goo blog サービス終了のお知らせ 

塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

決断における余波を感じて

2020-06-17 20:11:15 | 日記
 代表監督が切ないのは、やはり選手を切り捨てる時ではないでしょうか。

 そしてその決断は、周囲に大きな余波を与えます。

 例えばドイツ代表GKにまマヌエル・ノイアー、テア・シュテーゲンに、ベルント・レノという誰が第1GKに指名されてもおかしくはない選手が3名もいます。

 実はノイアーは、レネ・アトラーが負傷を負った際に台頭した側面もあり、もし両選手が競っていれば、もしかすると4名のGKがレギュラーを争うという、とんでもない事態になっていたかもしれません。

 イタリアのようにドンナルンマこそが、ジャンルイジ・ブフォンの後釜に相応しく、彼を補助するのがマティア・ペリンなど、ドンナルンマ以前に招集対象だった選手。

 と言う方が事は簡単に解決できそうに思えます。

 1998年ワールドカップ、日本代表は率いる岡田さんを軸に、誰もがワールドカップを知らず模索する形で初戦のアルゼンチン戦までをすごしていました。

 岡田さんはきっと、重圧よりも劇的なまでの孤独、寂寥感の方が多く感じたのではないでしょうか。
 
 「ジーコを補佐役に着けたらよいのではないか」
 「ジーコが横にいれば皆安心だし、何より親善試合の申し込みが楽になるはずだ」

 という意見もでましたよね。

 アントラーズがJリーグ開幕前、クロアチア代表と試合ができたのも、クロアチア自体が新参者で認知されたいという面もありましたが、やはりジーコの申し出と言う点が大きかった。

 それは間違いないでしょう。

 しかし彼はセレソンに帯同しており、岡田さんはキングを外すことで、城の独り立ちに期待を込めます。

 城も後に回想していますが、日を追うごとにのしかかる重圧は本当に大変だったと語っています。

 決断はしなくてはなりませんが、その余波は僕らが思う以上に大きいという点を忘れてはいけませんね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バイエルン、リーグ8連覇の陰で

2020-06-17 19:59:47 | 日記
 バイエルン・ミュンヘンがブンデスリーガ8連覇を達成しました。

 この優勝を喜んでいるのは、日本の雑誌編集者だけではないでしょうか。

 日本の選手名鑑はどの出版社が編集しても、それらの全てが高品質と言えるものですし、少なくともデータ入力という観点からすれば、間違いを犯すリスクが格段に減る、言い換えれば作業量も減る、というわけです。

 しかし、バイエルンのファンと選手、首脳陣や番記者は喜んではいないと思うんですね。

 確かにアントニオ・デイビスのような場数が足りない選手は嬉しいでしょうし、ニコ・コバチ解任という大ナタを振るったシーズンであったことも事実です。

 リベリとロッベンを失った、初めてのシーズンでもありましたしね。

 しかし、8連覇を果たしても、それがチャンピオンズ・リーグ優勝への布石になるかと言えばそうではなく、やはりバイエルンは

 「欧州王者になってこそ、リーグ優勝の価値がある」
 「2013年以来の優勝を果たさなければ、満足は出来ない」

 と考えるのが当然です。

 ミハエル・バラックが2007年にチェルシーに移籍したのも、バイエルンに留まり続け国内を席捲しても、もはや意味をなさないと感じたためでした。

 つまる、バイエルンは優勝しなければ

 1・レバンドフスキやキングスレー・コマンにダヴィド・アラバなど、主力がレアルやリバプールへ移籍志願しかねない
 2・逆に優勝すれば、有力選手を招くことが出来る

 という点はあるでしょうね。
 
 勿論、ブラジル代表ダンチ、ドイツ代表ゲッツェのようにバイエルンの風土が合わなかった選手もいますし、アンチェロッティにグアルディオラという、優勝経験を持つ指揮官も優勝を贈ることはありませんでした。

 リヨンがリーグ1で7連覇した最後のころは、どこかしらけムードだったように見えますし、チャンピオンズ・リーグ優勝は代謝と言う意味でも最高の形に違いありません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今季はどの競技も、注釈つきになるのでしょうか。

2020-06-17 19:44:46 | 日記
 チャンピオンズ・リーグがポルトガルを軸にした、セントラル開催を目指していると聞きました。

 ただ、優勝クラブには注釈付きが添えられるかもしれませんね。

 1999年、NBAは労使協定のもつれに伴い、通常82試合で行われるレギュラーシーズンを50試合と言う短縮の形で行い、そこからプレイオフを行いました。

 この年優勝したサンアントニオ・スパーズは、この50試合しかレギュラーシーズンを戦わなかった、と言うだけの理由で注釈付きの王者として見られることが多かったんですね。

 しかし、以後のスパーズは名手ティム・ダンカンと指揮官のグレッグ・ポポビッチを軸に2000年代の米国バスケットボールに、大きな足跡を残します。

 ですから、仮に今季のチャンピオンズ・リーグ優勝クラブがイレギュラーの形で決まっても、陰口を叩くようなことはあってはいけないでしょうし、むしろ発奮材料になるかもしれませんね。

 日本でもプロ野球はパ・リーグがプレイオフを行い、セ・リーグは行わないというリーグでそれぞれレギュラーションが異なる事を発表します。

 大リーグの場合は

 1・アメリカンには指名打者制度があるが、ナショナルには存在しない
 2・アメリカンは場合によってサスペンデッドを取り入れるが、ナショナルは原則勝敗がつくまで試合が続く

 という差がありますが、試合数とプレイオフというレギュレーションは変わりません。

 ですから今季のプロ野球は、リーグによって異なる形で優勝チームが決まることは、後々紛糾の材料にならないものかと、勝手に推測したにすぎませんが。

 Jリーグも優勝クラブの報酬を減額する措置を取りますが、ワクチンがまだ未開発の現在、来季も今季同様苦しい開催になる可能性はあるでしょうね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする