舞台ビデオ三昧☆

昨夜、熱が出てしまって稽古をお休みさせてもらった。
団員諸君、ごめんなさい

ジキナ顆粒は、私の強き味方
昨日もこの薬を飲んだら幾分体調が良くなり
本来寝るべきところだったけど
Ｏさんからお借りした舞台ビデオ鑑賞を開始。

最初に観たのが

　　人間風車　作／後藤ひろひと　演出／Ｇ２

まだ観たことがない人もいるだろうから
詳細の記載は控えるが
いやぁ…なんとも恐ろしくて
けど、最後はとても感動して…

童話作家を目指す青年が主人公
そのためか前半はギャグ的要素を含む
ファンタジックな世界が繰り広げられ
最初のうちは

　　ん？…

と言う感じで静観していたが
中盤から人間の欲望や感情が炸裂！
残酷な展開ではあったけど
人間の本質を突いているなぁ…と。。

構成的にも今まであまり観たことのない作品だった。

先日観た劇団新感線の「朧の森に棲む鬼」もそうだけど
これもぜひ団員に観てもらいたい作品だ。

その後、つい調子に乗って二本も観てしまった。
熱があるというのに…アホですね

鑑賞したのは

　　髑髏の城の七人　作／中島かずき　演出／いのうえひでのり
　　メタルマクベス　原作／Ｗ・シェイクスピア　脚色／宮藤官九郎　演出／いのうえひでのり

両方とも劇団新感線だ。

髑髏のほうは、ベースに戦国～江戸に推移する時代背景がある。
江戸城が髑髏城、からくり屋敷のように
抜け道がたくさんある城。

天魔王という魔界族(？)が現れるのは
朧と似ているね。
異界のものを登場させる場合
使い方を誤ると陳腐な作品になる可能性も。

主演の染五郎さんは明るく軽い素浪人と天魔王の二役

朧のライは、この二つを合体させたような役だったかも？

これは、朧を観たときほどの衝撃はなかったが
十分楽しめる作品だった。

メタルマクベスは…

「マクベス」という作品に関して
私はいずれやってみたいと密かに目論んでいる。
そのため、どうもミュージカル仕立ての部分が
どうしても受け入れきれないところがあって…

けど、役者が良かったし
クドカンさんも、原作の大切な部分や
登場人物の性格に関してもきちんと押さえ
拡大して見えるように描いていて
歌や踊り以外は、楽しめた。

若干衣装や人物設定に違和感を覚えたが
そこはきっと好みの問題だと思う。

マクベスは内野聖陽さん、夫人は松たか子さん
二人とも徐々に狂っていく過程に見応えがあった。

狂気に心が惹かれるなぁ…

観終わると既に空は白んでいる。
どうやら熱は下がっているようだ。

　　単なる疲れだったのかな…

と、熱を計ってみたところ、まだ微熱がある。

　　むむ…少し睡眠を取らねば！

と、あわてて布団に潜り込んだのでした