蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

招かれた客♪

2010年03月11日 14時04分09秒 | 日記
昨日は、市民劇場の3月例会だった。

  タイトル 招かれた客
  作    ダビッド・ファラオ
  演出   鵜山 仁
  出演   風間杜夫・久野綾希子・綾田俊樹・川端槇二

この作品は、フランスのコメディ。
2003年パリ、エドゥアール7世劇場で初演。
その後も話題を呼び再演を重ねているとか。

失業者の休職をテーマに、現実の社会の矛盾や歪みを喜劇として捕らえ
個性的な失業者の家庭を訪れる客との出会いが作るドラマは
予想もしなかった方向へと展てして行く・・・。

失業中の風間さん演じるジェラールの趣味が面白い。
家中に線路を敷き鉄道模型を走らせるほどの鉄道マニア。
なかなか手に入らない鉄道模型を持っている。

ジェラールの妻コレット(久野さん)は
どう見てもセンスがなく、その陳腐さが笑いを誘う。

この二人、水槽になぜか「ナマズ」を飼っている。
センスの悪いオブジェにセンスのない音楽…
一歩間違えばあざと過ぎるとも思える設定だけど
愉快であれば、そんなことも感じないんだなぁ…と思った。

この夫婦の上階に住人アレックス(綾田さん)が
ジェラールの就職がうまくいくように
色々なアイディアを提供するのだが
ことごとく裏目に出て、これまた笑いが!

ジェラールが再就職しようと思っている会社の部長ポンテニャックが
最終選考面接のためにジェラール家を訪れるのだが
この部長と夫婦のやり取りが痛快だった。
中間管理職の悲哀を見事に笑いに昇華させていた。

笑いとはこうやって生み出すのだ!
そんな方程式が垣間見える芝居♪
久しぶりにコメディらしいコメディを観た、そんな気分。

役者陣が

  これぞコメディぞ!

という動きで演じていたこともあり、安心して楽しめた。

市民劇場の会費は毎月2500円、学生はナント!1000円!!
例会は二カ月に一度なので
単純計算でいくと5000円、学生は2000円で
一本芝居が観れることになる。
東京まで行かないと観れない芝居ばかり。
これは、お得ですよね。

長野にいながら質の高い芝居を観れる市民劇場はお勧めです

例会終了後、役者陣との交流会に参加。
風間さんも久野さんも
日常コミュニケーションが下手で
他人とうまく話せなかったりするのだが
舞台だと自分を解放できると言っていた。

台詞があるから自由を獲得できる…
決められたルールがあるからこその自由…
そんなことを考えた瞬間だった。

どの役者さんからも、舞台が大好き!
という気持ちが伝わってきて
何だか私まで嬉しくなった。

その後、同じグループのメンバーと
食事をしながらの交流会。

これからも、人との繋がりを大切にしていきたいと思っている