蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

落語 「転失気」

2009年12月07日 15時06分18秒 | 日記
ネットでニュース検索をしていたら
興味深い記事に出くわした。

新潟日報2009年11月15日付のコラムである。

 【新聞記者】人間はつい知ったかぶりをしてしまいがち

落語の魅力を広く知ってもらおうと
上越市などがこのほど開いたのが「落語レクチャー」

この中で、桂米福師匠が演じた和尚さんが
転失気(てんしき)の本当の意味=おなら=を知らないのに
知ったかぶりをしてしまい一騒動が起きてしまう。

このコラムを書いた記者さんは
ベテランの話芸に笑い転げながらも
知らないことを知らないと正直に言う重みを
頭の隅っこで思ったそうだ。

下記に落語「転失気」の内容が記載されている↓
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug311.htm

人間、知ったかぶりをしてしまいがちなんですねぇ~
知らないなら「知らない」「教えてください」と言えばいいのに
プライドが邪魔するのか、「知らない」と正直に言えないんですね

こういうのを「いらぬプライド」と言うんだろうな。

知ったかぶりで起きる騒動も笑い話になる程度なら良いけど
人を巻き込み迷惑をかける騒動は、ねぇ…

知ったかぶりより怖いのは、人間の「思い込み」

不完全データを自分の都合の良いように組み合わせ
さも事実であるかのような錯覚に陥ることがある。

以前、私は、これでよく失敗したっけ
最近は、なるべくデータを揃えてから
判断するように心がけているけどね。

人間の脳の構造って不思議だ。

「妄想」と「想像」→「創造」
「思いつき」と「閃き」

この違いは、データ量の違い、かな?

妄想や想像は、各人の自由―
この自由が許されるのは自己の脳内だけ。

思い込みで作り上げた作り話を
事実であるかのごとく他者に話すのは罪だ。

ここをわきまえないと必ず失敗する

上記のコラムを読んで、自分を振り返ることができて良かった。

にしても、落語は面白いなぁ
人間の本質を鋭く見極め、笑い話に昇華している。

以前、落語を稽古に取り入れたことがあったけど
また、やってみようかな