塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

ドラスティックな選手選考の明暗

2014-01-17 23:03:01 | 日記

 僕はロナウジーニョを代表に入れるべきちょだと思いますが、さすがに先発でという考えはありません。

 気力、精神力、そして前を向く推進力はネイマールに分がありますから、流れを変えたいとき、膠着状態を打破するために彼の閃きを使うべきだと判断しました。

 そして何より

 「ベンチには俺の肩を叩いて鼓舞してくれる先輩がいる」

 とネイマールが安定した精神でいてくれたら、フェリポンにとっても有意義なはずです。

 1998年ワールドカップ、岡田監督は2トップを城と中山に固定し、カズを外すことで大きな議論を巻き起こしましたが、城自身、後にこの突然のエース交代劇の不安を語っています。

 確かにあの時、誰が選出されてもワールドカップは初出場でした。

 川口、中田には五輪代表として本戦を戦い、後者はマルセイユでの世界選抜を戦うなど、当時ではずば抜けた経験値を誇りましたが、このエース交代のような直前の方向転換の影響を、城ほど受けなかったことも事実です。

 「ベンチにかカズさんもいるじゃないか」

 そう考えることができたなら、命運を全て背負うような、そうした思いは払拭できたと思うのですが。

 カズにはブラジルとイタリア、そしてアジアで戦い続けた実績とエースという存在を誰よりも知る存在として、期待されていたのですが。

 ネイマールに限らず、誰かが自分と同じ思いを共有してくれる、その存在が近くにいるというだけで、安心しますよね。

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大英帝国と現在のプレミアリーグ

2014-01-17 01:56:53 | 日記

 塩野七生さんの著書「日本人へ 国家と歴史編」の45ページに次の一文が掲載されています。

 「富のあるところには技能も優れている人が、集まるということなのだろう」

 塩野さんは19世紀から20世紀の大英帝国の銀器、レースを指して、イギリス人が美的なのではなく制作しているフランスやイタリアの職人の感性によると分析してしるのです。

 これ、現代の大英帝国とも言える「プレミアリーグ」と酷似してますよね。

 テレビマネーと外国資本の参入により、お金があつまることで知られるプレミアですが、ポーツマスの事例にあるように全ての買収劇が成功に終わるわけではありません。

 また、ペジェグリーニやミカエル・ラウドルップのように優れた外国籍指揮官が、英国出身の選手達を指揮、上達させていることは前者は銀器とレース、後者を職人に当てはめることが可能です。

 英国はスコットランド、アイルランドも含めて優れたセーターを作る事でも有名ですが、一方で職人の現象も危惧されています。

 サッカーだけでなく、地場産業にも近い将来海外資本が参入するのでしょうか。

 戦後、インド、ジンバブエ、エジプトなど海外植民地を次々と手放した大英帝国ですが、今でもポンドは独自の通貨として存在し、マルク、ルーブル、リラ、フランといった過去の通貨とは異なる歩みを見せています。

 しかし、イングランド代表が大舞台で8強どまりなのも

 「外国籍選手、指揮官が多すぎる事に加え、イングランド人そのものの監督が少なすぎる」

 という矛盾を抱えています。

 つまりなり手がいないことを外国籍で補っているわけですが、補っているからこそ監督の育成にまで手が回らない、従って代表監督の選出も厳しいというわけです。

 大英帝国では無い今でも、彼の地に憧れる人間は多いのですが、サッカーに関しては安穏としてはいられないようです。

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ミラン、新監督は4-3-1-2を用いるのか

2014-01-17 00:09:41 | 日記

 現実問題を考えるならば、シードルフは4-3-1-2を用いると思います。

 僕が彼ならば、本田を「1」で起用し、2トップをバロテッリとカカで構成します。

 つまり、カカをセカンドトップに指名することで、バロテッリの周囲を衛星的に動いてもらい、相手最終ラインを混乱させてもらうのです。

 「3」のインサイドハーフは、両サイドバックがオーバーラップした際の守備をタスクを担い、中央に位置するモントリーボの配給が、攻撃の要となるのも間違いないでしょう。

 マトリ、シャラーウイを起用した3トップよりも、こちらの方が確実に

 「勝ち点3」

 を獲得できると思います。

 3トップならば4-1-2-3で「1」にモントリーボ、「2」に本田とカカを置く形になると予想しますが、これではさすがに最終ラインに負荷がかかりすぎますし、中盤を逆三角形にし、モントリーボとノチェッリーノが本田を支えますと、カカの置き場所がありません。

 両翼を起用するならばロビーニョという選択肢もありますが、4-3-1-2のソリッドな対応が求められると思います。

 昨日も書きましたが、ミランが金庫を潤すには、選手の売却とチャンピオンズ・リーグの出場が不可欠です。

 本田獲得で日本から資金は流れてくるでしょうが、それでも足りないのではないでしょうか。

 本田がより負荷のかかる場面で高い技術を発揮し、バロテッリがオフコートでも集中力を維持できるならば、上位を脅かすことは充分可能でしょうが。

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本田、初のサンシーロにも気負いは見られず

2014-01-17 00:02:18 | 日記

 コパ・イタリアはミランにとって無冠を回避するための免罪符なのでしょうか?

 昨シーズンはローマダービーの末びラツィオが優勝しましたが、ローマの2クラブ、そしてフィオレンティーナ、ナポリなどセリエAだけでなくコパ・イタリアにも縁が薄いクラブですと、純粋に喜びが増すのでしょうが。

 ワルテル・マッツアーリがナポリ時代にコパ・イタリアで優勝した際、ファンがあれほど歓喜に沸いたのは、

 「マラドーナ離脱以後、初の優勝」

 だった為ですね。

 マラドーナ時代にはブルーノ・ジョルダーノ、アレマン、カレカと主力が充実し、その後はゾラにカンナバーロ、フェラーラと後のアズーリがクラブを支えたわけですが、当時から彼らの金庫に金は無く、売却の対象になりましたが。

 本田がコパ・イタリアで活躍したことは確かに素晴らしい。

 でも彼自身は

 「こんなに騒がないでくれ」

 と思っているでしょう。

 これがダービー、ユヴェントス戦でのゴールならば彼も饒舌になるはずです。

 しかし、コパ・イタリアのゴールはそれがサンシーロ初お目見えでのゴールというおまけつきであっても、本田からすればただの1ゴールという認識ではないでしょうか。

 ミランはシードルフ政権に移行し、明らかな過度期に当たります。

 このオランダ人指揮官が故郷同様に3トップを用いるのか、それともミラン従来の4-3-1-2を用いるのかはまだわかりませんが、本田がわずか2試合で自分の土台を築いたことは間違いありません。

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