塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

ドゥンガが必要とされるクラブとは?

2010-11-26 21:37:17 | 日記
 でもドゥンガがジュビロ在籍時の時に見せていた

 「口やかましい」

 姿はどのクラブにも必要な姿のように思います。

 皆さんの職場にもいませんか?

 仕事ができる、できない関係なく口やかましく「ああでもない、こうでもない」と
口走っている人間が。

 そういった人間が転勤や部署移動でいなくなると、なんだか急に寂しくなるんですよね。
多分急に周囲が静かになってしまったので、違和感を覚えてしまうのだと思います。

 でも口やかましい人間ほど単にやかましいだけの事が多いのも事実です。

 つまり自分の事は「棚に上げて」、他人の仕事の口ぶりだけを注意し文句を言うわけです。

 そこで
 「そんなに言いたい事があるのならば、あなたが責任者として責任を背負ったら?」

 と言うと静かに立ち去ってします。

 僕はこうした行動は単なる「アンフェア」な代物だと思いますが、ドゥンガの場合は
セレソンの指揮官として、全責任を背負う覚悟があったと思います。

 2008年のコパ・アメリカ
 2009年のコンフェデレーションズ・カップ

 このふたつのトーナメントでは結果を出したドゥンガですが、ワールドカップの本番では
残念ながら結果がついてきませんでした。

 僕はドゥンガが現シャルケ04のフェリックス・マガトのように、中位や降格争いでに苦し
むクラブを立て直す事に手腕を発揮する気がします。

 現役時代のドゥンガはセレソンだろうがクラブだろうが、味方が犯したミスを決して見逃さ
ず、その都度ミスをした選手の下に歩み寄っていきました。

 残留争いのクラブ、中位に低迷するクラブは完全に問題を抱えているわけですから、ドゥン
ガのようにミスに妥協しない性格の指揮官が必要だと思うのです。

 もしジュビロが柳下監督との契約を満期で終了したならば、フロントはドゥンガに声をかける
かもしれません。
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ドゥンガが公平にこだわった理由

2010-11-26 21:19:11 | 日記
 先日までインテルの周辺ではベニテス解任後の監督の噂が完全に一人歩きして
おり、喧しいくらいでした。

 そして彼の後任候補のひとりに、前ブラジル代表監督ドゥンガの名前が挙げられ
ましたが、僕は海千山千の猛者が集う欧州クラブサッカーでは、ドゥンガの手腕を
認めるクラブはあっても、選手がついてこないと思うのです。

 何故ならドゥンガほど

 「序列」

 ではなく

 「選手間の公平さ」

 に気を配る指揮官は存在しないからです。

 ドゥンガが選手の序列、言い換えれば名手や重鎮たちの要求(わがまま)を無視し、選手
の誰をも特別視しないのは、彼が守備畑に育って選手だったからでしょう。

 ワールドサッカー・ダイジェストの2010年5月20日号で、セレソンのGKジュリオ・
セザルが答えているように、守備陣、特にGKのミスは致命傷を与えかねない、非常に大きな
危険性を持ちます。

 もちろんCBがボックスエリアでファウルを犯せば即PKかもしれませんし、SBがオーバー
ラップした後の背後の空間は、相手にとって完全なオープンスペースになります。

 だからこそ攻撃陣は前線からのプレスやボールキープで、味方守備陣の負担を減らさねばなり
ません。

 逆に守備陣は攻撃陣がより相手陣内でプレイできるように、マイボールの際はラインを上げ、
相手のショートカウンターや余計なファウルに気をつける必要があります。

 でも総じてミスのリスクは攻撃側よりも守備側に大きくのしかかります。

 守備畑で育ったドゥンガは、身に染みてその事実がわかっていたのでしょう。

 ロナウジーニョのように守備陣のサポートをしない選手を外し、創造性よりも代表における

 「団結力」

 を尊重した形になります。つまり守備側と攻撃側の互いの手助けなしにビッグ・トーナメン
トを勝ち抜く事は無理と判断した。

 同時にベテラン選手たちが要求することの多い

 「自己調整」

 も排除し、練習や合宿の段階からセレソンの一体化を目指したわけです。

 僕は彼の方針は間違っていない、むしろ「正論」だと思いますが、人間は以外と正論を受け
付けない存在なんですよね。

 だからドゥンガに幾らかの柔軟性があれば、彼は指揮官として将来が期待できると思いま
す。
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