私の古くからの友人であり、母親のような存在のミセステーラーは今年94歳になり
ましたが、一人で暮らしています。
週に2回ほどヘルパーさんに来ていただいてお掃除や洗濯を手伝っていただいている
ようですが、いまだに食事の支度やガーデニングをしているとか。
昨年の夏も、私がイギリスを去る時に彼女にあげた大きな植木鉢を使ってトマトを作って
いました。
冒頭の写真のダイニングテーブルは、彼女の母親から譲り受けたそうですから100年
近く経っているかもしれません。チャリティショップに行けばもっと豪華なテーブルが安く
手に入るでしょうに、彼女は買い換えようとはしません。
私から見ればそれほどきれい好きとは思えない彼女の家の中がいつもすっきりと片付い
ているのはなぜでしょうか?それは、日本のように「安いから」とか「便利」だからといって
やたらに物を増やさないからだと思います。
同じ年代頃に建てられ(約50年前)、しかも同じくらいの広さなのになぜこうも差があるのか
と、連れ合いの実家を訪れるたびに感じてしまいます。家の建築に建てた費用もたぶん同じ
位だと思います(以前、ミセステーラーに聞いたら、驚くほど安い値段でした)。
ところが、現在のミセステーラーの家の価格は5、6千万円もするそうです。方や連れ合いの
実家は、家の中は物で溢れ(廊下まで)、家の価値はまったくないどころか、取り壊す費用が
何百万円もかかるかもしれません。
イギリス人のように「あまり物を増やさないような生き方」をしたいとは思うのですが、まだ程
遠いようです・・・・(反省)