今度ヴァンフォーレに加入するイルファンにしても、コンサドーレを退団したレ・コン・ビンにしても、かつてイタリアで中田英寿が活躍を見せた事の逆バーションですよね。
ペルージャはガレックスが手掛ける彼のマーキング・ジャージをホーム、アウェイ、そしてサードに至るまでかなりの枚数を日本史上で販売しましたし、今はもう見なくなりましたが、スパイクも投入しましたね。
でも、彼らが中田を売り込んでも
「ペルージャが日本サッカーに出来る事」
は考えもしなかったでしょうし、それはペルージャからローマ、パルマへと仲田が移籍するようになり、ペルージャの存在がファンの記憶から消えてしまッ田事も含めれば、お互い様なのでしょうが。
でも、もしペルージャがベルマーレ平塚を軸に、日本サッカーに寄与していたならば、こんな簡単にファンが離れる事はなかったように思います。
例えばバルセロナがアジア市場を踏まえ、Jに
「バルセロナ・ジャパン」
という単独クラブを送り込むなどとは考えないでしょうし、だからこそアルビレックスの試みを異端と解釈できる反面、凄い事だと思うのです。
コンサドーレにしてもヴァンフォーレにしても、費やしたお金は回収したいと思うのは当然ですし、彼らで商売をするのは当然です。
一方で金儲けだけを考える時代は過ぎ去り、お互いが価値ある存在として承認する時代に移り変わりつつあると思います。
ラオスやカンボジア、イラクなど戦禍に見舞われた国では、逆説的ですが非常に秀でた若手選手が多いと聞きますし、育成が滞り始めている日本にとって、逆に参考例としての見本になるようにさえ感じます。