塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

R10という存在があったころ

2012-04-13 22:30:10 | 日記
 スニーカーの世界では「シグネイチャー」と呼ばれる、選手の個人名が付いた品が
数多く存在します。

 その代名詞がナイキのエアー・ジョーダンです。

 マイケル・ジョーダンが引退した後もナイキは新作は発表し、その存在はある意味
文化遺産と言っても過言ではありません。

 ちなみにナイキは「R10」という、ロナウジーニョのシグネイチャーを以前作って
いました。

 彼がバルセロナに在籍し、文字通り世界最高と讃えられていた頃です。

 ロナウジーニョは今でもナイキの愛用者ですが、彼の名前が付いたスパイク、トレーニ
ング・シューズが発売されている気配はありません。

 エアー・ジョーダンは

 「店頭の品とジョーダンが履いている品は、全く同じ物」

 という点が大きな話題でした。

 サッカースパイクをタウン・シューズとしては利用できませんが、このR10はナイキ
がサッカーの世界でも、シグネイチャー商品を作ろうとした意欲作でした。

 もしロナウジーニョがバルセロナに在籍したままで、凋落することが無ければ今でも
彼の足下は、毎年異なったR10だったかもしれません。

 「毎年必ず新作を出す」

 この点がナイキの信念ですから。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

五輪のオーバーエイジ、J1は反発

2012-04-13 22:19:49 | 日記
 五輪代表のオーバーエイジ枠は、つくづく中途半端な位置付けなのだと痛感します。

 関塚監督がオーバーエイジを採用すると名言して以降、J1各クラブが選手の貸し
出しを渋っていることが伝わってきました。

 僕はすっかり忘れていましたが、北京五輪ではヴィッセルが大久保の貸し出しを拒否
した過去がありました。

 J1が非協力的な背景には

 「五輪期間中J1は中断しない」

 という今季の日程問題が絡んでいるようです。

 五輪に参戦すれば主力不在ということもあり、観客動員に不都合だという思惑があるの
ですね。

 ただ最終予選を戦っている段階で、もし関塚監督が

 「五輪には必ず出場します!
  オーバーエイジ枠も使う予定ですので、スケジュールを空けてください!」

 と声明しても、それは無意味な話で逆にクラブ側からは

 「もし出場権を得られなければ、スケジュールを組みなおせというのか?」

 という反発の声が挙がったように感じます。

 一番簡単なのはIOCが五輪のオーバーエイジ枠を廃止するか、日本が使用を拒否する
かのどちらかなのですが、前者の方が懸命ですね。

 オーバーエイジを起用するのは監督の権限ですし、もし使わないのなら

 「オーバーエイジを使っていれば」

 と敗れた際に必ず批判する輩がでてきます。

 日本で男子の五輪監督の担い手が消滅しないよう、この問題はもう少し踏み込む必要が
あります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゾーンプレスと日々の振る舞い

2012-04-13 22:11:02 | 日記
 ゾーンプレスの概念は、「攻撃と守備を同時に行う事。」

 つまりそれまで分業制だったサッカーを、ポジションに捉われることなく全体で動く
事に焦点を置きました。

 それまでは

 「FWが相手のDFをケアし、第一の守備を担う」
 「GKがフィールド・プレイヤーのように振舞う」

 という思惑は存在せず、サッキの戦術が革命と謳われたのは、その古い認識を打ち消し
た点にあります。

 僕は自分の仕事でも

 「ああ、これはゾーンプレスのようだ。」

 と意識付けする点が多々あります。

 それは

 「今出来ると判断したことは、なるべく今処理すること」

 なのです。

 客商売は一般企業とは異なり、毎日異なった顔触れで作業をしますし、責任者が休日
の為出社しない日もあります。

 またお客様の来店数で、どの仕事を先に片付けるかの判断も必要になります。

 皆さんもそうでしょうが、「これは後でも大丈夫」と考えた事が、後で重く圧し掛かっ
てきませんか?

 その「やろう!」という意識の高さ、それが後で負担にならないために、僕は胸の中
でゾーン・プレスと叫ぶのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

かつてロマーリオが大エースだったころ

2012-04-13 02:00:13 | 日記
 そのバルセロナには、かつてロマーリオという大エースが存在しました。

 彼が活躍した下地が、ロナウドとリバウド、そしてロナウジーニョの獲得に繋がった
と言えますね。

 そのロマーリオはまさしくFWという生き物を具現化した存在で、彼にゴールを決めて
貰う為、懸命に汗を流している味方に対して、何のねぎらいもありません。

 「君の動きに感謝している。」

 日本ならばこうしたねぎらいの声をかけようと思うでしょうし、実際かけてもらった
方は自分の苦労が報われたと感じ、感慨深い気持ちになるはずです。

 確かにロマーリオの決定力は桁外れでしたが、その不遜な態度が反感を呼び、度々あの
ストイチコフと諍いが生じます。

 1994年のワールドカップも、ベベトが必死になってロマーリオのお膳立てをしてい
ましたね。

 ベベトもゴールを決めた分、幾らか気分は晴れたでしょうが、もしロマーリオが代表で
もクラブでもゴールを決め損ねる場面が相次いだなら

 「あのクソ野郎!」

 と完全に孤立していたはずです。

 しかしゴールを決め続け、周囲の批判を交わしつづけたきたロマーリオは、危うく予選
敗退に危機に瀕した2001年も、セレソンの主役として貢献したのだから、やはり凄い
選手です。

 もしロマーリオが周囲に頭を下げられる選手ならば、この成功は得られなかったかも
しれません。

 自分で自分の本分をわきまえていたからこその結果でしょうし、ある日突然彼が従順な
性格に変貌したならば、周囲はむしろ

 「気持ち悪い」

 と、遠ざかってしまうかもしれません。

 胸を張って自分の意見を通すからこそ、ロマーリオはロマーリオだったのでしょうね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

肩書きが通用しないサッカーの世界

2012-04-13 01:51:22 | 日記
 サッカーは不思議な物で、ワールドカップ優勝や得点王の称号を手にしても、クラブで
は煙たがれる場合があります。

 その代表例が元イングランド代表FWのギャリー・リネカー

 皆さんご存知のように1986年ワールドカップ得点王の彼は、1984年にバルセロ
ナに移籍。

 同朋の指揮官、テリー・ヴェナブルズと共にリーグ優勝を経験します。

 しかし監督がヨハン・クライフに変わると、リネカーの立場は一変します。

 クライフはボックス・エリアで最もその能力を活かせる彼を、ライオ・ウイングで起用
したのです。

 リネカーは当然この役割に納得がいかず、不満を漏らします。

 クライフの思惑はわかりかねますが、確かに適材適所の考えで言えばリネカーの起用法
は頷くことができません。

 クライフに噛み付いたのはリネカーだけではありません。

 当時のイングランド代表監督の故ボビー・ロブソンも

 「リネカーにはすぐにイングランドに戻って欲しい。」

 と発言、自国のエースの不本意な扱われ方を黙って見過ごす事は出来なかったのです。

 事実リネカーはイングランドに復帰し、あのポール・ガスコインと老舗トテナムの顔
になります。

 そしてクライフに激高したロブソンは、1997年バルセロナで指揮を執り、ロナウド
を指導します。

 歴史と言うのは「皮肉」で成り立っているのかもしれません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする