蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

戦争~終戦~黙とう

2018年12月14日 15時51分26秒 | 日記

3週間前ぐらいだったかな。

須坂☆キッズシアターに参加している子どもたちと
時代背景についてのディスカッションをした時の話。

須坂藩第13代藩主のお殿様「堀直虎」公のお誕生日は
1836年8月16日

8月16日と言えば・・・

終戦の日(8月15日)の翌日

残念ながら終戦の日を知っている小学生はほんの僅かだった。

で、黙とうを知っているか聞いてみたところ
流石に5,6年生は知っていたけど中学年以下は殆ど知らない。

江戸時代末期は、他国との戦争は行わなかったが
内乱は続いていた。

江戸時代以降、日清・日露戦争、第一次世界大戦
第二次世界大戦を行い、多くの国民の命を失った。

終戦の日から73年と4か月・・・

これは虚構でも絵空事ではない。
今の小学生たちのおじいちゃん、おばあちゃんが
実際に体験した歴史なのだ。

戦争の恐ろしさを知らない子どもたちが
平和が大切であることを字面で刷り込まれていく

 なぜ戦争反対なのか

 なぜ平和を求めるのか

 本当の幸せとは何か

小学生は知識が足らないだけで
興味を持てば思考することはできる。

大人のように予定調和を考えたり
言葉を選んだり、空気を読んだりしないから
シンプルに素直に考えることができるかもしれない・・・

 

子どもたちには、上記のディスカッションをしながら
日本が戦争を行っていたこと
終戦の日が8/15であること
直虎公の誕生日がその翌日であること
亡くなった人の冥福を祈って黙とうすることなどを
伝えたが、半数が理解したかどうか・・・

73年前の戦争で多くの命を失い
その戦争の傷跡が今も深く根を下ろしていて
それが原因による国内・外交摩擦が続いている。

今の小学生にとっても他人事じゃないんだよね。

機会を見つけて、親や近くにいる大人たちが
戦争を含むこれまでの日本の歴史を伝えることが
日本の未来を背負う子どもたちを育てることに
通じるのではないかと、私は思っている。

知らないほうが幸せ、という考え方もある。

が、知らないのは恐ろしいと感じる事もしばしば。

子育てに正解はない。
子どもによって興味を持つこと
楽しいと思うことが違うしね。

生活の中で、色々な価値観に触れる機会があり
思考・判断する習慣が自然と身に着くといいなぁ~と。

直虎公の人生を考える上でも外交(戦争)は一つのキーワード。

第15代将軍徳川慶喜公が大政奉還をして
政権を天皇にお返しした後
直虎公は外国総奉行という大任を拝した。

幕府の未来に暗雲が立ち込めているときに
直虎公は今でいう外務大臣になった。

どんな思いで引き受けたのか。

世界と日本と須坂の民と・・・

想像でいいの。
想像することが大事なの。

本当の気持ちなんて、直虎公にしかわからないんだから。

ただ想像しろって言ったって、材料が揃わなければ
リアルに想像することはできないんだよね。

想像しながら創り上げていく演劇というソフトは
想像力が失われてしまった現代に生きる人たちの
想像力向上プログラムになり得る。

須坂☆キッズシアタープロジェクトの本番まで
残すところ3週間・・・
想像する面白さを体感する場にしていきたい。