蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

自主稽古☆

2011年01月30日 23時45分37秒 | 日記
今日は、上田チームの稽古日。

昨夜、雪が降り出して道が心配だったけど
朝はすっかり止んでいて、全く問題なし。

13:00過ぎに中央公民館に到着すると
練習室で午前中から自主稽古をしていたメンバーが
私たちに気付いたらしく
満面の笑顔で大きく手を振ってくれている。
ケンタロウ君と私もみんなに手を振って応える。

上田チームのメンバーたちは
先週から日曜日の午前中に自主稽古を始めた。
先週は寂しい人数だったようだけど
今日は、半数のメンバーが参加して
ダンスや台詞の稽古で汗を流したようだ。

稽古場の中に入って行くと
みんなが元気にダンスを踊っている。

  おお~~
  バッチリだねぇ~~

先週までシドロモドロだったメンバーも
随分踊れるようになっていて、びっくり!

  やっぱりやったらやった分だけ
  成果は上がるんだよね♪

その後、巻きで基礎訓練を行い
先週インフルエンザ等で休みだったメンバーのために
台本の最初から復習をしていった。

  誰に、どんな気持ちで、どんな影響を与えたくて
  どんな態度で台詞を発するか?

を、説明しながら進めていく。
みんな真剣に取り組んでくれていて気持ちが良い。
が、あまり丁寧にやり過ぎると

  う…時間が足りないっ

ってなるので、後半は動き優先に切り替え
稽古後に演技についての補足を加え終了。

あと僅か四回の稽古日数で
どこまで上げていくことが可能だろう?

  あと二回で、何とか最後まで通して
  残り二回で、通し稽古をすることにしよう。


前向きなメンバーばかりだから、きっと大丈夫。

中には、以前から入っていた予定をキャンセルして
稽古に参加できるように都合をつけたメンバーもいる。
申し訳ないなぁ…と思いつつ
その思いに応えられる発表会にしていこうと
決意を新たにした私でした。

昨日のアジア杯は
スキル面ではどうみても上位のオーストラリアに
日本はチームプレーで優勝の栄冠を手にすることが出来た。

お芝居も同じ
良いチームなら、必ず良い結果が出る

これは、S短大の生徒を10年間教え続けた中で
明確に出た結論。

ギクシャクしたチームでも
指導する側のテンションとエネルギーで
ある程度のラインまで引っ張り上げることはできるが
明らかに異なるのは、台詞のキャッチボール。
サッカーで言えば、パス、かな。

パスする側は、相手にきちんとパスし
受け取る側は、それをきちんとキャッチして
次にパスする相手に、きちんとパスする。

そうじゃないと、台詞と言うボールは
宙を彷徨い、どこかへ飛んで行ってしまう。
その結果、台詞だけが舞台空間を飛び交うだけの
面白くない芝居になっちゃんだよね。

パスをきちとんと繋げていければ
必ず良いシュートを決めることが出来る

芝居の場合、役者同士だけじゃなく
お客様に伝える必要もあるし
スタッフと呼吸を合わせていく必要もある。

短期間の一般向けのワークショップでは
あれもこれも教えるのは難しいけど
稽古のたびに「お客様に届く声でね」と声掛けし
「お客様」の存在を意識してもらえるように
働きかけをしながら、進めていく。

言葉のパス、言葉のキャッチボール

これは役者としても基本中の基本。
スキルを磨く以前に必要なこと。

そして、これって役者のみならず
他者とコミュニケーションを取って行く上でも
大切なことなんだよね。

このワークショップ参加者の皆さんに
ここで気付いたことを
現実社会で生かしてもらえるように…

これに限らず、どんなことでも

  いつも以上に頑張った!
  いつも以上に努力した!

と思える状況まで持っていかないと
中途半端な状態で終えることになってしまう

稽古後、印刷されてきたチラシを配布すると

  うわぁ~凄いっ!
  こんなに本格的なチラシだなんて思わなかった…

と、驚きと驚嘆の声を上げるメンバーたち。

  きっといい舞台になるから
  みんなで宣伝しましょうね♪

と言いながら心の中で

  みんなの頑張ってる姿を見ると
  チラシ製作を含め、可能な限り
  精一杯のことをしたくなっちゃうんだ…
  私も頑張るからね…

と呟く。

三ヶ月という期間を無駄にしないためにも
あと残り一カ月、参加者の皆さんには
精一杯頑張ってもらいたいし
私も最善を尽くしていこうと思っている