アンティークのある暮らし  DORIS

ハウステンボス在住のネットショップ「DORIS」店長のブログです。http://mttaki.shop-pro.jp/

イギリス旅行記~2日目 チェルトナムの街で・・・

2013年03月29日 | イギリス

3月21日 朝8時半、朝食を摂りにダイニングルームへ。すでに1組のイギリス人夫婦が食事を

していた。

そのご夫婦にも挨拶をして、チェルトナムレディスカレッジ(冒頭の写真がキャンパス内=マドンナの

娘が通っているという噂のある、お金持ちのお嬢様学校)の見える窓側に座ると

 

オーナー女性がやってきて「昨夜はよく眠れましたか?」と笑顔で挨拶して下さった。

このホテルはいわゆるB&Bなので、朝食は無料で付いてくる。料理は選べるらしく、私は

卵1個をスクランブルエッグにしてもらい、マッシュルーム、トマト、スモークサーモンを注文し、

ヨーグルトとオレンジジュース、フルーツを戴く。

 

これに、ブラウントースト1枚を食べたのだから、普段朝食をとらない私には多すぎるくらい。

トーストにバターを塗り、自家製のマーマレードをつけてスモークサーモンをのせて食べたら

これがたまらなくおいしくて、同じメニューを3日間いただいた。おかげで、昼食は抜くことが

でき、節約できた。

 

誰かかが書いてたけれど「イギリスでおいしい食事をしようと思ったら、朝食を食べよ」と。

これは昔の話だと思うが(今は、お金さえ出せばおいしいレストランがたくさんあるから)、

当たっていると思う。

 

アンティークの調度品に囲まれ、クラッシック音楽が流れる空間でこんなおいしい朝食を

食べれるなんてなんという幸せなんだろう・・・・(この時にはこの後、ロンドンで悲惨な

思いをするとは夢にも思わなかった・・・・)

 

オーナーもよほどのアンティーク好きと見え、いたるところに収集品が陳列してあった。

  

 

朝、10時前にホテルを出て街中へ。最初に行ったのは某銀行。昔、住んでいた時に

作った銀行口座があり預金が少し残っているので、今回はそれをおろして使うことにして

していた。でも、普通預金には少ししか残高がないので、定期預金から普通預金にお金

を移さないとATMではキャッシュを引き出せない。窓口で2000ポンドを移し、500ポンド

を現金で受け取る。

 

この後、チャリティショップなどを散策。

イースターなのでショーウィンドーのディスプレイも可愛い。

クラフトやさん。

さすがイギリス、ガーデニンググッズもおしゃれだ。

 

この後、バスで町中から2,5キロほど離れたミセステーラーの家に行く。ちょうど、庭師が

来ていて彼女の小さな畑を掘り起こしていたところだった。一緒にお茶を飲みながら、30分

ほど話をする。

 

想っていたよりも元気そうだったので安心した。相変わらず口が悪く「あの庭師はとても

おしゃべりで困るのよ」とのこと。じゃあ、わざわざ私を呼んで話の中に入れなければいい

のにと思う。余計に話が弾んで長くなるのに・・・・

 

何度もブログに書いているけれど、彼女は先日94歳になった。お誕生日の時には家の

周りに車が十何台も停まって、たくさんの人がお祝いにかけつけてくれて「大変だった」

らしい。

 

私が彼女と出会ってもう二十五年も経つ。初めて会ったのはイギリスではなく京都だった。

彼女の最初の日本訪問の際に、たまたま友人が都合が悪くて彼女の面倒が見れないから

私に案内をほしいと頼まれたのだった。彼女とはとても気が合って、それからは毎年彼女の

家に泊まるようになった。両親を早く亡くした私には故郷と呼べる場所がなく、彼女の家が

私の家みたいな感じになっていたのである。彼女は私のことを娘だと言ってくれ、私も

「イギリスの母」だと思い、私がニューヨークで今の連れ合いと出会い結婚した時も結婚式に

は出席してくださった。

 

しかし、数年前からは彼女の家には泊まらずにホテルに泊まるようにしている。それは、彼女が

高齢になり、時々具合が悪くなったりしているのを知ったので負担をかけたくないと思うからだ。

いくら「おまえは娘」と言ってくれても所詮は赤の他人。まして言葉や文化も違うし、とても気を使う

と思うからである。だから、昨年の夏に連れ合いと共に訪問した時も泊まらないで夕食だけを一緒

にした。

 

今回も昨年と同じように「中華料理の出前」を頼もうと話していたが、夕方再び彼女の家を訪れ

たら手作りの「シェパードパイ」を出してくれた。自分用にまとめて作っておいたのを解凍したらしい。

「もしかしたらこれが最後の彼女の手作り料理になるかもしれない・・・」と思いながらありがたく

いただいた。

 

タクシーを呼んでもらい、8時半ごろにはホテルに戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする