塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

デルピエロ退団の陰で

2012-05-10 23:34:52 | 日記
 ユヴェントスが9シーズン振りにスクデットを奪還したことは、このオフの懸念事項
である、

 「デルピエロ退団」

 について、ティフォージの目を逸らす絶好の機会になったのかもしれません。

 首脳陣は今後、マルキージオとアントニオ・コンテを軸に、補強と運営を行っていく物
と思われます。

 デルピエロは厳密に言いますと、全てのキャリアをトリノで過ごしたわけではなく、原点
はパドパにあります。

 それでもファンの信頼は絶大で、当然株主総会の席でアニエリ会長がこの旗頭との決別を
宣言すると、大きな喧騒が巻き起こりました。

 クラブの首脳陣からすれば、近いうちに現役を退く選手をいつまでも手許には置いておけ
ません。

 しかしファンは、彼がベンチでもいいから残留すつことを願っている。

 その半面、もしデルピエロがベンチなら彼らは自分の気持ちに矛盾する形でコンテを罵倒
するかもしれませんし、厄介な問題であることは間違いません。

 ユヴェントスとすれば、アレッサンドロ・ネスタのように自分から退団を公言して貰えた
ら最高だったのかもしれません。

 ミランもシードルフとインザーギの退団が決定的のようですが、彼ら3人は外部から獲得
した選手であり、バレージとマルディーニの引退とは、その性格が異なります。

 ユヴェントスを退団するデルピエロがどこに向うのか。

 それはまだわかりませんが、ユヴェントスが新しい時代に突入する時期が来たというわけ
です。
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久保竜彦、コーチへの第一歩を踏み出す(2)

2012-05-10 02:07:56 | 日記
 年齢に関係なく、人間という生き物は叱られ続けると「リスク」を背負う事を諦めます。

 リスクを犯せば再び叱られ、自分の自尊心が失われてゆくからです。

 そうするとどうなるか。

 叱り飛ばす人間の視線を気にするあまり、その人間が怒らないような行動に終始してし
まいます。

 ファンの為、何より自分の為のサッカー、仕事ではなく、上役の目から逃れる為の消極
的行動しか取れなくなってしまいます。

 誰だって自尊心を失うのは嫌ですからね。

 ですので久保が子供達に捧げる眼差しの暖かさは、きっと彼らにとって心地よいと思い
ます。

 何より、日本代表で活躍した選手が自分の目の前に立っている。

 この事だけでも凄いことなのに、そのコーチは自分に声をかけて、しかも拍手をしたり
前向きな言葉をかけてくれます。

 もしこれで

 「サッカーの練習が嫌だ。」

 という子供がいたら、よほどサッカーとの相性が良くないのだと思います。

 日本人はスポーツでも仕事でも、減点主義で捉える事が多いと聞きました。

 欧州や北米は基本「加点主義」で、長所を見つけることや上達した点をコーチたちは的
確に見抜いて声をかけるそうです。

 日本も今後、サッカーが今まで以上に日常に溶け込めば、今までコーチからキツイ言葉し
か掛けられなかった子供達が、厳しいが慈愛ある言葉で成長するようになるかもしれません。
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久保竜彦、コーチへの第一歩を踏み出す

2012-05-10 01:59:58 | 日記
 様々な媒体が、コーチとして歩み始めた久保竜彦を取り上げています。

 それらを読むと、久保がいかに子供達との触れ合いを楽しんでいるかに加えて、彼に
素質が備わっていることがわかります。

 「子供達が相手」

 ということもあるのでしょうが、彼の口からは一切、否定めいた言葉が吐かれていませ
ん。

 これは教えて貰っている子供たちにとって、とても大きいはずです。

 日本代表という肩書きに加え、彼は背が高い(181センチ)ですから、その体格でも
子供達を圧倒します。

 でもその柔和な表情と声の掛け方が、きっと子供達を虜にしてしまうのでしょう。

 現役時代は多くを語らず、対面した記者の方達も苦笑していたようですから、当時彼に
取材経験を持つ記者が今訪ねたら

 「こうも人は変わるものか?」

 と目を丸くするかもしれません。

 記事を読んだだけでは、彼がどれくらいの子供を相手に、どのような形で指導に取り組ん
でいるのか、その全貌はさすがに把握できません。

 でも近い将来、

 「コーチ 久保竜彦」

 の存在が、今日以上に注目を集めるのは、間違いないでしょう。

 「ドラゴン」

 という現役時代の渾名のように、彼も子供も勢いよく空を駆け巡る日がきっと来るはず
です。
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