イコンのもとに


在宅介護16年が終了後、やっと自分のために生きられる。イコンも描いてます。ブログは書いたり書かなかったり、気分で。

聖路加

2015年04月02日 | イコン
家族の入院中に
どうしても描いておきたいイコンがあります。

聖使徒福音書記者ルカ。
医者であり、画家です。



右の私の骨描きは、今の父に似ています。



お手本は、エフラム・ヨンの本から切り取りました。
4人の福音書記者が全てアップで掲載されています。

このルカは
体格も大きく、バイタリティのある人だったそうです。
このお手本のイコンのルカも
首が太く、パワーのありそうな男性です。
今の病院のお医者様たちを見ていると
体力がないと、
とても務まらない仕事だと思います。
ルカは画家でもありましたから、
後のレオナルド・ダ・ヴィンチも、
きっとルカを尊敬していたのではないかと思います。

私の母が、聖路加看護学校の出身ですから、
ルカはどんな人なのか?
小学校のときに図書館で調べたことがありました。
「ルカは、医者でもあり、画家でもあった」と書いてあって
画家だったんだ!とうれしくなったのを覚えています。

画家として、マリアとキリストを描いているルカのイコンもありますが、
こちらのルカは福音書記者としてのルカで、
また、医者のルカだと私は思っています。

画家も医者も、
人間の観察、物事の見極めが重要です。
病院内でルカを描くことの意味もあるかと思えます。

このルカを持って帰り、
金箔を貼ってきたいと思います。


病院でアクリル画を描いていますから、
筆洗の水はトイレに流し、
パレットも筆も洗わずに
ビニール袋に入れて持って帰っています。

画家って、
筆、絵具、支持体さえあれば
どこでも描けるから便利です。


森麻季さんの朧月夜を聞きながら
イコンを描いています。









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聖家族続き

2015年04月02日 | イコン
昨日はここまで



今朝、4時起きで
台所で朝ご飯の味噌汁を作る横で
金箔を貼りました。

金箔は、金箔を置く、とか、
金箔を押す、というのだそうですが、
私のは台所の隅で煮炊きをしながらの
すごく適当なやり方ですから
金箔を貼る、でいいのです。





ちょこっと下地、塗ってみました。





こちらは、イコン用のアクリル絵具。
他に、ホルベインやクサカベやゼッキの顔料も大量にあります。



こんなイコンは、
金がかかるのは金箔だけで、
絵を描いている者なら
筆やら絵具はあるわけで
あとはたいした材料代はかからないんだから
本当に必要な方に渡るべきだと考えています。

オリジナルデザインなどほとんどなくて、
大昔から脈々と伝承された絵であるので、
素直に描いて、
必要な方とご縁のある方が
描いている私もいいのだと思います。

こんなものも出てきました。



2年間、スノーボードの横にほったらかしておいた。

白石孝子さんに
「年寄りなんか見ていないでイコンを描きなさい」と言われて
つくづく嫌になって、
イコン教室を辞めて
2年前の8月からほったらかしでした。

出してみたら、
みな、非常に暗い顔をしていたから、
当時の私の落胆ぶりがわかります。

今、病室でイコンを描いていて、
年寄りを見ながらイコンを描いていて
本当によかったと思いました。

この2年間でいろいろなことが理解できましたし、
また日本画を始めたら、
日本画絵具の扱いに慣れてきたら
なんと、アクリルとか顔料とは
扱いの簡単なものかと思いました。
粒子の大きさの問題は全くありませんから
こんなに扱いやすいものか!と驚いたのです。
日本画を経験していると、
他の水溶性の画材の扱いは楽なものだと思いました。

どんどん描いていこう!


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