3週間前ぐらいだったかな。
須坂☆キッズシアターに参加している子どもたちと
時代背景についてのディスカッションをした時の話。
須坂藩第13代藩主のお殿様「堀直虎」公のお誕生日は
1836年8月16日
8月16日と言えば・・・
終戦の日(8月15日)の翌日
残念ながら終戦の日を知っている小学生はほんの僅かだった。
で、黙とうを知っているか聞いてみたところ
流石に5,6年生は知っていたけど中学年以下は殆ど知らない。
江戸時代末期は、他国との戦争は行わなかったが
内乱は続いていた。
江戸時代以降、日清・日露戦争、第一次世界大戦
第二次世界大戦を行い、多くの国民の命を失った。
終戦の日から73年と4か月・・・
これは虚構でも絵空事ではない。
今の小学生たちのおじいちゃん、おばあちゃんが
実際に体験した歴史なのだ。
戦争の恐ろしさを知らない子どもたちが
平和が大切であることを字面で刷り込まれていく
なぜ戦争反対なのか
なぜ平和を求めるのか
本当の幸せとは何か
小学生は知識が足らないだけで
興味を持てば思考することはできる。
大人のように予定調和を考えたり
言葉を選んだり、空気を読んだりしないから
シンプルに素直に考えることができるかもしれない・・・
子どもたちには、上記のディスカッションをしながら
日本が戦争を行っていたこと
終戦の日が8/15であること
直虎公の誕生日がその翌日であること
亡くなった人の冥福を祈って黙とうすることなどを
伝えたが、半数が理解したかどうか・・・
73年前の戦争で多くの命を失い
その戦争の傷跡が今も深く根を下ろしていて
それが原因による国内・外交摩擦が続いている。
今の小学生にとっても他人事じゃないんだよね。
機会を見つけて、親や近くにいる大人たちが
戦争を含むこれまでの日本の歴史を伝えることが
日本の未来を背負う子どもたちを育てることに
通じるのではないかと、私は思っている。
知らないほうが幸せ、という考え方もある。
が、知らないのは恐ろしいと感じる事もしばしば。
子育てに正解はない。
子どもによって興味を持つこと
楽しいと思うことが違うしね。
生活の中で、色々な価値観に触れる機会があり
思考・判断する習慣が自然と身に着くといいなぁ~と。
直虎公の人生を考える上でも外交(戦争)は一つのキーワード。
第15代将軍徳川慶喜公が大政奉還をして
政権を天皇にお返しした後
直虎公は外国総奉行という大任を拝した。
幕府の未来に暗雲が立ち込めているときに
直虎公は今でいう外務大臣になった。
どんな思いで引き受けたのか。
世界と日本と須坂の民と・・・
想像でいいの。
想像することが大事なの。
本当の気持ちなんて、直虎公にしかわからないんだから。
ただ想像しろって言ったって、材料が揃わなければ
リアルに想像することはできないんだよね。
想像しながら創り上げていく演劇というソフトは
想像力が失われてしまった現代に生きる人たちの
想像力向上プログラムになり得る。
須坂☆キッズシアタープロジェクトの本番まで
残すところ3週間・・・
想像する面白さを体感する場にしていきたい。
