塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

なでしこ、澤の不在を乗り越えて

2012-04-22 23:25:07 | 日記
 穿った見方をすれば、澤の不調は佐々木監督にある幸運をもたらしました。

 それは新戦力の見極めです。

 澤が健在で彼女を起用しなければ、ファンとメディアから疑問の声が挙がる事は間違い
ありません。

 しかし

 「澤は今体調不良です。ですから遠征には帯同しません。
  その為彼女のポジションは、別の選手が起用されます。」

 とアナウンスすれば、周囲は致し方無いという見解で一致しますし、起用された選手も
澤との比較をされずに済みます。

 澤がベンチに控えていれば、どうしても彼女を求める声が挙がりますからね。

 僕は澤の実力に疑問を持っているのではありません。

 彼女も人間ですから病気にもなりますし、赤紙退場など不測の事態が生じる可能性も
あります。

 ですから五輪の前に、澤不在のシュミレーションが出来た事は、ある意味幸運だった
と感じます。

 そして宮間、大野がより大きい声で仲間を鼓舞するようになりましたし、京川のように
岩淵と競争できる選手も登場しました。

 24日に五輪の抽選会がありますが、佐々木監督は案外今の状況を

 「楽観」

 しているかもしれません。
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酷使される彼女達

2012-04-22 23:13:57 | 日記
 大島優子さんが体調不良のため、名古屋での握手会を欠席したと聞きました。

 今は随分良くなった様子です。

 名古屋にでかけたファンの方はさぞかし残念だったでしょうが、僕は大島さんを責める
のはお門違いだと思います。

 欠席した大島さんも随分つらい思いをしたはずですし、何よりもっと周囲が彼女達に
休む時間を与えるべきではないでしょうか。

 誰もが病気の時は休みたい、横になりたいと感じます。

 しかし現在の殺人的スケジュールでは休日すら与えられませんし、このままでは大島さ
んを含むAKBの皆さんは、単なる

 「使い捨て」

 になってしまいます。

 今回は風邪で済みましたが、もっと大きな病気になった時、果たしてテレビ局や出版社は
その責任の一端が、自分達の酷使にあると思うのでしょうか?

 僕は思わないと思いますし、その責任は本人にあると言い張るでしょう。

 自分達の起用に問題が無いと感じるならば、せめてもっと個人の時間を与えてやって欲し
いと感じます。

 何故なら大島さんの問題は、女子サッカーにも関連している為です。

 そう、なでしこリーグが開幕しても顔である澤の体調が今一つの様子だからです。

 昨年以降、彼女をとりまく環境は一変し、CM撮影に雑誌のインタビュー、そして著書の
発売など、人気度と注目度は右肩上がりで上昇しました。

 ある意味バブルですね。

 なでしこリーグ、そして代表と彼女以外にも実力者は控えているにも関わらず、澤ひとり
に取材が集中してしまったこともあるでしょうが、恐らく気の休まる時間は多くは無かった
でしょう。

 体調不良はそのスケジュールの多忙さも要因だと思います。

 サッカーで不調に陥るのではなく、外野の声で不調になったとするならば、それはやはり
残念なことです。
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モウリーニョの心の土台

