蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

集中稽古を終えて

2012年11月26日 20時30分59秒 | 日記
三日間連続で行ったシアターWSの稽古を
昨日、無事に終えた。
ようやく全体の流れが見えて、ホッ。
ハードだったが、三日続けて行ったため
メンバー同士の距離が縮まったようだ。

出演者は全部で20人。
十数人で創るシーンがいくつかあり
否が応でも呼吸を合わせる必要に迫られる。
人によって感覚が異なるので、難しい側面もあるが
他者の呼吸や間や身体を皮膚で受取り
発信するという行為は双方向性の基本。
コミュニケーションの基本とも言える。

残る稽古日数は5日。
返し稽古をする中で、シーンの必要性や自分の役割を
体で感じてもらえるように導いていきたい。

ある一人のメンバーが、演技に関する本を読んで

  自分の癖

の話をしていたことを思い出した。

自分が自然だと思う演技は
自分の癖なので、役を演じるには
色々な表現を覚えることが必要だ…
そんな内容だったかと思う。

Xさんが自然だと思う演技は
X役であれば、適切かもしれないが
Yさんだとすれば、不適切かも?

また

  自然な演技=気持ちいい演技

とも考えられる。

自分が「気持ちいい」と思う表現が
適切かどうかを判断するには
気持ちいいと思っている根本が
どこにあるかを知ることが肝要である。

自分の感じ方に疑問を持つことなど
日常実践している人は少ないよね、きっと。

良きにつけ悪しきにつけ、感じ方を否定するのは
自己否定になりかねないので、すべきではない。
否定するのではなく、他の人だったら
役の人物だったら、どう感じるのだろう?と考えてみる。

これって、自分の傾向性や癖を知るのに役立つんだよね、案外。
知ったところで、癖というのは習性だから簡単に修正できないが
知ることで見える世界が違ってくる。

人の感じ方や捉え方は千差万別だ。

だから、人間は面白い、のでしょうね。