今日は休みでしたが、会社の課外活動に参加する為結局会社に向かいました。
そこで改めて感じたのは、僕はひとりでいるのが苦痛でないこと、逆に周囲に話しかける事の方が僕個人にとって大変だ、というものです。
「これじゃ嫁さんが来ないのも無理ないな。退屈な男としても仕方が無いし」
と自分で苦笑してしまいましたが、日本人というのは多分自分が話しかける事で、相手の「間」に入る事、相手の時間を奪う事を非常に嫌うように思います。
話が下手ということもあるでしょうし、必要以上に気を使いすぎると言う形で、これは慮るという意味合いとは別ですね。
でも欧州人の多くが皆と語り合うのが好きかと言うと、そうでもないでしょう。
アヤックスからインテルに移籍した当初のデニス・ベルカンプの姿は今でも語り草で、長友祐都を見ていると、このオランダ代表FWとは正反対の姿に驚いてしまうくらいです。
彼からすれがアヤックス時代とは比較にならないくらいの長い練習量、そして緻密な戦術確認、加えて皆がイタリア語を求めることに意固地になってしまったのでしょうか。
ちなみにオランダ時代とは桁外れに違う
「試合の結果」
にも面食らっています。
「ともすると非常に厳しくなって大声でがなりたてるんだ。最初はびっくりしたよ」
この一文はワールド・サッカーグラフィックのインタビューで語った指揮官バニョーリへの印象ですが、僕も含めてひとりでいることが苦にならないで選手は、
「普通の声のトーンで話して貰って構わないよ。同じ人間じゃないか」
と思う物なのでしょうか。
ベルカンプはこのインタビューで「2トップ下の方がいいね」と語るも、インテルはゾーンプレスの波及を受けて4-4-2で戦いましたから、それもベルカンプにとってはきつかったのでしょう。
聡明な彼がどうしてイタリア語を覚えず、ふさぎ込んだかは彼自身しか理由はわかりません。
人間は自分の個性を尊重し、同時に自分が飛び込むことでしか納得がいかないのも確かなのですが。
(参考資料 ワールドサッカー・スーパースターズインタビューズ 第1巻)