塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

グアルディオラ、退任を公表する。

2012-04-27 23:30:30 | 日記
 バルセロナは来季からビラノバ政権に移行します。

 グアルディオラは無冠で終える今季での退任が、クラブにとっても自分にとっても最適
な別れ方だと感じたのでしょう。

 口さがない人間は

 「グアルディオラは選手に恵まれているだけ。」

 と批判しますが、僕は選手たちは逆にグアルディオラが監督だからこそ、ついてきたよ
うに思えます。

 例えば現役時代のマイケル・ジョーダンが

 「僕の希望する監督はフィル・ジャクソンだけ。
  彼が退団したら、僕も引退するよ。」

 と唱えていたのと同じでしょうね。

 どんな選手でも当然「エゴ」があります。

 だから皆途中交代やベンチが定位置であることを拒みますし、それは当然の意識と言え
ます。

 グアルディオラはローマ、そしてブレシャ時代にその経験がありますから、選手の胸の
内が他の監督よりも理解できたと感じます。

 彼はイブラが皮肉を唱えたような

 「賢人」

 ではありません。

 彼が獲得した外部の選手、彼ら全てが活躍したわけではなく、生え抜きの選手もバルセ
ロナを離脱しています。

 しかしそのマイナス点を踏まえても、グアルディオラが率いたこの3年間は、スペイン
だけでなく世界中のファンが敬意を払う時間でしたね、
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1999年フィオレンティーナの誤算(2)

2012-04-27 02:04:40 | 日記
 ヴァスコ・ダ・ガマから「アニマウ」を引き抜く際、その契約書には

 「リオのカーニバルに参加できる権利がある。」

 と銘記されていたようですが、会長のチェッキ・ゴーリはこのブラジル人の思惑を軽く
考えていたのかもしれません。

 バティという大エースが戦線離脱し、オリベイラとエジムンドに更なる活躍を周囲が
期待する中、エジムンドはカーニバルに参加するために、ブラジルに帰国してしまいます。

 フィオレンティーナの最終順位は3位。

 翌シーズンのチャンピオンズ・リーグの出場権を手に入れ、16週に渡って首位に立ち
続けましたが、

 「スクデット」

 は幻に終わりました。

 さすがにエジムンドを見る周囲の眼が変わり、彼は退団しますがまさかその後東京ヴェル
ディ、浦和レッズに加入するとは考えもしませんでした。

 レッズの退団劇はどこか、イタリア時代を連想させるものでしたが。

 日本人選手ならば、「場の空気」を読んでいかに契約書に書かれている事項でも、帰る
ことはしなかったでしょう。

 1997年のワールドカップ予選、呂比須はお母様が他界する不幸に襲われながらも、
最後まで代表に帯同しましたしね。

 やはり人手が欲しい時、周囲が残留を希望する時は、自分の希望を押し殺す事が必要
かもしれません。
 
 (参考資料 イタリア・サッカートゥディ1999 日本スポーツ企画出版)
 
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1999年フィオレンティーナの誤算

2012-04-27 01:54:26 | 日記
 まもなく大型連休がやってきます。

 スーパーに限らず客商売は連休の為に仕入れた品が山のように届き、どんなに人手を
確保しても捌ききれないくらいです。

 昨日の僕がそうでした。

 こんな人手が欲しい時に、個人の都合を優先して休日をとる輩がいれば、さすがにどん
な温厚な人間でも文句を言いたくなるでしょう。

 1999年花の都フィレンツェ。

 このシーズンのフィオレンティーナは首位戦線に踊り出る大躍進をとげ、紫に染まった
ファンは待望のスクデットを夢見ていました。

 指揮官は宿敵ユヴェントスの黄金時代を築いたトラパットーニ。

 「守備最優先」

 と冷やかされ続けて着た彼が、古都のクラブで起用した布陣は何と攻撃サッカーの代名詞
でもある3-4-3で、しかも見事なまでに機能していたのです。

 GKには若き日のフランチェスコ・トルドが控え、守備の中心はチェコ代表のトーマス・
レプカでしたが、この時期のフィオレンティーナには、攻撃の名手が勢ぞろいしていました。

 MFにはルイ・コスタが存在し、英雄バティも健在。

 そしてベルギー代表のオリベイラに加え、あのブラジル代表のエジムンドの獲得にも成功
したのです。

 バティを軸にオリベイラとエジムンドを左右に張らせた3トップは、ルイ・コスタを含め
て、他のクラブの大きな脅威となります。

 しかしシーズン半ばでバティが故障すると、その雲行きが怪しくなり、そして

 「決定的な亀裂」

 がフィオレンティーナを襲います。
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