塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

クエン酸と炭水化物

2011-07-26 21:39:56 | 日記
 御飯やうどんで得た炭水化物のエネルギーを、最大限使いこなすには

 「クエン酸」

 の力が必要であることを、先ほど20時から放送されたTBS系列の番組

 「教科書に乗せたい」

 で知りました。

 番組の冒頭で、インテルの長友祐都の特集が放送されたのですが、彼が試合終盤になって
も体力が落ちない理由が、この

 「クエン酸」

 の力にあるというものだったんです。

 彼はイタリアでも日本から取り寄せた梅干を口にするそうですが、クエン酸は冒頭でも
ご紹介したように、炭水化物のエネルギーを身体全体に伝える、重要な役割を果たしてい
るそうです。

 番組内では今年1月のアジアカップ決勝の模様が放送されましたが、確かに日本、オース
トラリア、どちらの選手も苦悶の表情を浮かべる中、長友は

 「まだまだやれる!」

 という表情をしていた点が印象的でした。

 著作「日本男児」の売れ行きの好調さに加え、契約するナイキのコマーシャルが世界規模で
放送されるということもあり、2011シーズンも彼の忙しい生活は変わらない様子です。

 インテルはミランとのスーパーカップを、イタリアではなく中国で戦いますが、実は
中国には熱心なインテルファンが、数多く存在しますし、スポンサーの

 「ピレリ」

 も工場を構えています。

 日本と中国の軋轢は、貿易面と経済面でいろいろ囁かれますが、長友の存在はきっと中国
のインテルファンも誇りに思ってくれるはずです。
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日本人選手移籍の背景にあるもの

2011-07-26 17:43:26 | 日記
 今日本ほど欧州諸国から選手の引き抜きが絶えないアジアの国はありません。

 僕はこの移籍劇には、日本の国の成り立ちや現状も、大きく関与していると考えてい
ます。

 例えば同じ東アジアでは

 「韓国Kリーグの八百長問題と男子の兵役」
 「中国の新幹線事故の隠蔽問題と囁かれる八百長」

 などで国が揺れています。

 勿論日本も原発問題と民主党政権についての論議が、毎日討論されていますが、それで
も震災に対する東北の方の姿や、今まで日本人が海外で見せてきた態度。

 これらが評価されて、今の移籍劇につながっている気がします。

 もし僕が欧州クラブのGMならば、八百長が囁かれるリーグや、何かしらの隠蔽が囁かれ
る国の選手を獲得したいとは思いません。

 それは選手個人が例え無関係だったとしても、穿った見方を正すのは容易ではないためです。

 日本の場合は

 「安値で高品質」

 というかつての日本車と同様の評価が選手に下されたことに加え、映画や文学など日本が
今まで世界で評価されてきた分野での貢献も、大きく関与していると思っています。

 例えば吉本ばななさんの作品はイタリアで広く読まれていますし、北野武監督の作品も
フランスで大きな賞賛を浴びています。

 日本の選手の移籍劇は、欧州がJリーグを

 「健全なリーグ」

 と認めている証拠と考えて構わないでしょうし、サッカーに限らず日本の文化がそれだけ
関心を持たれている証拠だと思います。
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革の供給の難しさ

2011-07-26 17:35:02 | 日記
 先ほど

 「革靴」

 の専門誌を読み返していると、国産品、輸入品問わず、靴の価格が随分と上昇したこと
に気づきました。

 手持ちの資料で一番古いのは2002年のものですが、当時と今の価格では品物によって
1万円近く異なりますし、中には既に

 「廃藩」

 となっている靴もあります。

 それだけ

 「靴のなめし」
 「素材の調達を配送費」

 はブランドに大きくのしかかっているのでしょうが、サッカースパイクも今後、値上げ
を余儀なくされるかもしれません。

 天然皮革の品は皮の調達もそうですが、縫う事の出来る職人を絶やさないことも、大きな
要点になります。

 今合皮のスパイクが多いのは、多彩な色彩が表現できる事に加え、

 「自然」

 という人間が生涯抗えない問題と、向き合う必要が無い為でしょうね。

 「革」は生き物ですから、選手、ホペイロのメインテナンスが欠かせませんし、雨や雪の
日には扱いずらいこともあるでしょう。

 ただ革のスパイクがサッカーの歴史を刻んできたことも確かですし、今のご時世では
安定供給は難しいと思いますが、ブランドを手がけるかたの努力が実ることを願います。
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リスクを背負う意味(3)

