蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

狂言

2010年01月28日 23時48分20秒 | 日記
そういえば…

1月に市民劇場に再入会したことを書きそびれてました。

市民劇場は、全国にある会員制の演劇鑑賞団体。
会費は月額2500円で、年間6本の芝居を鑑賞する。

実は、10年以上前、入会してました。
長野にいながらにして、プロの芝居が観れる貴重な団体だから。
当時ネックだったのは、自分が観たい芝居が観れないことだった。
観たいと思う芝居は、東京まで出向かねばならず
交通費とチケット代金の捻出に苦労していたため
僅かな会費を支払うのが苦しくなり、やめてしまった。。

今は、東京に行きたくても行く時間が作れない。
例え自ら観たいと思う芝居じゃなくても
プロの芝居に少しでも触れる時間を作りたい…
そうしないと、創造性が枯渇してしまうかもしれない。
そんな恐怖と、演劇鑑賞人口が少ない長野市において
減少傾向といっても、800人以上の会員がいる市民劇場という団体は
演劇人にとって貴重な存在だと思うようになって
再入会をすることに決めた。

1月21日(木)に初めての例会があった。
場所は市民会館。
京都大蔵流・茂山千五郎家の狂言を鑑賞。
演目は「蚊相撲」「文荷」「延命袋」の三本。

茂山家の狂言は「お豆腐狂言」と言われているらしい。
いつの世も、誰からも広く愛される、飽きのこない、そして味わい深い…
確かにそんな温かさのある狂言だった。

私は別の流派の狂言を観たことがあったが
茂山家は初めてだった。

古典というと敷居が高くなりがちだけど
庶民的な雰囲気の親しみやすい感じが
それを感じさせなかった。

いやぁ~
久しぶりの狂言、面白かった!
特に最後の「延命袋」は、思わず噴出しつつも
わが身を振り返ってしまう…そんな演目だった。

私は、歌舞伎や狂言、人形浄瑠璃も好き。
中・高校のとき、古典が好きで
古い言葉にどっぷりはまった経験もある。

小学校の頃、日本舞踊を習ったことも影響しているかも。
家庭の事情があり、一年ほどでお稽古を中断し
その後17歳のときに、再び日舞の稽古を復活。
三年間習って、再び中断。
30歳で復活し、今に至る。

先日、歌舞伎DVDをケンタロウ君に見せた。
小学校公演で彼が演じる役は特殊な表現が必要で
そのヒントになれば…と。
芝居部分には刺激を受けたようだけど
舞踊ものに関しては

  日舞の良さがわからない…

と。。
ここは好みなんでしょうね。
若い人はテンポが速く、動きの激しいものを好む傾向がある。
日舞の中にも、そういう演目はあるが
バレエやダンスとは、基本的なベースの動きが違うしね。

日本の文化である古典系の芸術に関して
好き嫌いではなく、記憶に留めてほしいと思っている。
自分の国の文化芸術を知らないのは恥だと、私は思う。
押し付けるつもりはないけど
これからも折に触れ、うちの団員には
古典に触れる機会も作っていきたいと思っている。
その中から学べることは、きっと多いはず