塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

信念を貫く事と意固地になる事の相違

2011-07-19 23:03:16 | 日記
 「実力があることは認めるが、人間的に尊敬できない。」

 サッカーに限らず、僕たちの実社会においては、えてしてこうした出来事が多いように
思います。

 特に

 「上司と部下」

 の間柄で僕のように部下として、仕事の進め方や方針にお伺いを立てるときが難しい
ですね。

 尋ねる前に内容を確認し、反芻してから切り出すと尚更うまいこといかなくなってしま
って。

 「皮肉だな。」

 と内心苦笑いすることも度々です。

 例えばルイス・ファンハールは、一般的な評価として独善的と言われています。

 勿論彼の耳にもその噂は聞こえているでしょうし、評判が悪い事もわかっている。

 しかし彼の信念なのか、変える必要が無いと思っているのか、ファン・ハールはアヤック
スとバルセロナ、そしてバイエルンの3クラブでリーグ優勝を経験しているのに、ファンか
らは

 「魅力的な人間だ。」

 とは評価されないんですね。

 自身のやり方を変えないことは、一本筋が通っていますからそれはそれで評価されるべ
きですが、同時に改善点を見出すことも大切だと感じます。

 バルセロナのファンは

 「ファン・ハールは確かにリーグ優勝したよ。だから?」

 と思っているかもしれませんし、芯を貫くことは意固地と紙一重ですから、注意せねば
なりません。

 人間「結果」が全てと良く言いますが、そこに人間性が伴うと更に大きな賞賛が振りかか
ります。
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コパ・アメリカ4強が出揃う

2011-07-19 01:56:49 | 日記
 「ペルーVSウルグアイ」
 「パラグアイVSベネズエラ」

 これがアルゼンチンで開催中のコパ・アメリカの4強の対戦カードですが、実に新鮮
ですね。

 アルゼンチンとブラジルの方には申し訳ありませんが、この2カ国が優勝に絡まない方
が、僕にはむしろ興味をかきたてられる形になります。

 言い換えれば将来、日本もアジアカップやワールドカップの出場を逃す

 「屈辱」

 を味わう時がくるかもしれない。

 この2強の敗退は、僕たちに対する警告でもあります。

 この中で本命はウルグアイでしょうか。

 自国開催で優勝の責務を果たした1995年は、英雄フランチェスコリに引っ張られる
形のものでしたが、この勢いはワールドカップ予選まで続かず、結局予選の最中に

 「ウルグアイの英雄」

 は代表復帰を余儀なくされます。

 ウルグアイは先のワールドカップまでは「古豪」の立場でしたが、今ではかつての姿を
取り戻した感があります。

 やはり優勝候補の一番手はウルグアイになると考えます。

 対抗馬はベネズエラと言えます。

 ラテン・アメリカで野球を好む唯一の国として知られていた彼らですが、今ではボリビア
を完全に凌ぐ形で、着々とその歩みを進めています。

 2000年代初頭の南米では、エクアドルの躍進が目立ちましたが、2010年代はベネ
ズエラがその座を奪ったようです。

 先日来日したペルー代表も4強に残っていますし、アルゼンチンのファンは興味を失っても
世界の耳目は今アルゼンチンに寄せられています。
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僕が考える沢の凄み

2011-07-19 01:46:43 | 日記
 イタリア語で

 「決定的な仕事ができる選手」
 「相手の戦意を喪失させられる選手」

 のことを

 「リフィニトーレ」と言いますが、沢穂希はこの
 
 「仕上げ」ができることに加えて、かつてイビチャ・オシムが僕たちに伝えた

 「水を運ぶ人」

 の側面を持った、非常に稀有な存在だと僕は感じています。

 近年のサッカー界では、中盤の底に質の高い選手がいると、それだけで活気付きます。
 
 何故なら中盤に優秀なプレイ・メイカーが存在するならば、両サイドバックとの連携が
密になりますし、最終ラインの前で相手の攻撃を摘むことも可能です。

 沢は中盤で守備の拠点になりながら、同時に最前線に顔をだすことで、攻撃でも自らが
絡むことで日本の選手達を勇気づけました。

 世界の通信社が今回のなでしこを、世界王者スペインになぞらえる形で紹介していますが
僕もその点には賛同します。

 彼女たちを見ていると、スペインのファンのように

 「オーレ!!」

 声を出したくなりますしね。

 しかしスペインの中盤がいかに素晴らしくとも、彼らが

 「拠点(プレイメイク)」
 「終点(仕上げ屋)」

 を兼ねているとは考えにくいですね。

 勿論スペインにはビジャにトーレス、欧州選手権にはグイサと優れたFWが存在すること
も影響していますが、今の世界、男女問わず

 「沢穂希」
 
 ほど汗を掻きながら、同時にゴールを奪える選手は見当たらないように思うのです。
コメント (2)
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