2012-04-22 16:09:16 | 日記
 僕が鑑賞したオペラ座の怪人は、2004年に封切られた映画のDVDです。

 ファントムの愛の対象となったクリスティーヌは、

 「どうしてこんなことをするの?」

 と嘆き、そして詰問しますが、僕はファントムの気持ちが痛いほど伝わったのですね。

 幼少時から誰も近寄らず、生みの母親ですら罵倒し嘲るのですから、自分の容貌の醜さを
嘆き、そして世間は自分を相手にしないと思うのが、当然の気持ちだと思います。

 この映画ではクリスティーヌがファントムにキスをし

 「貴方はひとりではない 
  貴方が思うほど、世間は辛らつでは無い」

 と気付かせます。

 彼女の行為にファントムの心は溶解し、彼女を解放するのですが、結局クリスティーヌは
ラウルという子爵と結ばれる形になるのが、皮肉と言えます。

 もしモウリーニョがバルセロナ時代、通訳、そして指揮官の右腕として

 「越権」

 していないと周囲から思われたなら、世間が認めていたならば、独裁者と罵られるような
振る舞いはしていなかったように感じます。

 チェルシー、そしてインテルで起用した4-3-3は、バルセロナの描く4-3-3とは
異なる方法論として注目されましたが

 「私は私のやりかたの4-3-3を実践する」

 という固い決意があったのだと思います。

 この文章は僕の憶測の面がかなり強いのですが、モウリーニョの土台を築いている背景に
は選手として実績を持たないことよりも

 「バルセロナを否定する」

 ことの要素が随分強いと感じています。
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モウリーニョ、そしてファントム

2012-04-22 16:01:01 | 日記
 モウリーニョが独善的に振舞う理由の背景に、「世間」があると思います。

 モウリーニョがバルセロナで通訳を務めていた際、仕えていたボビー・ロブソンとルイ
ス・ファン・ハールから指導の指針を学んだことは有名です。

 しかし、バルセロナのファンはどんなにモウリーニョが監督から重宝されても

 「通訳モウリーニョ」
 「たかが通訳のくせに」

 という形でしか、その存在を捉えていませんでした。

 逆に言えばモウリーニョが発言力を日増しに高めてゆく事に対し、嫌悪感を抱いていた
のかもしれません。

 「通訳は通訳だけしていればいい」

 出る杭が叩かれるのは、どうやら日本以外でも起りえるようで、恐らくその反発が彼を

 「スペシャル・ワン」

 と言わせた要因だと思います。

 ガストン・ルルーの代表作「オペラ座の怪人」は、舞台だけでなく幾度も映画化されて
いる名作ですが、ルルーはこの作品の中で

 「世間」

 の存在を皆に問いていると考えます。

 ファントムはその醜い容貌からつまはじきにされ続け、実の母親ですら相手にしなかった
過去を持ちます。

 そして彼はオペラ座の地下で暮らす形になるのですが、世間の評価を人が気にするのは、
今も昔も変わらないと感じます。
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僕が思うモウリーニョの意図

2012-04-22 02:03:52 | 日記
 モウリーニョがミドル・サードの人員を強化していることからも、彼が中盤で奪った
ボールを相手ゴールに直結させようと考えていることがわかります。

 ヌリ・シャヒンは残念ながら怪我の影響が濃いものの、シャビ・アロンソとサミ・ケ
ディラ、そしてエジルにカカと、駒は非常に豊富です。

 ただ、これだけの各国代表が揃えば、一部で囁かれているような

 「サイボーグのような選手たち」

 でも、バルセロナのように中盤をショート・パスで制圧し、得点を奪うことが可能だと
考えがちです。

 しかしモウリーニョにその思惑は無いでしょう。

 カペロ以降にレアルの監督に就いたふたり、ベルント・シュスターとペジェグリーニは
ポゼッションを軸としたサッカーを試みました。

 シュスターはリーガの優勝をもたらすなど、一定の成績を得るも2年で解任、ペジェグ
リーニに至っては任期1年での政権終焉でした。

 つまり、彼らと同じサッカーを展開しては、彼がインテルを離れた意味は無いのです。

 そして何よりバルセロナと同じ主観のサッカーを展開しても、それは二番煎じと評価
される可能性があり、自らを

 「スペシャル・ワン」

 と言ってはばからないモウリーニョが、この評価に甘んじるわけがありません。

 つまりモウリーニョは前任者とバルセロナを、遠い彼方に放逐するサッカーを志すこと
で、レアルの覇権を決定的にする。

 就任前の2011年夏から、その気持ちを抱いていたと予測します。 
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