 16:56:41 | 日記
 皆さんは3Dテレビ、3D映画を見たことありますか?

 僕は今日初めてテレビの3D映像を見たのですが、なるほど確かに迫力があり
ますね。

 僕はテレビを見るほうではありませんし衛星放送の受信もないのですが、今年
のワールドカップを既に3D映像で見たファンの方は多いのかもしれません。

 2014年のワールドカップの際には、この最先端の技術も当たり前の技術と
して僕らの日常を支えているのもしれません。

 今は3D専用メガネが必要ですから、サッカー観戦に限らず

 「面倒だな」

 と感じる方も、これからはメガネが不要な方向に傾きつつありますから、よりサッカー
観戦が楽しめるかもしれません。

 振り返ること4年前のドイツワールドカップの際は

 「DVDへの記録」
 「ハイビジョンとプラズマテレビ」

 が家電の大きな売り文句でした。

 しかし2010年の今は、

 「ブルーレイ」
 「LED」

 にそのキーワードが変更になりました。

 こうして家での観戦が気軽に便利なものになると、スタジアムに足を運ぼうと考える
ファンが減少し、クラブがチケット販売に困るようになるかもしれません。

 家の中にいれば、寒さも暑さも風も雪も避けることができますし、シャトルバスを待つ
時間や交通渋滞の煩わしさから解放されますし、大きな利点が幾つもあります。

 サッカーの世界はテレビの放映権料で大きな発展を遂げてきましたが、テレビの発達に
よってその付き合い方が大きく変化しようとしていると、僕は今感じています。
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理に適うバイエルンの補強方法

2010-11-08 01:46:54 | 日記
 バイエルンと言えば、自他共に認めるブンデスリーガの顔ですが、皆さんなら
彼らが補強をする際海外リーグから選手を招くよりも、ブレーメンやハンブルク
など、ライバルクラブから選手を引き抜く事が多い事はご存知のはずです。

 例えばオリッチは移籍金0でハンブルクから、マリオ・ゴメスはシュツットガルト
から手にいれた選手です。

 勿論ルーカス・ポドルスキのようにバイエルンの水が合わず、古巣(彼の場合は
ケルン)に戻る選手もいますが、ライバルクラブから戦力を引き抜く事で、

 「ライバルクラブの弱体化」
 「バイエルン自体の選手層の厚み」
 「高額な移籍金を支払わない選手補強」

 という一石二鳥ならぬ

 「一石三鳥」
  
 のやり方を徹底しているわけです。(リベリやロッベンのような例外もあり)

 このバイエルンの補強方法を、J1の有力クラブも真似してみればどうでしょうか?

 例えばアントラーズの小笠原がグランパスエイトへ。
    グランパスエイトのケネディがレッズへ
    レッズの細貝がアントラーズへ。

 この話は現在の各クラブの分析をせず、僕がこの話を進めるために作り出したもので
意味はありません。

 でも日本国内だけに絞っても大きな移籍は起りえますし、相手の戦力を崩しながら
自分たちの戦力を倍増できるだけの下地もあると思います。

 例えばフロンターレが中村を、ガンバが遠藤をいくらお金を積まれても売らないような

 「アンタッチャブル」

 な存在は国内での移籍は無いでしょう。

 でも断れるのを承知でオファーを出す事は、プロクラブのフロントとして意義ある行為
だと思います。

 2007年レッズがクラブ・ワールドカップに出場した時、闘り王が異なる赤のジャー
ジを着ている姿を誰が想像できたでしょうか?

 駄目元で良いと思います。でも打診をしない限り選手が動かないことも、又事実なので
す。
 
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