塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

なでしこが歩んだ時間

2011-07-18 23:10:24 | 日記
 でもアメリカが強かったですね。

 僕は両者が10回対戦したならば、日本が勝てるのは1、ないし2勝ではないかと感じ
ました。

 その「1回目」が、決勝で現れたように感じます。

 やはりフィジカル・コンタクトや脚力では、アメリカのほうが勝っていましたね。

 でも日本はどんなに劣勢になっても、自分たちの

 「スタイル」

 パスを回し、正確なポジション取りを最後まで貫いた事が、優勝という形で還元されたと
思います。

 1996年のアトランタ五輪で日本がブラジルを破った際は、日本はおろかブラジルでも
びっくり仰天の出来事として大きく報道されました。

 「マイアミの軌跡」

 と呼ばれるように、両者の実力差は悔しいけれども圧倒的に開いていました。

 だからこそ勝利した僕たちは「軌跡」と呼び、敗れたブラジルはザガロ監督と選手達に
容赦ない罵声を浴びせ、鬱憤を晴らすしかなかったわけです。

 でもアメリカもドイツも、そしてスゥエーデンも、日本に敗れたことを

 「忸怩たる思い」

 で捉えておらず、むしろ日本の勝利は必然的に訪れたものと考えていることが、アトランタ
の時とは大きく異なります。

 それだけ

 「なでしこ」

 が歩んできた時間と道のりが無駄では無かった証拠ですし、彼女たちはその点を誇って良い
と言えます。
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選手の未来を占う優勝

2011-07-18 23:00:38 | 日記
 僕がなでしこが勝って、優勝して本当に良かったと思う点は

 「永里が戦犯扱いを受けずに済んだ。」

 というものです。

 アメリカの先制点は佐々木監督が、「丸山」「永里」というふたりを同時投入した後の
出来事でしたし、仮に負けていれば

 「監督の交代が裏目で出た。」

 という批判も噴出したでしょうし、加えて

 「永里がややボールを持ちすぎた。」

 という議論も話題になったかもしれません。

 実際中継を担当したフジテレビの青嶋さんはそのような実況をしたと記億していますし、
優勝した事で永里の運命が、

 「悪い方向」

 に流れずに済みました。

 例えば2000年3月15日の日本対中国戦。

 自身の進退問題が噂されていたフィリップ・トルシエは、このホームでの親善試合に
中田と名波、そして城と当時欧州でプレイする3選手を呼び戻し、この一戦に挑みました
が、城は試合序盤で故障してしまいました。

 彼は

 「そうではない。」

 と否定するかもしれませんが、当時城が所属していたバジャドリードが契約を更新しな
かった背景には

 「大した重みの無い親善試合の為に帰国し、おまけに怪我をして戻った事」

 が首脳陣の思惑を大きく狂わせたと今でも感じています。

 僕はあの一戦で、日本の未来あるFWのキャリアが、大きく転換したと思いますし、残念
ながらその向きは、城のキャリアを大きく狂わせてしまいました。

 日本の優勝は大きな、大きな価値がありますが、それは選手の今後の明るい未来が訪れる
羅針盤になることを、僕は期待します。
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ナイキ、アディダス、そしてなでしこの栄冠

2011-07-18 05:44:07 | 日記
 頭のてっぺんからつま先まで「オール・アディダス」

 一方

 頭のてっぺんからつま先まで「オール・ナイキ」

 日本とアメリカの女子ワールドカップを見ていますと、このふたつのブランド以外の
用具を着用している選手は見当たりません。

 いささか

 「ナイキVSアディダス」

 の代理戦争の様相を、この決勝戦は現している気がします。

 ドイツは当然アディダスのお膝元ですから、アディダス本社の従業員の方も、この一戦
を食い入るように見つめているのかもしれません。

 一方のナイキも、今回の女子用のジャージのデザインは、アメリカ代表には見られない

 「清廉さ」
 「女性らしさ」

 を窺える形に仕上がっていると思います。

 そして日本が今PK戦で勝利し、男女通じて初めてサッカーの舞台で大きな

 「名誉」

 を手に入れました。

 常に先制されての同点、そしてPK戦での勝利と、敗れたアメリカの選手達の視点が
定まっていないことに、この決勝戦の大きさが伝わってきました。

 なでしこの関係者の皆さん、選手、佐々木監督を心から祝福します。
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