クラレンス・シードルフがインテルからミラン移籍後、中軸として長年活躍したことは事実です。
その一方で先日までボタフォゴで現役生活を送っていた彼を、新監督に指名したミランは他に方法は無かったのかとも思います。
後任候補に挙げられてから、彼自身ボタフォゴとの契約解除に向け、代理人とクラブが話合いを持ったでしょうし、ファンも受け入れるしかなかったと思います。
その一方で
「昨日まで選手、今日から監督」
という立場、そしてメンタルの切り替えはそんなに容易ではない、と僕は思うのですが。
ボタフォゴとシードルフの間では、今回のような措置の為に契約解除という項目が盛り込まれていたそうですから、契約という観点に関しての不備はない模様です。
しかし、ボタフォゴもこの中途半端な時期に主力が抜けてしまうことは痛いですし、それはミランも同様です。
これならば既に現役を退き、後任候補として浮上したピッポ・インザーギの方が心と準備が出来ていたのではなかろうかと思うのですが、ミラン首脳陣はそう捉えなかった模様です。
日本では
「新監督が彼を起用するか」
という観点で語られています。
しかし、現在の11位では当然チャンピオンズ・リーグ出場できず、経営の苦しいミランの懐事情を更に圧迫してしまいます。
本田はCSKA時代、既にチャンピオンズ・リーグに出場していますから、16強以降参加できません。
恐らく新監督は、ミランの基本4-3-1-2でチャンピオンズ・リーグを戦い、リーグでは4-3-3を用いる、そんな気がします。