僕はロナウジーニョを代表に入れるべきちょだと思いますが、さすがに先発でという考えはありません。
気力、精神力、そして前を向く推進力はネイマールに分がありますから、流れを変えたいとき、膠着状態を打破するために彼の閃きを使うべきだと判断しました。
そして何より
「ベンチには俺の肩を叩いて鼓舞してくれる先輩がいる」
とネイマールが安定した精神でいてくれたら、フェリポンにとっても有意義なはずです。
1998年ワールドカップ、岡田監督は2トップを城と中山に固定し、カズを外すことで大きな議論を巻き起こしましたが、城自身、後にこの突然のエース交代劇の不安を語っています。
確かにあの時、誰が選出されてもワールドカップは初出場でした。
川口、中田には五輪代表として本戦を戦い、後者はマルセイユでの世界選抜を戦うなど、当時ではずば抜けた経験値を誇りましたが、このエース交代のような直前の方向転換の影響を、城ほど受けなかったことも事実です。
「ベンチにかカズさんもいるじゃないか」
そう考えることができたなら、命運を全て背負うような、そうした思いは払拭できたと思うのですが。
カズにはブラジルとイタリア、そしてアジアで戦い続けた実績とエースという存在を誰よりも知る存在として、期待されていたのですが。
ネイマールに限らず、誰かが自分と同じ思いを共有してくれる、その存在が近くにいるというだけで、安心しますよね。