2011-07-26 15:05:52 | 日記
 つまり日本人は、他のどの民族よりも

 「他人に迷惑をかけることを嫌う」

 と言えるでしょう。

 例えば新聞記事を題材に

 「人事の方は毎日多くの学生さんとあっていますから、皆さんの顔と名前が一致しない
  こともしばしばあります。

  ですから逆手にとって、白のシャツを空色にしたり、同じ紺でも水玉や小紋にするだ
  けでも、異なる印象を与えますよ。」

 と学生のお客さんに伝えると

 「なるほど。」

 という意見が多いですが、皆さん同じ類の品を買われてゆきます。

 周囲と異なる服装は普段着では行っているはずなのに、スーツとなるとそうもいかなく
なるのは、そのことが

 「他人に迷惑をかける」

 という意識に直結しているのかもしれません。

 確かに個人主義が謳われている欧州でも、他人との差異をつけることには苦労しています
ね。

 ジョン・トシャックやハビエル・クレメンテのように、まるで軍人のようにクラブを統率
する指揮官は、個人の逸脱を非常に嫌います。

 またルイス・ファンハールに代表される

 「戦術家」

 は選手の閃きや意外性ではなく、自身の戦術に確固たる自信を持っていますから、選手の
感受性が自分のアイディンティティを

 「汚されている」

 と感じてしまうのかもしれません。

 ですから彼とデ・ラ・ペーニャが袂を分かつ形になったのは、自然な流れと言えますが、
ここからデ・ラ・ペーニャの長い旅が始まったことを踏まえると、しんみりした気持ちに
なります。

 リスクを背負うことには勇気が必要ですが、だからこそ海外に出向く昨今の日本人選手
の姿勢が、これだけの話題を提供している気がしてなりません。
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リスクを背負う意味(2)

2011-07-26 14:50:51 | 日記
 今大学生が会社訪問に必要なスーツを買う為に、僕のスーパーを訪れることが多く
なりました。

 僕は僕が手伝える範囲で、状況を聞きながら一緒に選ぶようにしています。

 10年前お恥ずかしい話ですが、僕はシャツ、ネクタイを

 「ホームセンター」
 「スーパーマーケット」

 で格安の品ばかり選んでしました。

 スーツも自分の体に合っていない、ぶかぶかの代物で、これでよく僕が最初に働いた
会社が

 「合格通知」

 を出したものだと、自分で苦笑してしまいます。

 でもこの大学生のスーツを着た姿そのものが

 「リスクを背負わない日本人」

 を代弁している気がします。

 僕はもう勤めに出て10年経ちますから、衣類や髪型で差異をつける必要性を充分認識
していますが、やはり学生が冒険心を出す、つまりリスクを背負うよりも

 「安全弁」

 つまり皆と同じ型でいる方を選ぶのは、致し方ないのかもしれません。

 例えば男子大学生によく見られる

 「紺のスーツとネクタイ、白のシャツに黒の鞄と靴」

 という出で立ちは、その集団を目撃した海外の人間には異様な光景に映ると聞きましたし
石津謙介氏もかつて同様のことを述べていました。

 それはある意味、「模倣」の典型的な例と言えるでしょう。

 日本サッカーもある時はブラジル、ある時はドイツなど、諸外国の指導者の力を借りて
今日に至るわけですが、男女共にようやく

 「日本が目指すサッカー」

 が見えてきました。

 それは選手も監督も、「リスク」を背負うことの意味を理解し、リスクが仮に失敗に
結びつかないような準備を怠っていない証拠でもあると思います。

 服装で内定が決まるわけではありませんが、でも

 「内定を取りたい」

 という彼らの気持ちもわかりますから、リスク(服装や面接で発言)を背負えと語るのも
難しい側面がありますが。
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